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『相手がザクなら人間じゃないんだ』【コード・フェアリー1巻とガンダムエース情報】

待望の単行本が発売されました!

機動戦士ガンダム バトルオペレーション コード・フェアリー 1巻

本作は以下の点に興味がおありの方にお薦めです。

 

①宇宙世紀・一年戦争「外伝コミック」が読みたい方。

②PS版ゲーム「機動戦士ガンダム バトルオペレーション コード・フェアリー」をコミックが読みたい方

③可愛い女の子キャラ達が大活躍する物語が好きな方

 

私個人の読後の感想は、以下のような印象です。

 

①ゲームの世界観、キャラクターの雰囲気は満点!

②ゲーム以上にキャラクターの掘下げをしていて、「コード・フェアリー」をより深く理解できる!

③メカ描写は線が細目で程良い情報量。アクションも格好いい!

④ゲーム同様、「ザニー」「ピクシー(ロールアウトカラー)」等、マニア心をくすぐるMSが登場!

⑤キャラクターが生き生きしていて、ツライ展開もポジティブに解決していく様は圧巻!

 

本作は、元々「スーパーヒロイン」色が強い素材(あまり見たこと無いですが、「プリキュア」とかのノリ)で、コミック版も踏襲。

だから、主人公達は躊躇無しに何機もの連邦MSを撃破しまくります。

ただ、「プリキュア」と違って相手人間。

厳しい言い方をすれば、主人公達はジェノサイダー。

ゲームがそうなので仕方無いですが、彼女達はアムロ並に連邦MSを次々撃破していきます。

陽気で快活なキャラクターなのに、「デビュー戦」からアムロ級のエース戦績を積み上げちゃうので、そのバックボーン描写が無い為「エースとしての背景やリアリティ」がまったく感じられなくなっています。

せめて実力はエース級でも良いですが、精神面での描写が前半にあっても良かったような気もします。

3人のヒロインの中でミアだけでも、アムロのような「相手を倒す事への躊躇」する描写が少しあるとか。

後半になると、ヘレナの指摘という形でアルマの「死への恐怖の薄さ」が出始めますが、「ガンダム=戦記物」としてはまだ弱い気もします。

「戦争をゲームとして考えていたフォルド」と似て序盤にどんどん戦果を上げちゃいますが、「ルースの死」のような大きな挫折がまだ無いから、1巻の印象だけだと弱い印象です。

ただ、その分「テンポ良い物語展開」を楽しめるので、イイですね。

 

MS的に引っかかったには、劇中のミアのドムがドム・トロピカルテストタイプと瓜二つなのに、「熱帯戦用ドム量産」となっていた点。

「熱帯戦用ドム量産」は、ファーストガンプラブームで確かホビージャパン別冊「HOW TO BUILD」か何かに掲載されていたメイジンカワグチ(w)の「砂漠の駐屯地」のドムとドムTTのコンパチみたいなMSと理解していたので、驚き。

しかし、ドムTTと同じ形の「熱帯戦用ドム量産」があると本作で明言されたので、ドムTT的なMSを設定の「2機製造」に拘らず登場できる事になったのは嬉しいですね。

ただ、ロイ・グリーンウッドの「熱帯戦用ドム量産」は「ドムとドムTTのコンパチ」じゃないかと考えています。

 

さて、そんなコード・フェアリー1巻の続きも掲載されている「ガンダムエース 2022年9月号」

【ガンダムエース 2022年9月号】

「コード・フェアリー」1巻の続きは、私の懸念を払拭するような内容でした!

まあ、アルマにはツライ展開ですが・・・。

 

その他で、特に目を引いた情報はコチラ!

ROBOT魂 <SIDE MS> MS-06Z サイコミュ試験用ザク ver. A.N.I.M.E.

出ました!

サイコミュ試験ザク!

1/144スケールでは旧キット以外で一般販売されていないMS!

写真を見る限り、サイコミュ試験ザクの決定版的なデキです!

惜しむらくはマーキングで「3番機」が入ってしまっているところ。

「1番機」の再現ができないところだけが残念です。

ですが、robot魂ですから可動は心配無いでしょうし、リアルマーキングのおかげで情報量も充分。

3号機だからヤハギ機にするも良いでしょうし、何号機か判らないペッシェ機にするもアリでしょう。

アンネローゼ機に見立てるもイイですね。

(アンネローゼ機は4番機でマルコシアス部隊章も必要ですが)

 

さらに「robot魂」情報ではこちらも出ました!

