月今宵

お月見句会　投句
月今宵静かな時の過ぎ行けり
夕暮れのそそぐ光や稲穂垂る
啄木鳥や急ぎて秋の来る気配

きれいな月を見ることができました。

葡萄

群雲の遥か高みに月光る
一粒の葡萄剥きたり十六夜
森行けばただ啄木鳥の聞こえくる

花野

一瞬の夕日差し来る花野あり＊
一瞬のライトの帯に花野あり＊

鬼やんま飛び入り来る我が住まい＊

しもつけの穂先に残る花やさし
歩を止めて樹々のざわめく秋を聴く

日光の戦場ヶ原は好きな場所のひとつです。ホザキシモツケソウが咲いていましたが、霧が峰のほか、北海道で自生しているとのことです。
沙羅句会に投句を始めました。＊は添削句

鬼やんま

風高しふいに来るは鬼やんま
朝霧の街は静かに目覚めゆく
梨むきてみずみずしさを皿に盛る

急に秋の気配がしてきました。

秋扇

今しばし月の模様の秋扇

吾亦紅戦場ヶ原に日の光
山を染め野を染める陽や吾亦紅

吾亦紅は地味ですがなぜか大好きな花です。秋草の原にちょうど木の実が散らばっているように見えます。