総選挙の結果は、480議席の61%にあたる294議席を獲得した自民党の圧勝という形になりましたが・・・
本当に国民の意思、民意が反映されたのだろうか? 否!
全国の比例区の投票で「自民党」と書いた人は27.6%、投票率60%として、全有権者のたったの16.5%にしかならない。
また小選挙区においても、自民党候補者が獲得した得票合計にしても、全有権者に対する”絶対得票率”にすると24.7%です。
つまり、結果的に有権者の4人に1人に満たないひとの投票で60%以上の議席を与えたことになりますね。
そして、これも結果的にですが、当選者アンケートによると、「憲法9条改正賛成が72%、集団的自衛権解釈見直しも78%が賛成という偏った新勢力を選んだことになったのです。 「そんなはずではなかった」といっても遅いのです。
それは低い投票率も一因だろうし、無関心層やサイレントマジョリティを自任する無行動派にもその責任があるでしょう。
しかし、一番納得がいかないのは、多くの死に票を生み出し、民意のトータルを反映するとは到底言えない結果をもたらした 現行の選挙制度ではないかと私は思うのですが。
従って劇的な政権交代を演出できるというのが利点という専門家もいますが、どこぞの国で160議席で過半数を占めていた与党が、一転して僅か2議席しか取れなかったという例もあるそうで、これが民意を反映したものでないことは素人でもわかります。
ご指摘のように、問題はたくさんの死に票を作るのが避けられない、つまり民意を反映できないということでしょう。憲法改正の議論に手をつける前に、定数是正、議員数削減と並行してこの制度の改正の議論を進めるのが先決だとわたしも思います。