羽毛田のブログ

Team Limit Break Woraksによる山岳フライト、そして様々な冒険への挑戦の記録。

ケンブロックのジムカーナ

2014年06月23日 | 動画共有
マジかよ!(絶句) ここまでコントロールできるものなのか・・・

久々にヒットの動画。あまりの興奮に共有させていただきました。
それにしてもスゲー!まさに神業・・・


イニシャルDの聖地めぐり? XCチャレンジ! (妙義山~榛名山編)

2014年06月04日 | XCフライト
日時  :2014年6月1日
エリア :妙義スカイパーク、榛名パラグライダーパーク
使用機体:OZONE MANTRA6

昨日の5月31日、パラ仲間のT氏より、+1700ゲインのスーパーコンディションだったとの連絡が入った。しかも、榛名から2機飛来し、その内一機は埼玉県の堂平まで距離を伸ばしたという。昨日の気象予報では、上空は強めの北西風の予報が出ており、妙義はいまいちなコンディションだろうなと予想していた。

Hogmapで榛名から堂平まで飛んだ方のフライトログを拝見すると、妙義の白雲山上で標高2600m超え、下仁田以南の山岳地帯では標高3000mを超え、常に2000m以上を維持し、強めの北西風に乗って距離を伸ばしていた。まさに理想ともいうべき最高のコンディションであった。私は予想を完全に外し、先週のリベンジする機会をミスミス見逃してしまった。
どうやら、上空に-15℃の強い寒気が残っており、強い高気圧が海上からの湿った空気の流入を防ぐことによって、積乱雲までには発達しないバカ上がりのコンディションになったようだ。

6月1日の予想天気図を見ると、上空の寒気は抜けてしまい昨日程のコンディションは期待できない。しかし、この時期ならではの良いフライト条件が期待できた。上空は強い北風の予報が出ており、距離を伸ばすのであれば、妙義から榛名へ北上するのではなく、昨日と同様に榛名から妙義、下仁田方面へ南下するのがセオリーだ。しかしながら、白雲山上空で標高2600mとはいかないまでも、1800mまで上がれば、榛名まで飛んで行ける可能性は十分ある。先週のリベンジマッチのため妙義へ向かう。

9時過ぎ、妙義のテイクオフへ着。妙義のテイクオフでは南東~南西の風が吹いており、みんなで暫し様子見。南南東風でテイクオフした一人が上げ始め、その直後に私もテイクオフ。南風で上げ、金鶏山をトップアウト。そのまま上げ標高1600mを超えたところで白雲山へ。

今日のコンディションを把握するため、松井田妙義IC、妙義カントリークラブまでフライト。どうやら、標高1500以上は北西、下層は南風がメインとなっていた。
私が妙義のテイクオフに戻る頃、T氏も上げ始め、その後白雲山上空で合流。T氏は今日はXCを想定しておらず、もちろん榛名に車のデポもない。しかしながら、標高1800を超えたところで、一応無線連絡を入れる。

私:「安中榛名駅か磯部温泉あたりなら行けそうだけど、クロカン出る?」

T氏:「安中○○へ行く」

私:「了解、安中榛名駅ね」

足のあるM6の私が先行して安中榛名駅へ向かう。途中T氏から、「ずぶったから、戻ってあげ返す」との連絡が入る。

私:「戻らなくても、弱いサーマル出てるから大丈夫だよ」

振り返るが、なんとT氏が付いてきていなかった。後で聞いたが、T氏は「安中台地へ行く」と言っていたとのこと。安中台地は上部に北海道的な農地が広がる丘陵地だが、目標とするにはあまりにマニアック過ぎて分からなかった・・・
下層は南風が強く入っており、妙義に戻ったら緊急ランディング場行きになりそうだった。そのため、ここから一人旅になってしまった。



本日の白雲山



安中榛名駅方面、遠くに榛名山



松井田妙義ICの北1.5km付近の緩やかな尾根上で、ゆる~いサーマルで何とか高度を維持(標高1000)していたところ、下層に入り込んだ北西風と南風のコンバージェンスにより、高度を回復できた(標高1500)。余裕を持って安中榛名駅へ向かう。



