ハルジオンが咲きだした。
華やかで儚い桜ともちがうけれど
糸状の細いはなびらと黄色の蕊
ほかのどの花ともやっぱり違う個性に惹かれる。
原民喜の文章にこんな表現があります。
明るく静かに澄んで懐しい文体
少しは甘えてゐるやうでありながら
きびしく深いものを湛へてゐる文体
夢のやうに美しいが現実のやうにたしかな文体
「文体」を「花」に置き換えたら
ハルジオンがぴったりくる。
原民喜の文章は、こう続く。
私はこんな文体に憧れてゐる。
だが結局、文体はそれをつくりだす心の反映でしかないのだらう。
いつもの公園で今年も群生していました。
カメラのファインダーに飛び込んできたアゲハ蝶
滅多に訪れないシャッターチャンス
黒にあざやかなコバルトブルー
ひらひらと飛びまわるアオスジアゲハ
じっとしていないせわしなさは
ショパンが表現していました♪
♪ショパンのバタフライは、ジャズバージョンもなかなかいけます♪