英語の ・ / r / アール の音 ・/ l /エルの音 ・日本語のラ行・・
これら3種の音の「発音の方法」(調音)は異なっている。どれも同じ音ではない。その「発音の方法(調音)」を見てみましょう。
本稿では /r/ 音のみを扱います。
・英語の /r/・・・
・決して舌や舌の先は、口蓋(口の中の硬い天井部分)に触らない。
・言い換えると、[ r ] から始まる語のときも、舌の端は歯茎や
口蓋に付かないし、触れない。 ☆口蓋=上のあご
あ)right (右・権利) repeat(繰り返す) rabbit(うさぎ)
hero(ヒーロー・英雄)
口先に、ほんの少し力が入ることがある。
write(・・を書く)wrapping paper(包み紙)
い)舌を上歯の裏から後ろの方へ行くところまで、下げていく。
そうすると、口蓋との間にかなりのすき間ができる。慣れるまで
少し「力(ちから)」が必要ですね。下線部の発音記号は [ə:] です。
bird(鳥) world(世界 )girl(女の子) pearl(真珠)
決して舌や舌の先は、口蓋(口の中の天井部分)に触らない。
くちびるを ほんの少し前に突き出してもよい。
う)語の最後にくる /r/・・この /r/ は発音されないこともある
beer(ビール) bear(熊) four(4) before(前)
え)/ d / や / t / の後にくる [ r ] は、摩擦音になる。歯茎に
たいへん近づき、摩擦する音をともなう。
dry(乾いた) draw(描く)drink(飲物)dream(夢)
track(競技場のトラック) trip(旅行) try(試みる)
付録:次の単語中の /r/ 音を出すとき、「舌」は口蓋(上のあご)
には触らない(付かない)。日本語の /ラ/ の発音をしない。
pride(プライド) spring(春) bride(花嫁) cry(叫ぶ)
fry(フライを上げる) ground(グラウンド)