腕におぼえあり 用心棒日月抄 藤沢周平

藤沢周平作　用心棒日月抄シリーズの映像ものを探したら、ＮＨＫ金曜時代劇シリーズで放映したものがあるとのこと。
しかも、主演は、浪人役が凄く似合う、村上弘明　更に、近所の図書館にあったのでレンタルしてみた。

92年の作品であるが、殺陣シーンにＣＧや特撮を使うなど、当時としては核心的な時代劇で、評判も良く、シーズン３まで放映された。

第４話まで観たが・・・あれれ・・・こんな登場人物いたっけ？という輩を見つけた。
香取慎吾がやる、平沼麟之丞　という主人公の婚約者由亀の弟である。原作には存在しない人物である。
どうやら、原作を変えて、この登場人物を追加し、仇討まがいのシーンをさせるようだ。
当時、藤沢周平氏はご存命だったが、よくこんなアレンジを許したなぁと思うと同時に、村上以下、熟練役者たちの好演にも、すこしアヤがついたような内容だった。
でも、香取慎吾出演のおかげで、視聴率が上がったようでＮＨＫとしては良かったようだ。

シーズン１が原作と違う内容だったので、このシリーズの続編を調べてみると・・・ええーっ！！なんで由亀が嗅足組に殺されるの？？？全然違うじゃん！！という、トホホの内容だった。
ちょっぴり残念だったけど、村上弘明の浪人姿は哀愁があって良かった。

原作よりもスペクタルになって（バタバタしている（笑））、ＣＧやら特撮やらで、おちついた原作の雰囲気が壊されてしまったがＴＶドラマとしては面白いかも。