安中榛名駅へ到達(標高1200)、M6の性能を持ってすれば、このまま榛名PGPまで届きそうな気がするが、出来れば標高1500ほしいところ。
安中榛名駅周辺にはグラウンド、空き地、住宅地、畑、養豚場等の熱源と、トリガーとなる山が存在している。そのため、ここはじっくり条件が整うのを待つことにする。最悪、上がらずとも、駅周辺の広いグラウンドや空き地に降ろせば良い。

南風が強く、風戸峠が吹き抜けになっており、サーマルが流れていく。あまりサーマルを深追い過ぎると駅まで戻れなくなる恐れがある。一時標高700を切り、降ろそうと思ったが、辛抱していると、北風が南風をブロックしてくれ、ようやくサーマルが上方へ上がるようになったのだ。
南と北風のコンバージェンスも相まって標高1600まで上げ返すことが出来た。これで、躊躇なく榛名PGPへ向かうことが出来る!!



榛名PGPのランディング。南風に乗り、高度を大きくロスすることなく到達することが出来た。(標高1200)



榛名PGPテイクオフ。ちょうど2機がテイクオフし、榛名の皆さんとソアリングを楽しむ。



榛名の空域(標高1500以下の下層)は南風が徐々に弱まっており、その分東風が押してきていた。テイクオフの尾根の南側では東風がかぶり気味のコンディションとなり、サーマルで上げることが困難な状況に。一緒に飛んでいた榛名の2機も降ろしてしまった。
榛名空域を粘り強くサーチしていると、東風と南風のコンバージェンスを発見。標高1600まで上昇。写真は榛名湖と榛名富士。



上空では、東風と北風がぶつかる状況で、上げていると榛名PGPの小山さんより無線連絡が入る。

小山さん:「折角だから、榛名湖まで行って来たら」

私:「了解です。上げきって榛名湖へ向かいます」

小山さん:「冗談のつもりだったんだけどなぁww」

東風と北風のコンバージェンスで標高2000超え、折角なので榛名湖へ。山全体が新緑の緑に覆われ、まるで緑のゆりかごに抱かれているような安らかな気持ちになった。



榛名湖へ到着(標高1650)。あまりの感動に泣きそうになる。
榛名PGPへリターンしようと振り返るが、天狗岳を超えられそうにない。それでもM6ならランディングまでは届きそうな気もするが、ここは無理せず榛名富士の近くにある松之沢グランド(サッカー場)へ降ろすことにする。



榛名富士へ



榛名湖面の様子



榛名富士山頂



榛名富士のロープウェイ。
榛名富士の展望台で観光客が手を振ってくれている。手を振り返し、暫し榛名富士上空で極上のソアリング。



松之沢グランドへランディング。非常に降ろしやすい。フライト時間は一年ぶりの4時間超え。


まとめ:先週果たせなかった妙義山から榛名山へのXCフライトのリベンジを果たすことが出来た。風向きが高度と時間帯によって変則的に変化し、非常に複雑なコンディションだったと感じた。
昨日と違いブルー(上空に雲のできない青一色)なので、雲を目印に飛ぶことはできず、標高3000まで上がるような気象条件でも無かった。そのため、基本はサーマルというより、常に風を感じ(風を読みとでも言うのだろうか?)、所々で風がぶつかり合ってできるコンバージェンスをいかにうまく乗り継ぐことが出来るかというところが肝だった。粘り強く飛べたこと、それを可能にしたM6の性能が今回のXC成功の要因と言えるだろう。

おわりに、無線連絡を通し、見守ってくださった妙義スカイパークの鍛冶さん、榛名PGPの小山さん、榛名湖まで迎えに来て下さったT氏、有り難うございました。
このフライトが今年の妙義の記録だそうですが、T氏なら破る事も不可能ではないはず。この記録を破るようなフライトの話が聞ける事を期待します。

次なる可能性として、妙義から榛名湖までの距離と浅間山までの直線距離あまり変わらないんですよね・・・そう思うと、軽井沢なんてかなりの近さ!来年あたり禁断の碓氷峠越えを目指してみましょうか?もし、浅間山まで到達し、トップアウト出来たなら長野市までだって飛んで行ける!
他には、榛名山から、子持山経由でグランボレ。イニシャルDの聖地にこだわって赤城山を目指すっていうのもありだろう。
このワクワク感がXCの醍醐味なんだろう!!

