自宅で核が分裂崩壊したY4アトラス彗星(C/2019 Y4)も撮影しました。
4月22日夕方、Y1アトラス彗星(C/2019 Y1)を撮影してからY4アトラス彗星を撮影することにしました。
分裂後、Y4彗星がどのように変化したか確認する撮影です。光害の自宅で写るかどうかやってみなければ判りません。撮影あるのみです。
導入はY1アトラス彗星と同じようにぎょしゃ座カペラを使って行いました。
試写してカメラモニターをチェックしましたが、彗星像は判りません。ステラナビゲータ10ソフトのシミュレーションで作成した構図に合わせ連写撮影しました。
後でコンポジット(複数枚合成)して彗星像をあぶり出します。
翌日(4/23)にソフト現像処理しました。
1コマ画像ではかすかに彗星の拡散した像が判る程度です。20コマコンポジットしますと、拡散した彗星の像が少しハッキリ見えました。彗星核は見当たりません。ぼやけたような尾が写っています。一応光害の自宅でも写りました。
Y4アトラス彗星は分裂崩壊して、崩壊した氷の塊が太陽の熱であぶられて大量にダストが溶け出しているみたいです。
近日点通過(5/30)まで持つかどうか判りません。アイソン彗星のように太陽の周りを回りながら消滅してしまうかもしれません。
撮影した写真を添付します。
彗星の左上(東北東方向)へ淡い尾が出ています。
(離れて見ますと、判り易いです)
彗星光度をステライメージ8ソフトで自動測定しましたが、拡散状態でうまく測定できません。約13等の値は出ましたが、参考値です。
拡散したY4アトラス彗星(C/2019 Y4)
2020年4月22日20時03分55秒~06分01秒
露出6秒×20コマ ε-130D F3.3 LPR-Nフィルター
トリミング ISO1600 自宅 気温9℃
※彗星は中央、上が北