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『指揮官用ザクⅡ』(MS-06S)【設定】

今日は「MS-06S」いわゆる『指揮官用ザクⅡ』について、です。

『指揮官用ザクⅡ』は「シャア専用ザクⅡ」が有名です。
「オリジン版」の「シャア専用ザクⅡ」はこちら。


『オリジン版シャア専用ザクⅡ(MS-06S)』

『指揮官用ザクⅡ(MS-06S)』 ※以下、wiki抜粋。
『アニメ『機動戦士ガンダム』に登場する「シャア専用ザク」に、『ガンダムセンチュリー』や『MSV』などでの設定が付加されたもの。
主に中隊長以上の士官に配備されたためにこの名称で呼ばれ、中隊長用、士官用などとも呼ばれるほか、型式番号の「MS-06S」からS型とも呼ばれる
中隊長クラスのパイロットの要望に応えて開発された。
F型から派生した機体で、20パーセントの性能向上が行われている。
F型とは80パーセントの部品を共有する。
30パーセント増強した130トンクラスの推進器を2基装備する。推力の向上に伴って燃料積載量は増加したものの、基本的に少なく後々まで大きな問題となった。
また、指揮官用として通信・索敵能力を強化するため、ブレードアンテナ基部には改良が施されている。
また、推進器の出力向上に伴い、ジェネレーターもチューンナップされた。
オリジン版もほぼ同様の設定だが、R6キットの30ミリ肩部バルカン砲を装備している(S型の場合は型式番号に変更はない)。
オリジン版では、シャアの指示により各部スラスターのリミッターが解除された描写があり、
操縦性の悪化や機体損傷のリスクと引き換えに、機体の限界性能を引き出している。』

一方、『ファーストガンダム』のザクを見てみます。


『ザクⅡ(ファーストガンダム版)』

私的には、『これぞ!シャアザク!』って気分です。
しかし「オリジン版(カトキ先生デザイン)」と「ファースト版(大河原先生デザイン)」では、頭身からスタイルから違い過ぎます。
何処が同違うか、比較しようにも比較ができません。

なんで、スタイルが今風でモールドも追加された『ファースト版(ガンプラRG)』と『オリジン版』で比較してみます。


左『オリジン版』、中央『ファースト版(ガンプラRG)』、左『ファースト版(大河原先生デザイン』です。

最近(でも無いか)のガンプラは素晴らしいですね。
今風のスタイルの上、ディテール等の情報量も半端無い。

さて、違いですが、
まず、目を引くのが、左肩スパイクアーマーの大きさ。
これは、他の、『オリジン版』『ファースト版(カトキ氏デザイン)』でも見られる差(ザクⅠ等)なので、『スタイルの違い』として割愛します。

しかし『オリジン版』は解説にもありますが、

『R6キットの30ミリ肩部バルカン砲を装備している』

と、「固定武装」装備な点は、明らかな違いです。

それを除けば『細かなモールドの違い』となります。

それと、左『オリジン版』と右『ファースト版(大河原氏デザイン)』では同系色ですが、確実に「色の違い」があります。

『固定武装の有無』の相違、『頭部』『胸』モールドの差異と見逃せない違いがありますし、色設定は明らかに別物です。

別物である以上、別の種類の機体と考えるべきでしょう。
ガンダムMS設定の法則「あるある」ですね。
(かつての「ザクⅡF2」が、「ザクⅡF」の解釈違いでデザインした経緯だったのに、別機体として設定したように。)

ところで、『オリジンHP』には『ザクⅡC6/R6型』のコメントに以下の説明があります。


『ザクⅡC6/R6型』
『シャアが指揮するファルメル隊所属のモビルスーツ部隊の小隊長であるデニム曹長の搭乗機。
特殊任務を受けたシャアの部隊へ配備されたザクⅡも特別仕様となっている。
デニム機をはじめ、ファルメル隊所属のザクⅡは、一年戦争開戦に向けて生産された初期生産タイプのC型と開戦後に量産されて一般的となるF型の間に、少数生産されたC-6型と呼ばれる機体。
C-6型は、C型から胸部装甲の形状変更がされ、胸部にバルカンが配置されたことで装甲と武装の強化がなされた機体となっている。
さらに、腕部には2連装マシンガンを内蔵し増加装甲的な役割を果たす追加装備「R6キット」を装着(そのため、型式番号がMS-06C-6/R6と表記)。
腰部にはファルメル隊所属を示すエンブレムが描かれている』

