『機動戦士ガンダム バンディエラ 6巻』
余韻の残る終焉。
全ては主人公・ユーリーの判断と行動が読む者の心を捉えた結果だと感じます。
ユーリーはサバイバーズ・ギルトが転嫁して責任感を感じている描写が描かれていました。
しかし、ユーリーの最後の行動は、それだけが原因ではありません。
ユーリーの周りの人間、セリダやクラウデン、ライバルのシモンでさえ
『ユーリーが戦うべき場所は戦場では無い。』
と感じ行動していくのですが、当のユーリーは責任感で最後の判断をします。
それはセリダの想いとは真逆で彼女に深く影を残す選択ですが、彼女にこれ以上殺戮をしないで欲しいというユーリーの願いであり、ライバル・シモンに文化を繋いでいくものでした。
ユーリーは当初から人の死を背負ってしまう人物として描かれていましたから、セリダに自分と同じものを背負って欲しく無いと感じるのは当然でしょう。
交戦中にシモンの意を理解してしまったユーリーが、たくさんの死を背負っている自分にその資格はなくシモン自身に想いを託すのも理解できます。
ただ、ユーリーを想う人たちの気持ちに応えない、彼が不在となる未来を迎えてしまいます。
世間から蔑まされるユーリーですが、それでも彼を憧れる者達へと光は受け継がれていきます。
戦争からたくさんのモノが奪われた世界でも、文化は繋がっていく。
サッカー選手が戦場に立つ『文化』を描いた物語も、希望の残る結末を、ここに迎えました。
・・・ネタバレを最小限にしたく抽象的な表現にしましたが、読後であれば意味もご理解頂けるものと思います。
是非、本屋さんで。ネットでお手に頂ければと存じます。
今までに無いガンダムの物語があなたを待っているハズです。
特に本作は受け手によって印象も大きく変わりそうな物語です。
皆様なりの解釈を楽しんで頂ければと願います。
感動のフィナーレに水を差すようですが、当ブログ上はどうしても触れておきたい嬉しい新モビルスーツが登場します。
敬愛するマ・クベ大佐が絡む新型機なので、勿論ツイマット社製。
作中で統合整備計画にも触れていますから、他社の技術も流入してそうです。
[多分、イフリート系を示唆してるのかな。]
表紙でネタバレしてますから書いちゃいますが、頭部・胸部はヅダ。
[HGUC ヅダ]
左肩はギャンクリーガー?
[HGUC ギャンクリーガー]
また[表紙には描いてませんが]脚部カバーに「イフリート改」の意匠が見られます。
[HGUC イフリート改]
本作でマ・クベ大佐はモビルスーツ戦で戦死してるので、ベースが「テレビ版・機動戦士ガンダム」の可能性が高いですが、それでも「ギャンクリーガー」が開発されている点は嬉しいエピソードです。
試作機で開発中の未完成品かもしれませんが、「ギレンの野望」のようなifストーリーでは無く、一年戦争・正史に「ギャンクリーガー」が存在していて良いという可能性が出てきたのです!
「ギャンクリーガー」が開発されている・・・という事は「高機動型ギャン」の存在は肯定できるでしょう。
もしかしたら「ギャンキャノン」「ギャンマリーネ」も、アリかもしれません。
流石に、戦死した黒い三連星の「専用・高機動型ギャン」等は無理でしょうが、一連戦争・終盤まで生存しているパイロットの専用機があっても不思議じゃないでしょう。
いやあ、勝手ながら盛り上がってきた!
新モビルスーツは、簡単なミキシングでは無理でしょうが、似た機体ならガンプラHGUCでできそうです。
ガンプラも大分生産数増えて来ましたし。
まあ、プレバン品をどうするかは、問題ですが。
モビルスーツと言えば他にも、コミック版ブルーに登場したあの機体もでてますね。
[機動戦士ガンダム外伝 ザ・ブルー・ディスティニー]
〔誤解無いように言及しますが、上の表紙のモビルスーツではありません。〕
フルアーマーガンダムも右腕にあの装備が!
モビルスーツにも注目な『機動戦士ガンダム バンディエラ 最終巻』!
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