芽柳の枝の先まで雨光る
定刻の快速列車草萌ゆる
小雨降る等間隔のパンジーに
菜の花の水辺に数えられるほど
通院に舗道の椿咲き増える
病室の窓に音なき芽木の雨
(オンライン句会投句)
芽柳の岸へさざ波寄せている
香りごと水に解かれ菊菜束
風雨過ぎつやつや青き葉の椿
定刻の快速列車草萌ゆる
小雨降る等間隔のパンジーに
菜の花の水辺に数えられるほど
通院に舗道の椿咲き増える
病室の窓に音なき芽木の雨
(オンライン句会投句)
芽柳の岸へさざ波寄せている
香りごと水に解かれ菊菜束
風雨過ぎつやつや青き葉の椿
春時雨に枝垂る芽柳の景、「枝の先まで雨光る」に艶やかさな姿が目に蘇ります。
いかにも平凡な句ですが、とても爽やかに清々しく感じます。
「等間隔のパンジー」はどこでもいつでもで、当たり前すぎるのですが、句になって眼に触れたのは初めてです。
水に解かれて広がる春菊の色と香りが一瞬にして鮮やかにイメージされます。
英一様、「パンジー」の句に嬉しいコメントありがとうございます。先日植えたパンジーも根付いて昨日までは程よい雨でした。
虹玉様、「菊菜」の句に嬉しいコメントをいただきありがとうございました。畑からいただいた春菊だったのでとても新鮮でした。
菜の花のかわいらしさは心がほのぼのとしてきますね。たとえ少しでも咲いていると春が来ているのだと実感できますね。
いかにも女性的でやさしい句です。
男性にはとても詠めないような・・・。
「水に解かれて」が印象的。
かつて、長期入院を経験したとき、限られた窓辺に映る風景をあかず眺めたものです。窓の向こうの四季(沖縄では二季かもしれませんね)の移ろいを敏感に感じ取ってました。入院を体験したものの気持ちが良く分かります。
信重様、「芽木の雨」の句に嬉しいコメントをありがとうございました。母の病室ですが、季節の雨がとても優しく感じました。病室だからこそ感じる季節感はあるのかもしれませんね。