コメントとして見て頂きたいのは、
『一年戦争開戦に向けて生産された初期生産タイプのC型と開戦後に量産されて一般的となるF型』
の部分。
『オリジン』で、この『ザクⅡC6/R6型』が登場するのは、ルウム戦役後でした。
具体的には、キシリアが立てた『極秘作戦・青い鳥』により、レビルがジオン公国から脱走。
そのレビルが連邦へ逃亡する際に乗艦した戦艦を、ファルメル隊が検閲する際にデニム機として登場したものです。
この時期に、最新機『ザクⅡC6/R6型』が実戦配備したと考えると、『MS導入時期』は、以下のようになります。


①『開戦前夜(UC.0078年12月)』・・・『MS-06R-1A(黒い三連星)』テスト運用。
②『一年戦争』直後・・・量産が間に合わず『MS-06C』配備されず、『MS-05』が主力。シャアも『MS-05S』に搭乗。
③『ブリティッシュ作戦』・・・『MS-06C』導入される。(「コロニー落とし」の有名なシーン)
④『ルウム戦役』・・・『MS-06C』が主力。『MS-06S(シャア)』『MS-06R-1A(黒い三連星)』も確認。
⑤『極秘作戦・青い鳥』・・・『ザクⅡC6/R6型』を確認。

この時期まで『ザクⅡF型 MS-06F』は確認されていません。
『ザクⅡF型 MS-06F』は『MS-06C6/R6』以降に開発されているので、

つまりは、

『MS-06S』は『MS-06F』開発前に開発された。

という事がわかります。
(実は、昔の『オリジン公式HP』には『ファーストガンダム』になぞらえて、
「『シャア専用ザクⅡ MS-06S』は『ザクⅡ MS-06F』より改良」
という説明文があったのですが、現時点で抹消されているんですよね。
オリジン版ガンプラには、名残として
『「MS-06S」は「MS-06F」より改良』
のコメントが残っているみたいですが。)

こうなると、「オリジン版の「シャア専用ザクⅡ MS-06S」は、「ザクⅡC型 MS-06C」をベースに派生した性能向上型となります。

逆説的に「ファーストガンダム版」の「シャア専用MS-06S」は、、「ザクⅡF型 MS-06F」をベースに派生した性能向上型となります。

それでは、2機の違いを改めてみてみます。

(1)「外見」


①「ブレードアンテナ」の長(ファースト版)短(オリジン版)。
②「頭部2本モールド(装甲板)」の有(オリジン版)無(ファースト版)。
③「左肩R6装備」の有(オリジン版)無(ファースト版)。
④「胸・突起モールド(チ○ビモールド)」の有(オリジン版)無(ファースト版)。
⑤「脚部スラスタ」の有(ファースト版)無(オリジン版)。※これは「大河原版」には無い。
⑥「色設定」の濃(オリジン版)淡(ファースト版)。

