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R.I.P

ホラー全般

†旅館†

2010年07月12日 | Weblog
†気味の悪い旅館

†友人のI田さんはもう6年程のお付き合いになる方だ

†旅行雑誌、というか旅行パンフと兼用のフライヤー作成をしている

†書店入り口等にある「無料です、ご自由に御取り下さい」という類の奴だ

†取材といっても予算は少ない、カメラマンもライターも自分だ

†依頼があると指定された宿に行き、1泊2日で写真を撮り、インタビューもし、と忙しい


†5千円で行ける近場の隠れ宿特集

†よくある企画の号で仕事の依頼があったI田さんは、早速用意して出かけた

†場所は差し障りがある為伏せる

†着いたのは昼過ぎ、まずは宿に行き、軽くご挨拶

†やたら売り込みして着いて回る女主人に疲れながらも、宿の外観写真は済ませた

†料理は夜の食事と明日の朝をそれぞれ撮影、インタビューは夕食撮影前に済ませる

†近辺の取材は明日帰りの電車までに、といったスケジュール


†宿自体は大きな木をたっぷり使った古い物で、貫禄十分

†山の麓にある宿で、近くには大きめの川がある

†他の宿は釣り宿を個性としているが、ココは特にそういった傾向が無い

†女主人は自然と料理が売り物です、と言っていた


†正直周りに見るべき所が少なく、何時もに比べて取材が楽だ

†明日は2・3箇所景色のいい所と、みやげ物屋を取材すれば終わり

†I田さんは幾らか気が楽になっていた

†東京からそれ程遠くない、つまり移動も楽、週末にちょいと気が向いたら行ける

†これなら旅行好きな人意外でも行きやすいではないか

†取材も楽で移動も楽なら悪くない、宿は人気が少ないが落ち着いている


†なるほど隠れ家といった雰囲気で、山家のたぬきにでもなった気分だ

†主人はちょっと押しが強くて厄介だが、ま、本に取り上げられるんだから無理も無い

†嬉しくて、ここがチャンスとばかりに躍起になってるんだろう

†それでも売りというだけあって、料理は中々だった

†川魚に山菜やきのこを使った味噌鍋、自家製という豆腐は悪くない味だった

†風呂も広く、木の香り溢れる浴室内は豪勢な気分にさせられる

†無料のドリンクが置いてあり、牛乳・コーヒー・水といった物が冷えているのも嬉しい

†これで5千円なら十分ではないか

†長くこういう仕事をしているが、中々良いといった宿が一番嬉しい

†とても良い宿はやっぱり高い、駄目な所は無数にある(安くても高くても、だ)

†相応の値段に+2・3点上げたくなるような宿が一番利用しやすい、という

†値段が手頃だから、何回も利用するのに適している、というのだ

†成る程、プロの見る目はそんな物か、と話を聞いていた


†しかし、いつまで待っても怖い話になりそうにない

†「面白い話しがあるから、久々に飲もう」というのだから何かあると思ったのだが

†聞けばやや狭い部屋が唯一マイナス点だったようだ

†それでも、フクロウののんびりした声を合いの手に川の音を聞きながら眠ったという

†しばらく移動が厳しい日程の仕事が連続していたのもあって、余計に良く休めた

†静かな夜に解けるようにして眠ったという

†明けて朝食を撮影、挨拶をし、辺りを取材、帰宅

†翌日遅く、編集部に寄り、写真や記事を提出、経費を精算してもらい、完了となった


†しばらくして、同じような仲間の記者とのんびり飲み旅でも行こうとなった

†打ち合わせがてら飲んでいると、話が膨らみ、他に2人が「俺も行く」となった

†I田さんはこの間取材した宿を薦めた

†何より安く、移動が楽な割りに自然を満喫出来る静かな環境と、十分な料理

†岩魚鍋でも頼んで、骨酒と洒落込もうじゃないかと盛り上がった

†皆I田さんと年が近く(27~30)、金も無い、そりゃいいなと飛びついた

†大体気の合う、同年代の仲間と、酒と料理の短い1泊旅行、楽しみだ


†I田さんは編集部に電話し、予約を頼めないかと頼んだ

†女主人の性格から言って、編集部が頼めばサービスがよくなる可能性が高い

†それを期待している所もあったのだ(料理が2・3品多くならんか、等)

†しかし、電話に出た馴染みの編集者の歯切れが悪い

†予約が出来ないというニュアンスの事を遠まわしに言っている

†問い詰めると、こんな話だった


†編集者が、クレジットカードの利用可・不可を聞こうと連絡したが出ない

†一向に連絡が取れず、ある若い新人が再度行ってみた

†誰もおらず、運営している気配がない

†不思議に思ってその町の観光科に尋ねると、奇妙な結果が分った


†ずいぶん前から商売は止めている

†年のいった主人が死んでから一度も再開していない筈だ

†ではI田氏が泊まった時にいたのは幽霊でも出たんか?

