酔狂日記

平々凡々たる我が人生 
酔狂に生きるもまた楽し

職人気質

2005-03-21 23:34:37 | 身辺雑記
今日は、久しぶりに良い天気だった。こういう青空を見ていると、気持ちがウズウズして、どこかに出掛けたくなってくる。あいにくrumikoには仕事が入っていたが、「天気が良いので私は自転車を使うから、車を使ってもいいよ。」と言ってくれている。それならば、温泉グッズでも抱えて、県内で一番早く春がくるという金浦、象潟方面にでもドライブしようかなと思案していたら、急にrumikoから「車で行くのはちょっと待って!」と声がかかった。どうしたのかと様子を伺っていると、乗ろうとしていた自転車の後輪がペシャンコになっているではないか。「もし、パンクしているのなら、自転車屋さんに持っていって修理して。」という声を残して、rumikoは車で仕事に出掛けてしまった。

自転車の後輪は、タイヤ全体がひび割れを起こしていて、空気を入れてもすぐにペシャンコになってしまう。しかも、溝もなくツルツルの状態。これはタイヤを交換しないとダメかもしれないなと思い、旭南二丁目の「川村自転車商会」という店まで、自転車を運びこんだ。自転車屋さんも、始めのうちはタイヤチューブを取り出してパンクの修理をしていたのだが、タイヤのひび割れが内側まで及んでいるのを見て、タイヤがこの状態ならいくらパンク修理をしても、またすぐにパンクしますよという。それなら、タイヤを交換できますかと尋ねたら、3500円掛かりますがいいですかと聞き返してきた。思いのほか安かったので、二つ返事でお願いすることにした。

タイヤを交換修理してまで自転車を使い続ける人は少ないのかもしれない。その後、自転車屋さんは満面の笑顔で、嬉々として作業を続けていた。こちらが頼みもしないのに、ブレーキのチェックをして、錆びついていた鋼線を抜き出しては錆び落としをしたり、チェーンのゆるみを補正してくれたり、油を差してくれたりと、タイヤ交換以上の作業をしてくれるのだった。本当に自転車が好きな人なんだなぁと感心してしまった。こういう職人気質の仕事をしてくれる人を見ていると実に清々しい気分になってくる。こういう人は大好きだ。この自転車はいつまでも大事に乗らないといけない。そんな気持ちにさせられた一日だった。


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