酔狂日記

平々凡々たる我が人生 
酔狂に生きるもまた楽し

ALWAYS 三丁目の夕日

2005-12-10 23:31:01 | 映画
前から観たいと思っていた「ALWAYS 三丁目の夕日」。休日だと何かと用事が入ってしまい、なかなか観ることができないので、思い切って平日の木曜日に、午後8時からのレイトショーで観ることにした。妻と県庁前で待ち合わせて、ちょっと早めにイオンに着き、一緒に夕食を食べてから映画を観るという、まるで定番のデートコースのようなメニュー。

映画は昭和33年の東京が舞台となる。ちょうどボクが生まれた翌年のこと。子どもの頃の記憶とダブらせながら、ついつい懐かしい気分になる。それにしても、CGを駆使した映像の何というリアリティだろう。上野駅に到着するSLの集団就職列車といい、路面電車と一緒に東京の大通りを走るクラシックカーといい、少しずつ上に伸びていく建設途上の東京タワーといい、すべてがすべて、何の違和感もなく見せてくれる。昭和33年といえば、50代以上の人ならすべて鮮明な記憶のもとに甦る風景である。だからいい加減なことはできない。ごまかしが利かない。驚いたことに、モーションキャプチャも使われているのである。アニメじゃないのに、いったいどこに使われているんだろう。それは見てのお楽しみ。この映画は、まさに最新映像技術がフルに使える今だからこそできた映画と言って過言ではない。

 内容も、子ども同士の友情あり、親子愛あり、男女愛あり、他人なのに親子以上の愛情ありと、人情たっぷりで、思わずホロリとする場面が満載なのである。この映画はいい。純粋に万人が楽しめる映画である。こんな映画、最近めったにないよな。また、ついつい人情劇の陰で見逃しがちだけど、テレビ、冷蔵庫、洗濯機といういわゆる3種の神器が揃っていく目まぐるしいほどの時代の移り変わりを、見事に表現していたのが氷屋さんの演技である。社会派だよなぁ。


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4 コメント

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はじめまして (aquira)
2005-12-11 08:50:10
 あの氷屋さんの表情が時代の移り変わりを物語っていましたね。三種の神器を揃えたのが、自動車修理工場、電気と自動車、新しい時代の象徴と氷屋さんとの対比。

 また最新技術を用いて、レトロを表現するなど、創意工夫も盛りだくさんな上、話がああいう話ですから、感心したり、泣いたり、笑ったり、忙しかったです。

 すてきな映画に出会えました。

 TBさせて下さい。
コメントありがとうございます (Kimura)
2005-12-13 00:09:24
映画はあまり観ないのですが、この映画だけは是非観たいものだとずっと思っていて、やっと念願かなって観ることができました。ホントいい映画ですよね。それと、こんなに違和感なく、当時の風景を再現できる映像技術にも舌を巻きました。本当に素晴らしい。



私からもTBさせていただきましたので、よろしくお願いします。
ビックコミック・オリジナル (テンちょう)
2005-12-15 22:02:38
ビックコミック・オリジナルに三丁目の夕日ってあるんですけど・・・・

ご存知でしたでしょうか?



ず~っとオリジナルの愛読者で毎号買っています。

ほのぼのとした作風が好きです。



この物語が母体となっているんでしょうか?



ボクも映画を見に行きたいのですが・・時間があまりありません。

レンタル屋さんに出たらレンタルしてみます。
三丁目の夕日 (Kimura )
2005-12-15 22:54:22
テンちょうさん、こんばんは。

コメントありがとうございます。



そうそう、ビックコミック・オリジナルの三丁目の夕日が原作です。ラストシーンの夕日だとか、下町の風景なんかは原作を彷彿とさせるものがあります。



でも、この映画のものすごいところは、VFXと呼ばれている、最先端CGを何の違和感もなく使っているところでしょうか。劇場でみると、そのすごさが体感できますよ。