†幽霊が食事を用意し、風呂を沸かす?馬鹿げている!

†当然そうではなかった

†そうであった方が気分は良かったかもしれない


†近くの施設からある女が抜け出した

†精神の不安定さが彼女の人生をペット並みに変えた

†耐え切れず、時折非常に暴力的で、暴れる事もあった

†彼女はこの宿に以前家族で来ており、印象深かったのかもしれない

†逃げ出し、この廃宿に入り込む

†地道に掃除し、徐々に使えるようにする

†電気・水道を申し込み、ガスのプロパンを頼む

†支払いは全て施設宛てになっていたらしい

†彼女は施設が支払い請求に気付き、尋ねてくるまで主人を演じた

†I田さんは運良く(悪く?)その期間に泊まった訳である

†つまり、何時爆発するか分らない主人の家にいたのだ

†その後彼女の行方は消えている、生死の判断もつかないという

†今考えるとぞっとするよ、I田さんはそう言ってタバコに火をつけた

†エクリブリウム新譜レヴュー†

2010年07月09日 | Weblog
†Equilbrium-Rekkreatur

†いや~傑作でいいと思います、全9曲中7曲はガンガン来ましたね

†manaを彷彿させる13分のインスト大作⑨Kurzes Epos

†疾走間を持った大作でソナタのWolf&Ravenを想起させる9分の大作⑥Aus Ferner Zeit

†この2曲が全体の核と格を成し、他の曲が暴虐・民族性・哀愁を持って疾走する

†とかくマヌケ・ださい等嫌われる傾向もあるフォーク的メタル

†彼等はそういうメロディを扱っても陳腐になり辛い、センス/才能を持っている

†これ、結局ゲーム音楽に明るいというのが大きいのかもしれない

†日本人からするとRPGのサントラみたいな嫌いがあって、聞き易い

†今回のアルバムの特徴としてはいかにもな暗め/哀愁メロからの脱却

†いや勿論それらも溢れてますが、曲によっては明るめのメロが走りまくる

†何となくソナタやドラゴンフォースっぽい展開が多く、これが又格好いい

†ボーナスCDはアコースティックバージョン

†2、5が最高

†結果、前作が気に入った人は間違いなく買いでいい、後悔はほぼしない


本編

1:In Heiligen Hallen/速いだけでない多面性、最高

2:Der Ewige Sieg/速い、分り易いメロでいい

3:Verbrannte Erde/遅い、悪くないが飽きるかな?慟哭系メロ

4:Die Affeninsel/前作にもあったシンセ系出だしが何か可愛い疾走形、良い

5:Der Wassermann/ミドルテンポ、切ない系メロ~明るく昇華~疾走の流れは癖になる

6:Aus Ferner Zeit/9分大作で疾走間ばっちりのハイライト

7:Fahrtwind/速い、典型的エクリ節の1曲、良い

8:Wenn Erdreich Bricht/遅い、今一

9:Kurzes Epos/manaには及ばないが佳作、同路線での勝負を避けた?インスト、13分


ボーナス

1:der ewige sieg(本作より)

2:nach dem winter(デモ03より)

3:blut in auge(sagaの人気曲)

4:die prophezeiung(turis fratyr)

5:heimwarts(sagaの最人気曲)


†Equlibium Rekreatur†

2010年07月08日 | Weblog


†今日届いてましただのエクリブリウム新譜!2CDのデジパク仕様

†取り敢えず明日から聴き込むつもり(フィントロールの新譜も来るし忙しいね)

