このままでは鳩は猫に食われて悲惨な状態になることは明白。さりとて気持が悪くてとても自分たちでは手に負えず、処理を私に頼みにきたのだ。引き受けた、箒と屍体を入れる箱を用意してというとすぐに調達してきた。
聞いてみるとそうではない。何のことはない。校舎の軒下に鳩が猫にアタックされて死んでいる、それを処理して欲しいということだ。現場に案内されると、鳩が一羽,羽は散り、猫が獲った獲物を渡すまいと構えている。
先生は動物が好きですかという。自宅で飼っていたペットをもてあまし、引き取ってくれないかとでもいうのかと思った。これまでに実験ではねたり近所でもてあましたハムスター、チャボ、鶉を頼まれたことがあるからだ
鳥にまつわる話をもう一つ。国立のセンター病院に勤務していた時附属の看護校の教壇にもあがっていた。ある日講義を終えお茶をご馳走になっていら女子学生二人がおずおずと入ってきた。質問でもあるのかと思ったら・
このような凍死はしばしばで今年もあった。燕が飛来し営巣を始める日は殆ど一定している。それは気象の模様眺めでの判断よりは過去の惰性や本能によって左右され学習効果は期待薄で、悲劇は毎年繰返えされるのだ。
スワ、鳥インフルエンザによるものか!と一瞬思ったが、島民によると凍死だという。燕は夏鳥。島の4月末には未だ急激に冷え込む夜がある。その寒さに耐えがたく、車庫奥などに暖を求めても死んでしまうのだという。
もう一つわかったことは、燕は例年同じ所に帰趨するが被害に遭遇した時に対処する学習能力に欠けているのでは、ということである。それに少し近い例が別にある。ある年昭和天皇誕生日頃車庫に燕が7羽 死んでいた。
仲通は狭く民家が建て混んでいるから烏は人の目もあるし中々進入し難い。しかし浜側は前方が海でオープンのため活動しやすく、燕やウミネコの雛などは格好の餌食となる。診療所の燕も長年そのため洗礼を受けたのだ。
島にはかなり飛来する。巣がみられるのは決まって島の中通りの家の軒下である。小島の殆どが海岸線をなぞるように家が立ち並んでいる。その海側には風波よけを兼ねた納屋・作業場があり道を挟んだ山側に住居がある。
結局思いあぐね春飛来する前に古巣を取り払い、ここは営巣に不向きな所だ、巣作りが徒労となる前にどこか安全な別地を早いうち見つけて、との思いで取り壊した。その結果跡地に再営巣する気配はないくホット安心。