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SAEKI89 Medical Trainers🥎元巨人・佐伯院長のスポーツ総合治療院

「院長の独り言」 新ユニフォーム

来シーズンの野球教室用に注文していた新ユニフォームが届きました。
今までは堀内政権まで使用されたデサント社のユニフォームを着用して野球教室に
参加していましたが、合同トライアウトの時に球団スタッフと新ユニフォームの材質などに
ついて話していたところ、神の声が…

「佐伯さんは球団OBですから野球教室用にアディダス社の新ユニフォームも作れますよ。」

やったぜベイビー!即採寸、即注文で待つこと2週間。
当時の89番(現在は村田真一コーチ)で出来上がったユニフォームはとにかく軽い!!
若干ドルマンスリーブっぽいので腕を回しても全く違和感がありません。
カミさんに「まだ、似合うか?」と聞くと、「何だかドリームアゲインみたいね!」と
誉めているのか何なのか… 男っていくつになってもこんなことで喜んでしまうのです。
ということで、今回は遅ればせながら新ユニフォームが完成したいきさつをご紹介します。


新ユニフォームの秘密 ~アディダス開発担当者が語るユニフォーム開発秘話~


齊藤 茂樹さん
アディダス ジャパン(株)
カテゴリーマーケティング本部
第1グループ-ベースボール 部長

 ユニフォーム開発に当たって出されたデザイン案は、ホーム、ビジター、ホリデーを含めて
何と100種類。開発を手がけたアディダスのブランド力は、サッカー界を始め野球界でも
評価が高く、ジャイアンツのほかアメリカのニューヨークヤンキースともパートナーシップを
結んでいる。そのアディダスとジャイアンツが、試行錯誤を重ねた末に完成させたのが、
今回の新ユニフォームだ。アディダス ベースボール部門の企画責任者、齊藤茂樹さんに
開発秘話を聞いた。

ジャイアンツからのリクエストは「変わらずに変えてくれ」 
新ユニフォームの開発が始まったのは、昨年の春ごろです。その際のジャイアンツからの
リクエストは、「変わらずに変えてほしい」。ちょっと聞くと矛盾しているようですが、
やはり約70年もの歴史を持つチームですから、昔から受け継がれてきた“変わらない伝統”
というものがある。

伝統を大切にしながらも、新しい風を取り入れていきたい……。
自分自身ジャイアンツファンなので、球団の方のそういった思いはよくわかりました。
そこで、東京ドームでの試合で着るホームユニフォームに関しては、伝統的なデザインを
残しながら現代風にアレンジしていこうと考えたんです。

まずは、球団の歴代ユニフォームを研究するところから始めました。
ジャイアンツのユニフォームは、戦時中には球団のロゴが漢字になったり、カラーテレビが
登場した時代には帽子のつばがオレンジ色になったりと、さまざまな変遷を経てきています。
そういった歴史を踏まえ、伝統的なものから非常に斬新なもの、例えば地色がオレンジ色の
案や「巨人」という漢字のロゴを使った案まで、実にたくさんの案を出しました。

 ホーム、ビジター、ホリデー合わせて100種類ぐらいの案を出したので、どれがどれか
わからなくなってしまった時期もあります(笑)。
最初の案を出したのが5月ごろで、決定したのは10月末。決定したホームユニフォームは、
光沢のある白を地色に使い、ジャイアンツの伝統的なオレンジラインを配したものでした。
生地にはアディダスをイメージする3本線を織り込んだほか、球団名や選手名の刺しゅうに
使われる「花文字」もよりアグレッシブでパワフルな形にアレンジしています。

 劇的に変わったビジター 機能面でも最新技術を採用 逆にビジターユニフォームは、
「劇的に変えてくれ」というリクエストでした。自由度が高いぶん非常に迷いましたが、
イメージカラーのオレンジ色を効果的に使いたかったので、この色が映えるよう黒を地色に
選びました。トップスとパンツをツートンカラーにしたのも球団史上初で、斬新なユニフォームに
仕上がったと思います。

 また、休日のホームゲームで着用するホーム・ホリデーユニフォームでは、以前の原監督
時代に採用されていた筆記体ロゴに、アディダス独自のアレンジを加えました。
こちらは原監督が非常に気に入られて、今回復活することになったものです。

 機能面では、まず第一に「動きやすさ」を大切にしました。カッティングには、アディダスが
2004年に開発した“FORMOTION(フォーモーション)”という技術を使っています。
これは各スポーツの動きに合わせた立体裁断技術で、特に今回は野球のユニフォームですから、
「投げる」という動きに合わせてカッティングをしています。

 パンツでは、耐久性も考えました。従来のパンツは着心地を良くするために綿が5%
入っていたのですが、実はこれが非常に縮みやすい。選手のユニフォームの使用状況は、
繊維にとっては非常に過酷で、キャンプ中やシーズン中は毎晩クリーニングに出されるんです。
そこで着心地を変えずに縮みを防ぐため、今回は耐久性の高い特殊な繊維を採用しました。

 そのほかにも、除湿と換気性を高める“CLIMACOOL(クライマクール)”、伸縮性の高い
“スリーストライプスジャガードマイクロメッシュ”など、アディダスの最新技術を採用しています。
重量は、球団史上最軽量。球団ロゴや選手名はすべて刺しゅうなので、名前や背番号が
長い選手は若干重くなりますが(笑)、いずれにしても上下合わせてで、軽量化を実現しています。

 ユニフォームにアディダスの“勝利ジンクス”を込めて 今回は、選手の皆さんからも
「脚が長く見える」「非常に動きやすい」と好評をいただいています。また、ユニフォームでは
ありませんが、キャップもつばの部分にオレンジ色の縁取りを施した自信作。頭の形がきれいに
見えるので、ファンの方にもぜひかぶってジャイアンツを応援していただきたいですね。

 今回の開発では、アディダスのブランドとしての表現と、自分も含めたジャイアンツファンの思い、
この2つをどう調和させていこうかと非常に悩みました。特にホームユニフォームは自分にとって
聖域に近いものがありましたし、伝統の継承をどう体現するのかが大きな課題でした。

 新しいユニフォームが完成した今、ぜひこのユニフォームを着て優勝していただきたいですね。
実は、アディダスがかかわったチーム、例えば早稲田大学蹴球部などは、そのユニフォームを
着た年から優勝しているんですよ。開発担当者として、また一ファンとして、ジャイアンツにも
そのジンクスが乗り移ることを願っています。



□■―《 鍼灸スポーツマッサージ&コンディショニング 》―――――――

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