光害の自宅でZTF彗星(C/2022 E3)を撮影しました。
10月19日晴れ。夕食前、ε-130D望遠鏡を使って22E3彗星を初めて撮影しました。
このZTF彗星はパロマーの1.2mサーベイ用シュミット望遠鏡で発見された彗星だそうです。この望遠鏡で発見された彗星はZTFの名前が付くようです。
調べてみますと、22E3彗星は来年(2023年)1月末から2月初めに約5等まで明るくなる予報が出ています。北極星の周りを回る周極星になります。
徐々に明るくなってきているとのことで、私も確認の意味で撮影することにしました。
基準星を琴座ベガにして目的星を導入しました。
試写してカメラモニターをチェックしましたが、彗星像は判りません。
かんむり座δ星の近くにいますので、予報位置を信じて連写撮影しました。
後でソフト現像処理してあぶり出します。
夜、ソフト現像処理しました。
コンポジット(複数枚合成)処理してチェックした結果、光害の自宅でも写っていました。
尾も左側(東側)へ少し出ています。
来年1~2月をあまり期待せずに待つことにします。
尚、今回の赤道儀の極軸合わせは肉眼で北極星の見えない薄明中(日没30分後頃)でしたので、V社製ポーラメーターを使って北極星を見つけて極軸望遠鏡で精密合わせしました。
ポーラメーターは薄明中の極軸合わせに便利ですね。実感しました。
(ポーラメーターの詳細は2022年1月2日のブログを参照下さい)
[10/21追記]
撮影した写真を添付します。
彗星光度はステライメージ9ソフトで自動測定しますと、10.8±0.3等です。10等台に入ってきているようです。
ZTF彗星(C/2022 E3)
2022年10月19日18時21分40秒~29分05秒 露出8秒×21コマ+10秒×10コマ
ε-130D F3.3 QBPフィルター トリミング ISO3200 自宅 気温16℃ ※上が北