新星空の友

自宅で増光中のレナード彗星(C/2021 A1)を撮影しました(写真追加有)

 地球へ接近中で増光中のレナード彗星(C/2021 A1)を撮影しました。
 11月28日夜明け前、快晴。目覚ましで朝4時過ぎに起床しました。空をチェックしますと、雲一つない快晴でした。
 前日夜に自宅庭へε-130D望遠鏡を撮影準備しておきました。
 しっかり防寒対策して庭へ出て、ぎょしゃ座α星(カペラ)で望遠鏡のピント合わせを行いました。(この冬の最低気温4℃でした)
 基準星を北斗七星のε星(ひしゃくの柄の星)にして彗星を導入しました。一発導入でした。試写してカメラモニターでチェックしますと、すぐに彗星が判りました。丸い塊状でした。
 今回の撮影もQBPフィルターを使用して尾が写り易くします。(光害の空ではLPR-Nフィルターよりも尾がよく写ります)
 感度はテスト撮影を兼ねて、高めのISO6400で初めに撮影、次にISO3200、最後にISO12800の3通り撮影します。
 連写撮影を繰り返しました。ソフト現像処理に使うダークフレーム・フラットフレームも撮影しました。
 連写撮影中は最近のいつものように家の中でラジオを聴いて待ちました。
 撮影終了して、薄明途中から乙女座付近を彗星の掃天撮影も行いました。
 午前6時に片付け終了して玄関前から外を見ますと、屋根と電線の間からシリウスがキラキラ輝いて見えました。玄関枠から見えるシリウスが凄くきれいに感じました。写真になる構図かな、と思いました。(撮影はしていません)
 そして、朝まで就寝しました。
 朝食後、掃天撮影後の写真チェックとソフト現像処理しました。
 残念ながら、今回も掃天撮影は収穫ありませんでした。

 撮影した写真3コマ(ISO6400、3200と12800)を添付します。
 (11/30昼、ISO12800の写真③を追加しました)

 ※感度の低い方(ISO3200)が画像が滑らかです。

 彗星光度はステライメージ9ソフトで自動測定しますと、核は9.2±0.2等、コマ全体が8.0±0.2等です。確かに明るくなっています。

 尾の長さは写真から測定しますと、角度で23分です。本日(11/28)のネット情報写真(我が家より暗い空)で測定しますと、35分の尾の長さです。

 撮影時は月明かりがありましたが、彗星の尾はあまり影響されずに写りました。

 この状況からみますと、地球へ最接近する頃(12/11頃)はもっと明るく尾も長く観えると予想されます。楽しみに待ちましょう。

①増光中のレナード彗星(C/2021 A1)
2021年11月28日04時49分27秒~56分44秒
露出20秒×21コマ ε-130D F3.3 QBPフィルター
メトカーフコンポジット トリミングISO6400 自宅 気温4℃
※上が北

②ISO3200のレナード彗星(C/2021 A1)

2021年11月28日05時01分41秒~15分41秒
露出40秒×21コマ ε-130D F3.3 QBPフィルター
メトカーフコンポジット トリミングISO3200 自宅
※拡大率は写真①と異なる。

③ISO12800のレナード彗星(C/2021 A1)
2021年11月28日05時29分19秒~32分11秒
露出10秒×13コマ ε-130D F3.3 QBPフィルター
メトカーフコンポジット トリミングISO12800 自宅
※拡大率は写真①と同じ。


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