香炉

2013年02月22日 | 思う

朝 アトリエに入ると、まずお香をたきます。

香炉に小さな炭を立てて

火をつけてから、ぱらぱらと香木をのせます。

白檀とか沈香とかいう香木です。

お香の不思議といいますか

もともと 炭は 「木」であって

香木になる 白檀とか沈香とかいうのも「木」であって

グーグル先生に教えてもらう

それらは「木」である名残はあるんだけど

今の姿は ちょっと違うものになっている

炭に火をつけて、小さな香炉で赤々と燃え

小さな赤い火は香木をモクモクと燻し香りを放つ

白檀はなんとなく正しき香りだし

沈香は誘う込むような香りがする

私はそれらを初めから終わりまで一部始終見つめ

灰になるのを見届ける

初めからあった灰の上に

もと「木」であった

 を置いて

もと「木」であった

香木 乗せて

もくもくと煙りと香りを楽しんだ後は

全て同じ  になる

小さな香炉の中は、こんな風に静かに

生きているみたいに灰のかさを増す

生きて 

死んで 

姿を変えて甦り

役目を果たすため、また生きて

燃やされ燻され、再び死んだあと

それでようやく

みなと同じ灰になって

灰の見分けなんてつきません

香炉の中で また生きる

その繰り返し

全てが微塵となるような

小さな宇宙の出来事を

わたしに感じさせてくれる時間なのです。


ペコロスさん

2013年02月21日 | 本と雑誌

先週 東京にいる時、「文芸春秋 9月号」買いました。

ぱらぱらとページをめくっていくと、

「ペコロスの母に会いに行く」

という漫画(傑作集)が掲載されていました。

わたし好みの線、影の入れ方、背景すっきり、

認知症の母と63歳の息子(作者)の暮らしを

切なくユーモアも交えて描かれている。

年を取ったからこそ分かる心の動きが

なんともかんとも ずしんと染み入るのです。

ペコロスの母に会いに行く ペコロスの母に会いに行く
価格:¥ 1,260(税込)
発売日:2012-06-30

母の光江さんは小さくて丸く、とてもかわいい

本の中で時々出てくる昔の少女たちは

つげ義春の「赤い花」を思い出させるような

どこか神秘的なにおいがするし

作者の好み?

長崎弁で語られる会話は、方言好きの私にはたまりません。

昔からその土地で使われ続ける方言というのは

どうしてこんなに魅力的なんでしょう。

みゃくみゃくとつながる人間、言葉、暮らしぶり

言葉の力 感じます。

影響の受けやすい私は、

長崎弁で話してみたい衝動にかられてしまいます。

最近始めた「ピンタレスト」にピン!


2013-02-17 23:57:24

2013年02月17日 | 思う

今年の雪ははっきりいって

多すぎます

くどくどしつこく これでもかこれでもかと降っています。

雪の捨て場所ももうございません。

一日の中で、雪かきに使う時間を他のことに使いたい。

なんでも今年、いつもの年の1.6倍らしい

この1.6倍っていう(1.5倍より多いという感じ)

わかるような わからないような。

数字マジックに一人ではまる。

こんななので、逃避として考えることは植物のこと。

考えるだけでもかなり救われます。


帰ってきました

2013年02月13日 | お知らせ

無事札幌に帰ってきました。

東京は以前にも増して、駅が複雑になっていました。

迷路のようです

どこをどう行けばどこの出口に通じているのか?

上を見あげ、矢印の案内を見ても迷います。

東京は巨大であります。

渋谷駅では、岡本太郎先生の絵がメラメラ燃えていました。