実験として露出の長いシリウス伴星を撮影しました。
2月25日晴れ。夜に風が吹いていましたが、シリウスのまたたきは少ないため、20cmドブソニアン望遠鏡を庭へ出して観察・撮影することにしました。
倍率×200倍でシリウス伴星が観察できるかどうか覗いてみました。主星の光芒も穏やかで伴星がチラチラ観えました。
地上付近は風があっても上空は穏やかでした。私のシリウスのまたたきチェックは適正判断でした。
倍率×120倍でも伴星が分離観察できました。この倍率では伴星は点像に観えました。×200倍では出目金の目玉のように観えます。
ASI290MC動画カメラを取付けてパソコンモニターに映るシリウスチェックしました。
露出を長くしていきますと、伴星がハッキリ映っていることが判りました。
今回は実験として露出の長いシリウス伴星を撮影して、伴星が大きめに写るかどうか確認します。主星が大きく写ることは判っています。
そこで、露出の長い50.6msと通常露出の35.4msの2通りで撮影しました。
撮影中はシリウスは穏やかに安定した像でした。伴星も撮影できました。
撮影終了後、空は曇ってしまいました。(撮影タイミングが良かったです)
夜、早速ソフト現像処理しました。
撮影した写真2コマを添付します。
写真①と②を見比べますと、露出の長い方が少し伴星が大きく明るめに写っています。
写真①の方は主星が大きく写っているため、主星と伴星の隙間が狭くなっています。
どうぞご覧ください。
①露出の長いシリウス主星と伴星(南中40分前)
2022年2月25日19時36分~38分
露出56ms×250/500フレーム×5コマ
20㎝ドブソニアン望遠鏡 f1200㎜ ASI290MC
IR/UVカットフィルター GAIN300 動画撮影
RegiStax6+ステライメージ9 トリミング自宅 気温7℃
※キャプチャエリア544×548
②通常露出のシリウス主星と伴星(南中43分前)
2022年2月25日19時32分~35分
露出35.4ms×250/500フレーム×5コマ 他データは①と同じ