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介護の道

オヤジヘルパーが行く

企業倫理って何

2006年01月30日 11時05分57秒 | 介護
件のホテルの騒動、全国規模で問題となっているようですね。
社長の能天気な記者会見から一転、神妙なコメントに変わりました。
ここでも、IT会社の件とも合わせて、企業の社会的責任というものが問われています。
で、この社会的責任とは何ぞやということになるのですが、やはりそれを語る人の立場や価値観でかなりの幅があるように思われます。しかし、所詮、企業は営利をその第一の目的とするものですから、ガチガチの責任を追及することはその活動を著しく阻害することは間違いありません。

となると、どの程度のものか・・・(社会的責任を問うこと自体問題だとする識者もおいでます)。一般的には、法令遵守(コンプライアンス)、企業統治(コーポレートガバナンス)といった言葉でいろいろと語られているようです。
法令遵守、当たり前と言えばそうなのですが、裏を返せば法令に違反しなければ何をしてもよい、ということにもなります。それを、企業統治として、株主・投資家の利益を尊重し(ここに利害関係人-ステークホルダーを含める考え方もあるようですが)、株主の経営に対するチェック機能を強化させた管理・運営を行うことによって、営利を目的としつつも社会的に健全な企業を維持する、ということになるのでしょう。
ここで、オヤジ的に付け加えたいのが情報開示です。これは企業統治の重要な要素なんでしょうけど、一般投資家が(爆発的に)増加した現状で、その企業の状況というものはなかなか見えてこない。財務状況とは、数値もさることながら、その」根拠と真実性が担保されてこそ意味があると言えます。その意味では、企業が社会にに対して負うべき責任であると思います。

このような考え方も、件の企業にとっては単なるスローガンとしての意味すらなかったようです。結局社会全体をを欺くような手段ことをしていたわけですから。
話題になった時点で、すでに法を犯していたわけで、その本質としての人となりや企業のありように変化があったわけではなかったのです。そう理解しないと、件の企業の取り扱われ方の激変の意味を取り違えてしまいます。
これらの企業については結局のところ大方、グレーないしシロの評価をし、さらにはみんなでヨイショしていた・・・

報道のあり方の問題も指摘されていますが、この真実を見出すことが遅かったことについて、犯人探しをしても虚しいだけではないでしょうか。
ただし、政治的に利用したことについての責任は、絶対に追及されなければならないと思います。