色のこと

2006年06月29日 | その他

ステンドグラスでランプを作るようになって今年で3年目。

たくさんのランプが私のアトリエから生まれてくれましたが、実際に手を動かして作っている時間はとても少ない。

あとは 何をしてるかというと・・。

「考える」

「探す」

「選ぶ」

これがたぶん9割・・・・。

ガラスを探す。好きな色を探す。探して 探して。 探して。

ランプホルダーや他のパーツとの納まり、電球の位置関係を考える。考える。考える。考える。

あふれる物から自分らしい材料をを選ぶ。選ぶ。選ぶ。選ぶ。

この作業が地味ですがとても大事。

たとえばガラス選び。。

私のランプの大半が「アンティークガラス」というヨーロッパの職人さんが一枚一枚作ったガラスを使います。

何百とあるガラスサンプルの中から気に入ったガラスを探すのはけっこう大変・・。

で・・ サンプルにない色を注文するとき・・・これはかなり勇気がいります。

カタログには「淡いイエロー」というのがたくさんある。

私の持ってるサンプルにない品番を見つけると気になってしょうがない・・・。

そんなときは、ガラスの問屋さんの担当営業の人と電話でやりとり・・・・・。

私がどんな淡さの「イエロー」ですか?との質問に、しばらく2人で質問と答えの繰り返し・・・。

カナリアみたいなイエローか?

レモンみたいなイエローか?

どのくらい向こうが見える(透けている)イエローか?

そんな質問をえんえんと・・・・・・・・・・・。

何分話してもなんだかイメージがわかない。

しばらくして、相手の営業の方が

「M2A」のイエローはアンバーから生まれて、

「S186E」のイエローはグリーンから生まれたイエロー。と答えてくれる。

その時 私はわかる。

体にその色が入ってくる。

たとえ 頼んだ色が思った色じゃなくても もうそんなことどうでもいいような気にさえなる。

そしてまた 私は「色」っていうものに引き込まれていく。

コメント
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