†sagaのmanaのような奇跡の楽曲があるかどうか…賭けの結果はまた明日…

†モバイル系アプリ†

2010年07月07日 | Weblog
†モバイルやタッチ系の端末機におけるアプリってどうお思いだろうか

†これらは必ずといって良いほど儲からない、というのが定説になってるね

†SNS系もそうで、殆ど10、20万で作らなきゃ怖くて出来ない、というのり

†これ、もう宣伝費と考えるしかないんですね

†例えばゲーム機でプラットホームを決める時

†○×は売れる・売れないが極端だから怖い、満遍なく売れる△にしよう

†そういうと理解される

†モバイルはまだましだが、他はトップの1~2割が儲かって、他は良くて月数十万

†大半(7割)は数万の利益だという

†これでは商売としてはとても出来ないだろうから、大手が宣伝目的でやるしかない

†ゲーム機を脅かす○○!とか言われても「あ~あ何いってんだか…」と思う理由がこれだ

†結局、儲からない仕組みの所なぞ、何れ開発会社がいなくなるから流行り用が無い

†mixiアプリやipohneが絶対ゲーム目的で主流にならない、と信じる所以だ

†登録者数なんぞ幾らいても金にならないなら商売的な意味は無い

†無料ゲームも携帯からの移植が尽きれば新作なぞ今の勢いでは出ないだろう

†ゲーム大手が一応全ての機種で出している、という形が欲しくて出す位か

†後は海外のどうでもいいフラッシュを引っ張ってくる程度

†とてもゲームビジネスを奪うような土壌ではない

†ゲーム業界が終わった的な事を言いたくて、こういうのが主流になってる!

†と書く輩がうざい、そんな訳ねーだろ、課金システム(開発会社の)収益性見てみろよ

†お前の会社だって金にならなきゃゲーム関連記事なんて書かねぇだろうがよ

†ま、門外漢はいいとして、関わる人間が内部で終わったいうのは良くないね

†良くは無い状態だが、無くなりはしない、それが今の日本のゲーム業界だよ

†攻撃現代百物語 新耳袋BOOK1 迎撃現代百物語 新耳袋BOOK2†

2010年07月06日 | Weblog
†今年は現場復活、おまえらいくなDVD化、新耳2巻発売と沸く心霊物

†期待のギンティ小林氏の書籍版殴り込みの続編が発売決定

†DVDにあわせるかのように2巻発売

†攻撃現代百物語 新耳袋BOOK1:¥1260:10/4

†迎撃現代百物語 新耳袋BOOK2:¥1260:10/4

†早速アマゾンで予約したが、今年は本が少し遅れる格好(DVDは今月末)

†既刊3冊が面白かったので、早く読みたいと思いつつ、まずは映像で楽しもう

†また「お前は中まで入るんだよね?本書くんでしょう?ね?」などと無下に突っ込まれて

†「はい」「そうかもしれないですね」などと死んだ目で答えてるんだろうか(笑)

†兎に角氏の特攻精神は、うだうだ言って何も出来ない物書きの数十倍価値がある

†今回も「馬鹿な事を」と思われてもつい行ってしまう無茶振りを期待しよう

†映画秘宝での稲川御大との対談は面白かったのでボーナスで入れてくれればいいのに

†本作Pの山口氏の所属会社キングレコードは御大の「ねむれない話」を出している

†いつか新耳Gメン+稲川御大での最強メンバーでのスポット物が見れるだろうか…

†それが実現したら、心霊物ファンにとってはちょっとした祭りだな

†ボンジョビとエアロスミスの合同ライブ!みたいな超メジャー級の派手な物でなくて

†ランニングワイルド初来日+OPアクトがグレイブディッガー、みたいな(笑)

†もしくはエピカとアンベリアンドーンのツインライブとか位の慎ましい感じ

†ま、現場もここまで2巻及第点の出来で一安心だし、今年の夏~秋は面白いぞ~

†最新シリーズ開幕! 稲川淳二 四国巡礼 恐怖の現場2レヴュー†

2010年07月03日 | Weblog
◆作品概要
稲川御大+アシスタント女性2名で心霊スポットに赴き、
その場で起こった(又は関連する)怪談を披露、
その後、アシスタントがスポットに陣取り、
怪現象が起きるか検証し、御大が解説するこのシリーズ。
今年は四国から88霊場を訪れる趣向となっている。
この第2巻は海沿いの高台に建つ「悪魔霊場」高知の6階建て廃ホテル。

◆前作からの懸念点
この2巻でもアシスタントの過剰な悲鳴や大騒ぎは無し。
御大の推理や解説、検証をゆっくりと味わえる。

◆場所
過去の1巻3箇所・2箇所から1巻1箇所制に。
高台に建つ廃ホテルは、6階建てで実に堅牢な不気味さ(扉や階段がいい味を出している)
シリーズファンには御馴染みの「本当に怖い場所には落書きは無い」系の部屋が怖い。
入り口・窓の無い部屋も御馴染みながら実物を見ると非常に不安に(用途不明の怖さか)。
御大の予想には予予納得、ま普通のホテルではないわなぁといった印象。

