戦争が終わっていたのに…
韓国で「好きな詩人は?」と訪ねると尹東柱と返ってくることが多い…茨木のり子
【윤동주:ユン・ドンジュ】
延世大学卒業後日本に来て立教大学に半年留学、その後同志社大学英文科に転入。
韓国語で詩を書いていたことが、独立運動につながるとして、在学中に「治安維持法違反容疑」で京都下鴨署に逮捕、起訴され有罪となり、福岡刑務所に送られた。
(ソウル、尹東柱の丘「序詩」)
1945年2月16日
生体実験の疑惑がある福岡刑務所で、得たいの知れない注射を打たれ続けてみるみる衰弱して獄死、享年28歳。
尹東柱が在席していた同志社大学内の詩碑が表紙の冊子(ネットで購入)
2010年10月発行
裏表紙
裏表紙
「序詩」尹東柱
死ぬ日まで空を仰ぎ
一点の恥辱なきことを、
葉あいにそよぐ風にも
わたしは心痛んだ。
星をうたう心で
生きとし生けるものを
いとおしまねば
そしてわたしに与えられた道を
歩みゆかねば。
今宵も星が風に吹き晒される。
(伊吹郷訳)
尹東柱の丘からNソウルタワーを望む
尹東柱の丘からNソウルタワーを望む
真夏のソウル、景福宮西側の道を北へ、北へと歩いてやっとたどり着いた。(2010/7/22撮影)
77年前、日本人の手により前途ある、韓国の若者の生命を奪った…それを忘れてはならないと、思った。
本日も訪問ありがとうございました⭐