続・とりあえずの映画鑑賞メモ

「CLOSE クロース」(2022ベルギー=オランダ=仏/クロックワークス=STAR CHANNEL MOVIES)

《トランスジェンダーの主人公がバレリーナを目指す姿を描いた「Girl ガール」でカンヌ国際映画祭のカメラドール(新人監督賞)を受賞したルーカス・ドン監督が、13歳の2人の少年に起こる関係の変化を描いた長編第2作。第75回カンヌ国際映画祭コンペティション部門に出品され、グランプリを受賞(クレール・ドゥニの「Stars at Noon」と同時受賞)。第80回ゴールデングローブ賞で外国語映画賞、第95回アカデミー賞でも国際長編映画賞にノミネートされた。》

ルーカス・ドン監督といえば、女性の身体になりたいバレエ少年を描いた「Girl ガール」も主人公の思いが伝わってきて痛々しく感じながらも、演じたビクトール・ポルスターくんが美しくて画面に釘付けになった記憶が鮮明だけど、この作品も同じような気持ちで画面から目が離せなかったというか、「Girl ガール」と同じように、こちらの作品も少年2人の繊細な美しさや、まだ自分でもよくわからない感情が、心ない揶揄でねじれてしまうところが切なくて、絶えず涙目で観てしまった。

「怪物」の2人の少年と被るというとネタバレになりそうだけど、救いはそれぞれの家族の少年たちへの接し方だったかも、それだけに余計切ない思いだったけど、少年の後悔と喪失と再生の物語として心に留めておきたい作品になった。

これがデビュー作という、レオとレミを演じたエデン・ダンブリンくん、グスタフ・ドゥ・ワエルくんの自然な演技や、それを引き出したルーカス・ドン監督の演出にも拍手!

☆あらすじ☆
13歳のレオとレミは、学校でも放課後でも一緒に時間を過ごす大親友だった。しかし、ある時、2人の親密すぎる間柄をクラスメイトにからかわれたことで、レオはレミへの接し方に戸惑い、そっけない態度をとってしまう。そのせいで気まずい雰囲気になる中、2人は些細なことで大ゲンカをしてしまい……。
※映画.comより

キャスト
エデン・ダンブリン
グスタフ・ドゥ・ワエル
エミリー・ドゥケンヌ
レア・ドリュッケール
イゴール・ファン・デッセル
ケビン・ヤンセンス

監督
ルーカス・ドン

原題  Close

104分

G

ヒューマントラストシネマ有楽町1 18:50〜観客6割程/161席







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