妙義山から榛名山を目指して

2014年06月03日 | 通常フライト
日時  :2014年5月24日
エリア :妙義スカイパーク
使用機体:OZONE MANTRA6

今日は、気圧配置からして絶好なコンディションが期待されたため、パラ仲間のT氏と妙義山から榛名山へのXC(クロスカントリーフライト)を計画した。

早朝、榛名PGPに私の車をデポ。途中降ってしまう事も想定し、安中榛名駅に自転車をデポし、妙義スカイパークへ。

妙義に到着するとすでによい風が入り始めていた。空中での連絡体制を万全にするため各自無線機を2台装備し、チェックを済ませ、いざテイクオフ!



榛名PGPを目指すルート。左奥に見えるのが榛名山。中央やや右側、尾根中腹のやや開けた場所に安中榛名駅。



風向がころころ変わり、サーマルも渋いが+600m(標高1200m)上げ妙義の白雲山へ。妙義は日本のドロミテと形容されるが、岩壁沿いに上げていくのは、かなりの迫力で緊張を要す。



白雲山を北側から撮影



白雲山頂から裏妙義、遠くに浅間山



岩壁の様子



妙義湖


まとめ :結論的には、標高1300~1400mあたりに逆転層があり、+800ゲインの渋いコンディションでは榛名へ突っ込んでは行けなかった。
仕方ないので、渋いコンディションでも粘り強く飛ぶフライト練習に切り替え、3時間半のフライトとなった。榛名を目指すなら、できれば、標高で1800mはほしいところだ。近いうちにリベンジだ!

アルプス縦走フライトへの挑戦

2014年05月16日 | 通常フライト
年月日 :2014年5月4日
エリア :木崎湖フライトパーク
使用機体:OZONE MANTRA6

 先週、準備不足により絶好のアルプス縦走フライトのコンディションを見逃してしまったため、今度は準備を整え再び木崎へ。気象条件は、移動性高気圧に覆われ、後立山連峰の3000m付近は穏やかな予想が出ている。グローブもヒートグローブを用意し、3000m越えでもへっちゃらだ。

Face Bookの情報で久我さん達のグループが白馬主稜を登っているとのこと、私は空から白馬岳を目指し、皆さんと山頂で会うことを最終目標とした。

本日は、絶好なコンディションが予想されたこともあってか、木崎の駐車場は満員御礼状態。空が薄曇りなのが気になるが、いざテイクオフ。



テイクオフ上空で粘るものの、いいサーマルが2100mを超えたあたりから、スーッと消えていく。どうやらこのあたりに強い逆転層があるようである。しかし、アルプスに取り付けさえすれば、斜面沿いに上がるサーマルで逆転層を抜けられる可能性がある。とにかく行ってみるしかない。写真は目標の爺ヶ岳。予報通り、山頂付近は穏やかそう。



単独で尾根に取り付く。思っていた通り、この尾根沿いはサーマルが収束しており、難なく上げられる。
尾根沿いにはテントがチラホラ見えていた。



写真では分かりずらいが、間近で飛ぶと凄い迫力なのである。


尾根沿いで粘るが、どうしても逆転層を抜けられず、爺ヶ岳をトップアウトできない。徐々に渋くなってきたため、木崎テイクオフへ戻ることにした。戻る途中、3機とすれ違う。その内2機はグループソアリングでかなり低めに突っ込んで行った。

 木崎のテイクオフ上空で、すれ違った3機を観察する。その高度まずいんじゃないかと思っていた低く突っ込んでいた2機はグループソアリングの利点を生かし、なんとか上げ返していた。しかし、やはり3機とも逆転層を抜けられず、爺ヶ岳の手前で四苦八苦していた。
 徐々に日が差してきたこともあり、コンディションの好転が期待されたため、私も再度上げ返し、アルプスの尾根へ。そうしたら、3機が戻って来て、再びすれ違う。折角4機で逆転層突破への道を探そうと思っていたのに・・・再度単独でのトライとなった。

