光害の自宅でいっかくじゅう座のバラ星雲を撮影しました。
2月3日晴れ。撮影時は快晴。日課の夕方のウォーキングをとりやめて、QBP干渉フィルターを使ってε-130D望遠鏡でバラ星雲を撮影することにしました。(カメラは無改造一眼デジカメです)
昨年(2020年)に試験撮影していますが、撮影コマ数が少なかったため写真がザラザラした感じでした。
そこで、今回撮影コマ数を増やして2年分をコンポジット(複数枚合成)して写真を制作し直してみることにしました。
今まではステライメージ8ソフトで長時間(1日掛かり)のソフト現像処理でしたので、バラ星雲を再撮影していませんでした。
しかし、高速化したステライメージ9ソフトの発売でソフト現像処理時間がどれだけ短時間になるか確認を兼ねて撮影に挑みました。
基準星をベテルギウスにしてバラ星雲を導入しました。一発導入できました。カメラモニターをチェックしても赤いバラ星雲は見えません。星の配置で構図決めしました。
タイマーコントローラを使って連写撮影しました。51回連写しました。追加で10回更に連写しました。
連写撮影中は家の中に入って時間待ち休憩です。今の時代はタイマーコントローラがありますので、撮影は自動撮影できます。便利です。
撮影終了して機材を片付けました。
入浴後、ソフト現像処理しました。
初めは試験的に10コマでコンポジットして処理時間を測定しました。結果は約3分でした。
次に正式に61コマ自動でコンポジットしました。コンポジット処理時間は約26分でした。従来のステライメージ8と比べてものすごく短時間処理できました。
ステライメージ9は50コマ以上の多数コマのコンポジットにもあまり待ち時間のストレスなく使えることが判りました。散光星雲の多数コマのコンポジットに有利です。
撮影した写真(総数100コマのコンポジット)を添付します。
暗い山へ行かなくても散光星雲がここまで写りました。
(写ったというよりもあぶり出せたという感じです)
無改造一眼デジカメとQBP干渉フィルターの組合せでも結構写ることが判りました。
総露出1時間ぐらいが必要なようですが、他の散光星雲も写ると思います。
肉眼で3等星までしか見えない自宅でも工夫次第で暗い星空撮影ができる時代になったことを物語っています。(2/6追記)
高速化したステライメージ9ソフトの多数コマコンポジットの組合せで、もう少し他の星で試験撮影してみようと思います。(2/6追記)
光害の自宅のバラ星雲
2020年1月21日21時28分34秒~54分53秒
2021年2月3日20時25分24秒~21時03分41秒
露出30秒×39コマ+35秒×61コマ(総露出55分) ε-130D F3.3 QBPフィルター ISO1600
トリミング無改造一眼デジカメ 自宅 気温3.5℃