続・とりあえずの映画鑑賞メモ

「コット、はじまりの夏」(2022アイルランド/フラッグ)


《1980年代初頭のアイルランドを舞台に、9歳の少女が過ごす特別な夏休みを描いたヒューマンドラマ。第72回ベルリン国際映画祭で子どもが主役の映画を対象にした国際ジェネレーション部門でグランプリを受賞し、第95回アカデミー賞の国際長編映画賞にノミネートもされた。アイルランドの作家クレア・キーガンの小説「Foster」を原作に、これまでドキュメンタリー作品を中心に子どもの視点や家族の絆を描いてきたコルム・バレードが長編劇映画初監督・脚本を手がけた。》

これは大家族の中でひとり静かに暮らす9歳の少女コットが、赤ちゃんが生まれるまでの夏休みを親戚夫婦のもとで過ごすひと夏の物語なんだけど、実家にいる時には味わったことのない深い愛を浴びて変化していく少女の様子が丁寧に描かれていて、少女の希望と再生の物語として胸に響く作品だった、1980年初めの頃のアイルランドの頃の風景もみどころ。

ただひたすらに少女の心情を追いながらのこちらに伝わるものの多さや、ラストシーンで得られる“ご褒美”にも似た感覚は土曜日に観た「コットンテール」と被るものがあるかも、家族についてもいろいろと考えさせられた。

これがデビュー作という、コットを演じた子役の少女の繊細な演技からも目が離せなかったというか、その圧倒的な透明感と存在感からIFTA賞(アイリッシュ映画&テレビアカデミー賞)主演女優賞を史上最年少の12歳で受賞というのも納得! 

☆あらすじ☆
1981年、アイルランドの田舎町。大家族の中でひとり静かに暮らす寡黙な少女コットは、夏休みを親戚夫婦キンセラ家の緑豊かな農場で過ごすことに。はじめのうちは慣れない生活に戸惑うコットだったが、ショーンとアイリンの夫婦の愛情をたっぷりと受け、ひとつひとつの生活を丁寧に過ごす中で、これまで経験したことのなかった生きる喜びを実感していく。

キャスト
キャサリン・クリンチ
キャリー・クロウリー
アンドリュー・ベネット
マイケル・パトリック

監督
コルム・バレード

原題  An Cailin Ciuin

95分

G

ヒューマントラストシネマ有楽町2 21:05〜観客10人程/62席







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