藤田洋子/花冠同人

藤田洋子の俳句ブログ

平成25年花冠7月号

2013-05-31 12:17:58 | Weblog
 実梅の青
芝青む丘ふくらみて子ら遊ぶ
真っ直ぐな銀杏並木のみな若葉
山晴れて筍掘りの鍬の音
朝毎に松は芯立て空へ伸ぶ
一面に風音しきり麦畑
麦の穂の揺れはそれぞれ風の中
葉の下に実梅の青のつぶらなる

★芝青む丘ふくらみて子ら遊ぶ
丘の芝も青く伸びてきて春の光景を見せてくれます。冬の間、家の中で遊ぶことの多かった子どもたちも、外へ出て遊んでおります。自然の中で元気に遊ぶ子供達を優しく見つめられています。(藤田裕子)

★真っ直ぐな銀杏並木のみな若葉
真っ直ぐな銀杏並木の整然とした若葉に、気持ちが爽やかになる。「真っ直ぐな」に読み手の背筋も伸びる思いだ。整然としたなかにも「みな」という柔らかな音の語があって、若葉の柔らかさを感じさせてくれる。(高橋正子)

★朝毎に松は芯立て空へ伸ぶ
松の芯は、20センチも、30センチも伸びてその生命力には目を見張る。朝毎にその勢いを見せてくれて、清々しい元気をもらう。(高橋正子)

★麦の穂の揺れはそれぞれ風の中
それほど強くない風。麦畑の麦の穂は、それぞれに揺れる。穂が透けて緑の色が爽やか。(高橋正子)

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