ROBOT魂 <SIDE MS> RX-78NT-1 ガンダムNT-1プロト ver. A.N.I.M.E.

所謂「赤いアレックス」です。

当ブログで以前ご紹介した記事『プロトタイプアレックス』では「赤いアレックス」を「ロールアウトカラー説」を推しましたが、本製品解説で『プロトタイプ』と明言されてしまいました。

とすればガンダムエースで連載中の『機動戦士ガンダム ポケットの中の戦争』に登場する「金色のアレックス」はどうなるのでしょうか。

【コミック・機動戦士ガンダム ポケットの中の戦争】

まあよく見ると、「金色のアレックス」は耳やフィン、各所にあるウェアラブルアーマー等、相違点が多々あります。

コミック内でも「テスト機」と明言されてますから、以下のように差別化できますかね。

 

①「赤いアレックス」は説明どおり「試作機(プロトタイプ)」。

完全版「青いアレックス」とまったく同じ仕様。輸送を前提とした組立前機体が「青いアレックス」で、組んだ機体が「赤いアレックス」。

赤・青2機ともニュータイプ・アムロ専用に再設計した試作機で、運用の違いだけ。

②「金色のアレックス」は「テスト機」。

 

まあ、開き直ってしまえば、「試作機(プロトタイプ)」「試験機(テスト機)」等、いずれも複数あっても変じゃないですから、どう解釈しても問題なさそうですけど。

では、「赤・青のアレックス」と形状の違うコミック版「金色のアレックス」は「何のテスト機」何でしょうか。

コミック劇中から相違点を詳しく挙げてみます。

 

①機体各所にウェアラブルアーマー

②RX-78のヘリウムコアと同位置にボックス装備(ヘリウムコアかウェアラブルアーマーかは不明)

③形状の異なるエアインテーク

④脱着式の耳横機器。形状から通信強化機器の可能性高い

⑤脱着式の大型バックパック

 

①ウェアラブルアーマーについて

本来のアレックスの増加装甲はチョバムアーマーです。

ウェアラブルアーマーとチョバムアーマーはいずれも脱着可能ですが、部分増加装甲とほぼ全身増加装甲の違いがあります。

これは「部分増加装甲とする事で、駆動障害や機動力低下を最小限に抑えた仕様」と「全身増加装甲とする事で防御に特化した仕様」の違いと言えます。

 

③エアインテークの形状相違

形状を見るに「金色のアレックス」はエアインテーク周辺の露出部分が少ないものです。

エアインテークはガンダム世界でも「排熱ダクト」の意味合いが主です。

言い換えれば、「排熱ダクトの被弾面積を抑えた防御仕様」と「排熱ダクト本来の効率を優先した露出仕様」の差といえます。

 

④脱着式の増設通信・センサー機器

ガンダムマークⅡの外付けバルカンみたいな耳は、形状や描写から脱着式の通信・センサー機器と考えられます。

ミノフスキー散布時の試験装備でしょうか。

 

⑤脱着式の大型バックパック

劇中でも大推力の描写あるバックパック。

 

 

「赤・青のアレックス」の「チョバムアーマー」は、アムロに届ける迄の不測な事態の備えであり、腕部ガトリングと共に撤去される予定だったそうです。

アムロのような高度なニュータイプには「チョバムアーマー」「腕部ガトリング」は重量増となるだけで不要という判断がされたということです。

その考えでいえば「金色のアレックス」の各種オリジナル装備も、アムロには不要。

つまり「金色のアレックスの各種試作オプション装備」や「チョバムアーマー」「腕部ガトリング」は、量産化を見据えた試作装備といえます。

これらから考えるに、各アレックスは以下に結論できます。

 

①「金色のアレックス」

量産化を見据え機能発展・拡大を指向した「試作オプション装備試験機」

②「青のアレックス」

純粋な「アムロ専用特化機」。アムロへ最速補給を優先し、パーツ分割状態で地上から打ち上げ。

リボ-コロニーで、有事に備え「チョバムアーマー」「腕部ガトリング」装備で組立。

ホワイトベース隊到着時に「チョバムアーマー」「腕部ガトリング」撤去予定だったもの。

③「赤のアレックス」

「青のアレックス」と同一仕様をデータ収集目的で、終戦直前に完成品として組み上げた機体。

 

アレックスも色々いるんですねえ。

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