(2)設定

「オリジン版」・・・「耐核装備」仕様の「C型」の能力向上機。
「ファースト版」・・・「耐核装備」無しの「F型」の能力向上機。


これらの事を説明すると以下のようになります。



『指揮官用ザクⅡ MS-06S』

①「C型」ベースの開発
『「MS-06」ザクⅡの性能向上機。
主に中隊長以上の士官に配備されたためにこの名称で呼ばれ、中隊長用、士官用などとも呼ばれるほか、型式番号の「MS-06S」からS型とも呼ばれる。
中隊長クラスのパイロットの要望に応えて開発された。
開戦当初は「南極条約(戦争で「核使用禁止」等の条件を締結した条約)」締結前だった為、ジオン軍主力機にも「耐核装備」された『ザクⅡC型 MS-06C』が主力機として導入された。
「指揮官用ザクⅡ MS-06S」も、「耐核装備」された「C型」をベースとして開発され、「C型」の20パーセントの性能向上が行われている。
C型とは80パーセントの部品を共有する。
30パーセント増強した130トンクラスの推進器を2基装備する。
また、指揮官用として通信・索敵能力を強化するため、ブレードアンテナ基部には改良が施されている。
また、推進器の出力向上に伴い、ジェネレーターもチューンナップされた。
R6キットの30ミリ肩部バルカン砲を装備している。(S型の場合は型式番号に変更はない)。
また、シャア搭乗した「シャア専用機」には、シャアの指示により各部スラスターのリミッターが解除された描写があり、操縦性の悪化や機体損傷のリスクと引き換えに、機体の限界性能を引き出している。』

②『F型』ベースへの移行
『南極条約」締結に伴い、「耐核装備」が不要となり、同装備の無い『ザクⅡF型 (MS-06F)』が開発。
「指揮官用ザクⅡ MS-06S」も、「耐核装備」が外された「F型」をベースとして開発され、「F型」の20パーセントの性能向上が行われている。
「C型」改善時と同様、「F型」ベースの「S型」も、『F型と80パーセントの部品共用』『ジェネレーターもチューンナップ』『F型比で30パーセント増強した130トンクラスの推進器を2基装備』。
しかし、推力の向上に伴って燃料積載量は増加したものの、基本的に少なく後々まで大きな問題となった。
『ブレードアンテナ』は実戦経験したパイロットの多数の要望があり、「より高い通信・索敵能力」を求められ、『C型』より強化され、外見上もアンテナ延長等の差異が見られる。
『R6オプション』は使用頻度の低さと重量問題から撤廃する機体が増えた。(一部の機体は継続装備)
『頭部・装甲』もメンテナンス重視」「衝撃分散設計」だった『3分割・装甲板』を廃止し、「運用中の故障の激減」「重要なセンサー部の保護」の観点から、「剛性強化設計」の「単一・装甲板」へ変更する機体が増えた。
外部塗装も「C型」から「F型」に変更した際の「標準塗装色」の変更されたが、「S型」も「F型」準拠に変更。(一部の機体は「3分割・装甲板」を継続)
シャア専用機もボディカラーの濃淡が変更され、「サーモンピンク」へ変更された。
また、「F型」ベースの「シャア専用ザクⅡ」には「R6オプション」は撤廃。『頭部・装甲』も「単一・装甲版」へ変更している。』

この設定なら、『MSV設定』の「ルウム戦役にシャアは「C型」で出撃した。」記録も、「C型ベースのS型の為、C型として記録が残った」と説明できます。

ちなみに、紛らわしいから「C型ベースのS型」を「MS-06CS」とでもすれば良いんでしょうけど、そうすると「F型ベースのS型」が「MS-06FS」、となり、本来の「FS型」と区別付かなくなります。
『「R6キット」装備すると「MS-06C」が「MS-06C/R6」になるが、「S型」の場合は型式番号に変更はない。』
と前述説明にもあるとおり、「S型」は「型式番号」はむやみに変更しないんでしょう。

余談ですが、コチラの「ルウム戦役」を題材にした映像作品にも「ザクⅡS型」が登場します。


『MS-Igloo 大蛇はルウムに消えた』

この「S型ザク(シャア専用ザク)」も「C型ベース」って事で良いんじゃないでしょうか。
頭部に2本線のモールドありますし。カラーリングも「ファーストガンダム版」より「オリジン版」寄りです。
まあ、胸に「チ○ビモールド」は無いですが、単なる描写の違いって事で・・・。

ぶっちゃけ、MS-Iglooのザクは、ガンプラMGのデータを使って制作してるので、多少の相違は仕方ないです。
むしろ頭部2本線モールドやカラーリングが酷似してたってだけでも、今日の記事の補完材料になって良かった。(自己満足)
デザイン上の共通点は、「オリジン」も「Igloo」も今西氏が監督してるから、カトキ氏がデザイン時点で配慮した?とか、邪推したくなりますね。

今日は以上です。

次回は「MS-06R-1A」について。
更新は来週29日、土曜日です。
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