《「ジョーズ」「E.T.」「ジュラシック・パーク」など、世界中で愛される映画の数々を世に送り出してきた巨匠スティーブン・スピルバーグが、映画監督になるという夢をかなえた自身の原体験を映画にした自伝的作品。サミー役は新鋭ガブリエル・ラベルが務め、母親はミシェル・ウィリアムズ、父親はポール・ダノが演じるなど実力派俳優が共演。脚本はスピルバーグ自身と、「ミュンヘン」「リンカーン」「ウエスト・サイド・ストーリー」などスピルバーグ作品で知られるトニー・クシュナー。》
スピルバーグ監督の自伝的作品ということで、「エンドロールのつづき」や「エンパイア・オブ・ライト」に続いての映画好き、映画館好きにはたまらない決定打になると思いきや、もちろん映画好き映画館好きの気持をくすぐるところもたくさんあったけど、父親や母親との関係やユダヤ人差別などこれまであまり知ることのなかった幼少時代から青年時代にかけてのスピルバーグ監督の原体験を覗き見することができて、家族の話としても面白かった。
芸術家気質の母親を演じたミシェル・ウイルアムズや科学者気質の父親を演じたポール・ダノも印象的、子役からの青年時代を演じたガブリエル・ラベルくんもよかった。
151分と長いけど、時間を感じさせないところはさすがスピルバーグ監督、え、もう終わってしまうの？この先が観たいのに！と思わせられたラストに登場の、映画の仕事に就いて出会う大物監督を某大物監督が演じていたのも見どころ！
こちらも昨日観た「エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス」と同じく第95回アカデミー賞で作品賞や監督、主演女優賞などにノミネートされているので賞の行方も楽しみ。
☆あらすじ☆
初めて映画館を訪れて以来、映画に夢中になった少年サミー・フェイブルマンは、母親から8ミリカメラをプレゼントされる。家族や仲間たちと過ごす日々のなか、人生の一瞬一瞬を探求し、夢を追い求めていくサミー。母親はそんな彼の夢を支えてくれるが、父親はその夢を単なる趣味としか見なさない。サミーはそんな両親の間で葛藤しながら、さまざまな人々との出会いを通じて成長していく。
※映画.comより
キャスト
ミシェル・ウィリアムズ
ポール・ダノ
セス・ローゲン
ガブリエル・ラベル
ジャド・ハーシュ
ジュリア・バターズ
キーリー・カルステン
ジーニー・バーリン
ロビン・バートレット
クロエ・イースト
サム・レヒナー
オークス・フェグリー
監督
スティーブン・スピルバーグ
原題 The Fabelmans
151分
PG12
T・ジョイPRINCE品川10 16:10〜観客10人程/124席
