続・とりあえずの映画鑑賞メモ

「光復」(2021/スタンダードフィルム)

《「神様のカルテ」「白夜行」の深川栄洋監督が俳優で妻の宮澤美保を主演に迎え、自主制作映画として撮りあげた人間ドラマ。深川監督が2つの異なる自主制作映画を「sideA」「sideB」と称して連続公開する「return to mYselF プロジェクト」の「side B」にあたる作品。

ずっと気になりながらも、ざっとあらすじを調べたら、認知症の母親の世話をする娘の話らしくて、映画館で観るにはしんどいかなと思いながらも、今日で終了してしまうので半ば義務感での鑑賞だったけど、いやはや、これはたまげた、びっくり、恐るべし!

確かに娘ひとりで認知症の母親を介護とかしんどい部分もあったけど、そこからの展開を思えばまだ序の口、ヒロインの受難の数々に“光復”というタイトルに藁をもすがる思いで、これは手の込んだラブストーリーだったのかも、と思ったのも束の間の終盤の展開を予測できた人がいたら土下座します、はい。

なんてそれはともかく、深川栄洋監督作品といえば、だいぶ古くなるけど2008年の5月に観た「体育館ベイビー」やもっと前に確か短編映画館として営業していたころの下北沢のトリウッドで観た「紀雄の部屋」が大好きだけど、大人が主人公の作品はあまり合わなくて、自分の中では振り幅の広い監督さんという認識があったけど、ここまでとは恐れ入りました!

主役の薄幸すぎるヒロイン大島恵子を演じた宮澤美保さんは深川栄洋監督の奥さんということで、登場人物があまり知らない人たちだったけど、出演者の8割は一般公募の参加者だったということで納得。

あまりの衝撃に終わってもすぐには席を立てないでいたら、声をかけてくださったすぐ後ろにいた女性はなんと4度目の鑑賞とのこと、しかも深川栄洋監督の教え子でこの作品にも出ていたそうで驚いたけど、少しお話しできたおかげで落ち着くことができてよかった、ありがとうございました。

今回のは自主制作ということで、この作品の前に上映していた「42-50 火光(かぎろい)」を観逃していて残念、またどこかで上映していたら今度こそは観逃さないようにしなくては!

☆あらすじ☆
両親の介護をするため、15年前に東京から長野の実家に帰ってきた42歳の大島圭子。生活保護を受けながら父を看取り、認知症で意思の疎通が取れなくなった母を世話しながら慎ましい生活を送っている。ある日、圭子は高校の同級生だった横山賢治と再会する。母の介護に彼の助けを借りることで、先の見えなかった圭子の日常に少しだけ光が差し込んでくる。そんな矢先、圭子の母が急死。検死の結果、病死ではなくインシュリンの過剰投与による殺人事件と断定され、圭子の人生はどん底へと向かう。
※映画.comより

キャスト
宮澤美保
永栄正顕
クランシー京子
関初次郎
池田シン
伊東孝
野崎数馬
片倉裕介
田村真央
橋爪渓
大場泰正
崔哲浩
梅里アーツ
清滝美保
佐藤優


監督
深川栄洋


129分

R18+

ヒューマントラストシネマ有楽町2 18:20〜観客9割程/62席





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