あけび

あけび一つ紫の色漂いて
柿の葉に菓子包まれてほの甘し（＊）
にっこりという梨持て見舞う父笑う

秋の実りが身近にあります。

月明かり

月明かり食事会へと道急ぐ
満月を窓に友らと語らう夜
満月や皆さよならは躊躇いて

秋夕べ

水澄みて青く青く空映す
ランチして語らいカフェに栗ケーキ

チェロ・グランドコンサート
チェロまたチェロの調べ響けり秋夕べ

名残の月

十三夜オンライン句会
　窓に見る名残の月や旅間近
　葡萄一房甘さ集めて食卓へ
　水澄みて底も動かん川流る

秋風

馬に揺られ受ける秋風昼下がり
たてがみに伸ばす手の先天高し
秋天の一日終えて二日月

秋晴れの中、馬に乗ってきました。

芒野

芒野や穂は一斉に風のまま
静かなる色の重みや初紅葉

なにげない風景も秋の色が深まってきました。