◆現象
細かいのは無数に起こり、割と言葉めいた音の現象は不穏なムードを増長させる。
ハッキリ写った○○を稲川氏がリアクションしてないのが?だが、
ま、いざという時の保険、最悪作りだと認めても、稲川氏は関係ないという意図だろう。

◆アシスタント
疋田紗也さん、宇田川ひとみさん、の二人。
疋田さんは静かな星ひとみさん的位置で、今回は霊視的な貢献が増加している。
逆に宇田川さんはいまいち目立てなくて残念、この手の作品では大騒ぎを禁じ手にされると
本人の引き出しや能力が如実に試される形になるが、それは誰にも難しい。
正直、事務所の繋がりで呼ばれる方もいるだろうし、こういうの専門で若い女性アイドル
ってのも少数だろうから、仕方ない。


◆総評
主観で80、一般的には70点前後だろうか。
1巻のノリがOKな人には堅調に維持されているので楽しめるだろう。
楽しみ方が心霊写真的な「何か変な物出た」方向ではないので、
1巻を地味と感じた方は敬遠で、他にも御大一人語りなど幾らでもあるからね。
意味の分らない建物の構造や、噂の部屋が実は部屋でなく、
等異常な場所の持つ怖さを楽しむ系統 、ますますフォーマットはライト向けで内容は
ヘビーファン向けというアンバランスなシリーズとなってきたが、
出来が悪くないと言う点で非難できないという不思議な作品でもある。

†最新シリーズ開幕! 稲川淳二 四国巡礼 恐怖の現場1レヴュー†

2010年06月26日 | Weblog
◆初めに
やっと新現場シリーズが発売されました。忙しくて死にそうだったのですが、コレだけは
このブログ的に見ない訳にはいかんだろう、とついさっき見終えました。

◆作品概要
1年のブランクを挟んでの新シリーズは、既発作品で年々割合を増し、
購入者から反感を買っていたアシスタントの必要以上の悲鳴・大騒ぎがほぼ無くなり、
その分御大の一人芝居(いい意味で)の見せ場が大増量となっている、
いわば正統派、1・2巻の王道進化型と言える内容で、
ヘビーファンならば安心して見れる出来となった。

◆場所
場所は1巻1箇所となり、お得感、スポット資料的側面を期待する向きには残念だが、
その分じっくりと検証、探訪するので、作品としては落ち着いて見れる。
その分、地味な印象、淡々と進行する嫌いもあり、
起こった現象に納得行くかどうかで評価が変わる。

絶壁に建つ廃ホテルは、冒頭の夕方~の映像では素晴らしい眺めなど見れていいのだが、
夜は窓外真黒で、過去のホテル物と大差はない(御大が外をアピールしてくれるが…)
しかし、中の荒れようはいい感じで、スタート地点が場所の関係で5階の屋上からという
事もあって、 迷宮を降りていくような閉鎖感や、上階で聞こえる音等、ならではの現象が起こっていい感じ。

◆現象
あまり書くとネタバレなんで、過去の代表的現象+機材の異常+ハッキリ写った霊現象達といった所 個人的には推理・現象とも玉石混合、ぞくっとくる部分と、安っぽいなと感じる部分と半々といった印象。

◆アシスタント
疋田紗也さん、永瀬麻帆さん、の二人。上でも書いた通り、今回は悲鳴や、御大を邪魔しない様に構成が 練られているので、あまり目立たず、更に2人のパーソナリティが「霊感がある」なので、被っており 印象弱く、否定派の「もうアシスタント意味が無いのでは?」という意見を裏付けるような結果に。

肯定的に見ると、彼女等が騒がずに見えた物、聞こえた音に関して怯えながら訴える様は
臨場感に 1役確実に買っており、1人づつ別場所での検証と含め、
貢献は認められると思う。前作までの嫌悪されるような印象は今年は皆無だろう。

◆総評
主観で70、一般的には75~80点前後だろうか。スポット探訪・稲川氏の怪談・心霊検証の3点が セットで見れるお得さは固持されていて、この手が好きならば
ライト層もヘビー層も安定して見れる 出来になっていると思う。

個人的には(叫んでいる、と言われても笑)現場アシスタント版絶対王者の
二宮歩美さんが出演する3巻が楽しみだ。
余計な要素が要らない人はバンダイビジュアルの御大1人語り の定番仕様のDVDが出るのでそちらを。TVの特番的なノリも嫌いじゃない人はこちらを試してみては?