KADOKAWAより『機動戦士ガンダム バトルオペレーション コード・フェアリー』2巻が発売されました。
【機動戦士ガンダム バトルオペレーション コード・フェアリー・2巻】
本作はゲーム『機動戦士ガンダム バトルオペレーション コード・フェアリー』のコミカライズで2巻になります。
【ゲーム・機動戦士ガンダム バトルオペレーション コード・フェアリー】
主人公・アルマとその小隊「ノイジーフェアリー隊」の無双シーンが目立ったコミック1巻から一転、アルマの挫折・苦悩や仲間の掘り下げ、敵の描写にスポットが入った印象のある2巻。
1巻の感想記事でも書いた不満『陽気なアルマがエース級の戦績を上げるバックボーンや挫折』が2巻で描かれてる点は良かったです。
徳島氏が呟かれてました「アルマは[MSV-R・グラブロ試作水中ビット搭載型]のテストパイロットだったという裏設定」も本巻で拾ってましたね。
周辺キャラクターの過去描写も描かれた事で、ヘレナやミアが戦場で活躍する説得力も増しましたし、物語にさらなる厚みが出ましたね。
何よりゲーム版で設定の無かった「ホワイトライダー」「ブラックライダー」のパイロット「ノア」「アキン」を新規設定で起こして頂いたのは英断だったと思います。
物語としてグレイヴから「ノア」「アキン」が解放される(もしくはバットエンド)迄、描ききって欲しいです。
個人的にはキリーのザクでの活躍はカラーで見たかったし、イアン・グレーデンの活躍をMSV設定「先読みに鋭い」感性で深掘りして描いて欲しかったなあ・・・なんて思ってしまいました。
メカ的には、「イェーガーへの改修前のイフリート」「ノーミーデスへの改修前の熱帯戦用ドム量産」の活躍も省略せず描いて頂いたのは嬉しかったです。
イフリートのスモークディスチャージャーが、通常バックパックに内蔵出来ていたのは、ちょっとビックリ。
2巻単行本背面イラストを見て今更ながら「陸戦型ジム(バリー機)」が量産カラーで無い事に気付きました。
「陸戦型ジム(リリス機)」も肩とか色が違うんですね。
「ティターニア」の本格稼働は3巻に持ち越しですが、HLVで降下され回収する作戦は、コミック「機動戦士ガンダム戦記(夏元先生・著)」で「陸戦型ゲルググを回収する外人部隊」を彷彿とさせ「ニヤッ」としました。
「キリー・ギャレット」はブリティッシュ作戦時から「ブレードアンテナ付パーソナルカラーのザクⅡ」だった点は、以前書いたキリー・ギャレットの記事で取り上げた「ガンダムコレクション」の量産カラー「ザクⅡJ型(キリー・ギャレット機)」を否定する形になりそうでショックでした。
まあ、「ガンダムコレクション」の量産カラー「ザクⅡJ型(キリー・ギャレット機)」は、以下のいずれかだったと考えると矛盾は無いですかね。
①「影武者MS」だった。
②「キリー・ギャレットのパーソナルマーク」は「イエローラインで描写された複製マーク(ガンダムコレクションのマーク)」が彼女の小隊配下MSに使われており、その「キリー小隊配下MS」だった。
③「ガンダムコレクション」の「ザクⅡJ型(キリー・ギャレット機)」はジオン国民喧伝用の創作MSで「量産カラー」で喧伝する事で、女性一般パイロットでも活躍できるという士気高揚を狙ったものだった。
何にしても1巻より段違いに満足度・期待度が高まりました。
ガンダム好き、外伝好き、ゲーム「コードフェアリー」好きの皆様、コミックも如何でしょう?