再三試みたが2300mを超えたところが本日の限界。逆転層突破し、爺ヶ岳トップアウト~鹿島槍を経て、白馬岳を目指す後立山連峰縦走フライトは叶わなかった。

その後、木崎湖へ戻り、横断。上げ返し、青木湖へ向かう。



青木湖の様子。



青木湖到着。ハート型~



木崎湖へ戻りランディング。なんだかんだで3時間半のフライトであった。前に乗っていたDクラスのNOVAトリトンより、確実に空域が広がっているのを感じた。


まとめ :本日のフライトにおいてハーフアクセル、リアライザーコントロールなしのトランジット中、不意の乱流に右翼を突き上げられ、左翼が潰れた。潰れた量は4割程。潰れた際の挙動特性としては、激しくシューティングするような傾向はなく、普通に押さえていれば、素早く通常滑空に戻る。しかし、しかしだ。翼端がクラバットしてしまい、こいつがなかなか元に戻らない。バテンがラインに引っ掛かっているような感じだった。バテンで補強されたグライダー故の欠点ではなかろうか。
 今回ラインに絡んだ量がフライトに大きく影響を及ぼす程ではなかったからよかったものの、大きく潰れ、グライダーの1/3以上が絡んでしまったとしたら・・・恐らく、通常滑空しながら回復させることは不可能と思われる。そうなってしまった場合、周囲の安全を確認後、フルストールに入れるか、回収しやすい場所でレスキューを投げるしかない気がする・・・改めて、このグライダーによるフルストール訓練の必要性を感じる出来事となった。

 でもまぁ、一番重要なのは大きく潰さないことだから、アクティブリアライザーコントロールはしっかり行おうと思う。

 久我さん達に合流できなかったのが残念である。しかしながら、アルプス山岳フライトへの一歩を踏み出すことができた。気象情報をしっかり把握し、穏やかなコンディションを選びさえすれば、アルプス縦走フライトと言えども、無暗に恐れる必要はないと感じた。今後も、後立山連峰縦走山岳フライトの可能性を模索していきたい。

2014GWの旅 長野県木崎湖編

2014年05月15日 | 通常フライト
年月日 :2014年4月27日
エリア :木崎湖フライトパーク
使用機体:OZONE MANTRA6

2011年河口湖、2012年中禅寺湖、2013年琵琶湖と、ここ数年GWには湖の近くで飛んでいる。今年は長野県にある木崎湖にやってきた。昔、マヌーバー訓練をした慣れ親しんだエリアである。



テイクオフからの風景。



M6とのコンビネーションを上げるため、荒療治ではあるが、春の強いコンディションの中、いざテイクオフ!
グネグネ、ウニウニと突き上げられる荒れ荒れな空域もあり、まったく気が抜けない。流石に春のコンディションだ。



振り返ると、後立山連邦が聳える!写真はおそらく鹿島槍ヶ岳。



標高2300m、爺ヶ岳の尾根に取り付くことは十分可能な高度だ。アルプス山岳フライトができれば最高であるが、おろしてまだ二日目のグライダー。十分に慣れているとは言い難い。ましてや、あの山容!無暗に突っ込む気にはなれない。さすがに今回は自重した。



無難に木崎湖一周コースへ。



右上にランディングゾーンあり。



大町方面



我が愛機!


まとめ:本日のフライトで、春のコンディションに大分慣れることができた。また、このクラスのグライダーは、走る際にはアクティブリアライザーコントロールを行うのだが、確かに、リアライザーコントロールのほうが、ブレークコードによるコントロールより、不要なピッチングも出ず、速度や滑空比を落とさずに巡航できていることを確認できた。
 そもそも、アクセルを踏みながらブレークコードでコントロールすること自体矛盾しているし、多少荒れたぐらいの空域であれば、アクセルを抜かずにリアライザーコントロールで巡航できる事は理に適っていると感じた。

今日は、タンデムでアルプスに取り付き、3000mを超え、爺ヶ岳~鹿島槍~五竜岳をフライトされた方がいらっしゃった。
その方にお話しを聞いたところ、やはり、事前に3000m付近の気象条件を十分調べてきていて、確信をもってアルプスへ取りついたとのことであった。
 また、鹿島槍山頂付近は東風1mと非常に穏やかであったとのこと。通常3000m付近でそのように穏やかなコンディションは稀であるから、今日という絶好なコンディションを見逃した私の準備不足に反省である。

次回は、十分な準備を整え、アルプス縦走フライトへ挑みたい。