くたばれ !!! ストーカー

ストーカー・ストレスを解消するためのブログ。

ストーカーに読ませたい本<2>-6

2007-09-13 23:22:22 | ストーカーに読ませたい本

人はなぜストーカーになるのか/岩下久美子/文春文庫PLUS


 ストーカーは、とにかく対象物に向かって突き進むことしかできない。いったん引いてみるとか、何もしないでおくということができない。

 あらゆる手段を講じて相手と過剰に関わり合いを持ちたがり、相手から反応を得るためには何でもするといっても過言ではない。それが結局は相手に嫌われることになる。

 自分の衝動のままに、相手にとってマイナスになるアクションを行動に移してしまうのが、ストーカーの哀しさだろう。

 相手に嫌われることばかりを執拗に繰り返し行えば、当然ながら嫌われる。

 それでも、嫌われた相手に自分の感情や欲求を押し付けていくことを止めない。そして、相手を自分の意のままに支配できないとわかると、暴挙に出る。相手に愛されたいと心の中で切実に望みながらも、相手につきまい、精神的に追い詰めていくことしかできない。

 好きなのに嫌われる行動をとってしまう。このジレンマが、さらにストーカーを負の方向へと駆り立てる原動力となっていく。




ストーカーに読ませたい本<2>-5

2007-09-13 23:11:16 | ストーカーに読ませたい本

人はなぜストーカーになるのか/岩下久美子/文春文庫PLUS


 「見捨てられ感」が強いことが、ストーカーの大きな特徴のひとつであるが、この見捨てられ感は、幼児期の愛情欠落からくる愛情飢餓に根ざしているといえる。

 誰かを独占したいとか支配したいと強烈に想う欲求は、幼児期に親に愛情を十分注がれなかったことに起因するとされる。

 ストーカーとの関連でいえば、幼児期に母親に拒否されたり見捨てられたりした記憶を、大人になってから無意識に書き換えようとする行為の反映が、他者への病的なしがみつき(ストーキング)であるとの見方をする精神科医もいる。

 ストーカーが、「俺が俺が」と一方的に自己主張する行為も、赤ちゃんが大声で泣き出すことで自分への興味を周囲に喚起するのと同じである。

 得てして、幼児期に母親の愛情に恵まれないと、多くの場合、自分だけが他人から排除されているという被害妄想を抱きやすくなったり、人との信頼関係に破綻をきたしやすい不安定な精神が育まれたりするというのが、精神医学上の通説である。

 ストーカーの心理を語る時、当てはまるのが「分離不安」という精神医学用語。

 乳児が母親と引き離される際の、いわゆる乳離れの不安感のことだ。母親から自立して、一人の個体として活動しだすその時に、たっぷり愛情をかけられたいないと、それが幼い脳裏に焼きついて、漠然とした不安感となって大人になってから表出する。

 (これは、温かい湯船で体の芯から温まった人と、ぬるい湯船で体が表面的にしか温まっていない人という例えることができる)

 いつも誰かと繋がって一体感を感じていないと、自分を保てなくなるのだ。これは、ある人に全面的に依存しているというだ。疎外感の強い人はど、一度誰かにしがみついたら、離れようとしない。

 そして自分が取り付いて依存している対象を失うと、分離不安からストーカーはパニックを起こす。

 彼女を失うことで、自分も失ってしまうと感じ、激しい恐怖に駆り立てられるのだ。そして、このパニック的恐怖感が、途方もない憎悪に転じていくのに時間はかからない――。





ストーカーに読ませたい本<4>

2007-09-11 21:45:28 | ストーカーに読ませたい本

愛されなかった時どう生きるか/加藤諦三/PHP文庫


 人間関係に満足している人間は、相手に要求すべきことを要求する。しかし、情緒未成熟で欲求不満な人間は、自分の付き合っている相手にほとんど全てのことを要求する。

 例えば、心の許せる友人がいない男がいるとする。その男が恋愛すると、彼は本来、友情の中で満たされるべき感情までその恋愛の中で満たそうとする。

 彼は男に求めるべきことまで恋人に求め始める。当然その欲求は叶えられない。しかし、その欲求を叶えることを求める。恋人からみて、その男は何とも要求がましい男に思われてくる。恋人はその欲求にいつもプレッシャーを感じるようになる。

 彼が口ではっきりと要求しなくても、彼の欲求不満は恋人に伝わる。恋人は彼とい時何となくストレスが強くなる。つまり、相手にあまりに多くを要求しすぎるのである。

 会社では同僚や上司、部下ともうまくいっている。学生時代の友人ともうまくいっている。この様な男性が恋愛をすると、恋人は先ほどのようなプレッシャーを感じることはない。当然、恋人に要求していいことしか要求してこないからである。

 人間の欲求は色々な人間関係の中で満たされていくものである。

 ところが、人間関係がうまくいっていない人であればあるほど、一つの付き合いに全てを求めてしまう。

 それが相手にとってプレッシャーとなり、嫌われていくのある。