今日はお楽しみの水曜日にできそうなので、やっつけ仕事をバタバタと済ませて恵比寿に向かいました
渋谷のユーロスペースで上映中の「恋愛上手になるために」と「僕は君のために蝶になる」もそろそろ終わりそうなので気になりながらも、恵比寿での2本もそろそろ上映回数とか少なくなりそうなので、恵比寿でハシゴということで、まずはこちらの作品です。
内容は…“それぞれに秘密を抱え、バラバラになってしまった一つの家族の行方を、現代的な問題を盛り込み描いたドラマ”というものですが、家庭内の隙間風をうまく捉えていて、あの黒沢清監督がこんな家族ドラマも撮るんだと軽く驚きながらも、後半からの“変調”に戸惑ってしまいました、役所広司さんが登場したあたりから、あらら?な展開というか、「ドッペルゲンガー」かと思ったぜ(笑)
でも、小泉今日子演じる、誰かに掴まりたい母親役に寄り添ってみると、あれは一種のメタファーなんでしょうね、そんなところが黒沢清監督ティストなのかも、というか、この作品の原案となったのはかつて日本に住んでいた経験のあるオーストラリア出身の新進脚本家マックス・マニックが執筆した日本の家族の物語なんだそうですが、当初はリストラされた父と、隠れてピアノを習う息子の関係に焦点が当てられていたものを、黒沢清監督が、母親のキャラクターを膨らませて逃避行を加えたり、米軍入隊の長男のキャラクターを加えたりしたのも監督のアイディアなんだとか。
あ、長男役が小柳友だったのは嬉しかったかも、「クリアネス」を観て以来気になっていた役者さんで「ぼくたちと駐在さんの700日戦争」でも発見して嬉しく思ってましたが、今回は坊主頭も似合っていて、やっぱりいいなと思いました、「天使のいた屋上」も公開されているので観たいけど、渋谷でレイトショーなので微妙かも、残念
あ、それはともかく、そんなこんなで不協和音奏でまくりの家族も最後は…これは観てのお楽しみですが、それまでの陰惨な気分が払拭されるような場面が用意されていて、観ているこちら側も救われる思いでした、終り方って大事ですよね
恵比寿ガーデンシネマ2 16:20~観客50人程/116席
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