光害の自宅でポン・ブルックス彗星(12P)を撮影しました。
11月21日晴れ。天文情報で12P彗星がバーストしているとのことでしたので、私も一度確認撮影してみることにしました。
改築で片付けてあるε-130D望遠鏡を出して、日没後撮影準備しました。
工事現場になっている庭での撮影です。
彗星は西北西の高度40度超えの琴座ベガの右下にいます。高度が高いですから、工事中でも撮影できます。
基準星をベガにして目的星を導入しました。
しかし、試写したカメラモニターには彗星はありませんでした。星々の配置をステラナビゲータ12ソフトで調べた星図と見比べました。位置が赤経方向へずれていました。星図の構図になるよう赤経を調整しました。
試写してやっと星図の星々の配置になりました。予報位置に淡い彗星像を確認できました。12P彗星です。
26コマ連写撮影を繰り返しました。
一発導入できなかった理由はよく判りません。撮影できましたので、とりあえず良しとします。
12P彗星をネット検索して調べました。
周期70年の周期彗星でした。ポンス・ブルックス彗星とも言うようです。
撮影した写真2コマ(ホームズ彗星含む)を添付します。(11/23写真②追加)
コマ直径を測定しますと、角度で2分です。
光度はステライメージ9ソフトで自動測定しますと、11.0±0.2等です。他の人の光度よりも暗く出ました。
コマの中に北東方向へ筋状に尾が出ています。(他の人のネット写真も同様です)
この彗星の形は2007年に大バーストしたホームズ彗星(17P)の小型版みたいです。(写真②参照)
①バーストしたポン・ポルックス彗星(12P)
2023年11月21日18時25分12秒~27分33秒 露出5秒×26コマ ε-130D F3.3
LPR-Nフィルター メトカーフコンポジット トリミング ISO1600 自宅 気温10℃ ※上が北
②2007年のホームズ彗星(17P)
2007年11月07日21時30分40秒~58分51秒 露出1秒×4コマ+2秒×8コマ
135㎜ F2(絞り4.5) 固定撮影 トリミング ISO400 自宅