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R.I.P

ホラー全般

†クーラー†

2010年08月02日 | Weblog
†クーラーを酷使する季節だと思われる

†我が同士達は当然近場の量販店で「うそ?原価にもならなくね?」という不安、

†もしくは奇跡のような価格のクーラーを入手している事だと思う

†そして掃除などせず今年で5年目、という愉快な状況にあるだろう

†水漏れね?

†そう、ある日帰宅後部屋が水浸し、水害の刑に処す!になっている事だろう

†本体の下部、通風孔の部分に水が溜まり、壁との設置面から滴り落ちる

†ホラーファンであれば滴り落ちるのはユズナ/ゴードン作品で十分だ

†兎に角怒りで、留まらない水に更に怒りを募らせるだろう

†外に出てみよう

†室外機のそばにプラスチックの細いホースがないだろうか?

†そいつのほこり詰まりが原因だ

†ホースの口を良く洗い、少しづつ、ゆっくりと吸い出してやろう

†ブロウジョブという奴だ(女性は決して発音しないように)

†最初は水が

†徐々に埃が崩れる音が

†やがて黒い水が

†そこまでくればゴールは近い

†後は水が出なくなるまで続け、その後ホースを元通り垂らしておく

†水が少し筒落ちてくれば開通終了、一夏は大丈夫だ

†これで電気屋を呼ばずに済んだわけだ、お休みなさい、いい悪夢を

†短くて怖い話2†

2010年08月01日 | Weblog
†仕事関係で出入りする音楽系事務所で聞いたお話

†ある女性ユニットが居た

†今では珍しくも無い6人組で歌と踊りが見世物

†彼女達は年齢も色々、20半ばの娘もいれば中学生の子も居た

†この中のリーダーは前述の20半ばの娘で関西の出身

†彼女が話してくれた恐怖譚である

†デビューが決まり、最初のシングルCDを録音する事になった

†が、何度録ってもディレクターや音監がOKを出さない

†駄目な箇所を聞いても歯切れが悪く、要領を得ない

†撮り合えず他の宣材の録画をして、その日は終わった

†次の日、彼女は事務所に用は無かったのだが、呼び出され仕方なく出掛けて行った

†プロデューサーから社長まで居る、一体何事か、皆一様に口が重い

†社長が口を開く、彼女は首かと不安になったそうだ

†おかしな声が必ず入る、という

†崩れた、すすり泣くような声で、低く男のような声が被る

†幾ら録り直しても無くならない、溜まらず音監も根を上げた

†中学生の子のパートであった

†その翌週、社長がその子に事実関係を確認すると意外な事実が浮かび上がる

†彼女(中3)が1年時に付き合っていた彼氏が、最近自殺した

†原因は、本格的にデビューに向け活動し始めた彼女が、疎遠になっていた事

†デビューの為には彼氏が居るという事実は隠さねばならない事

†そういった事を受け止めるには、彼は幼すぎたようだ

†思いが強すぎて、誤った方法で彼女の気を引こうとしたが、間違えた

†手首を切って見せようとして、深く切り過ぎた

†失血性ショックで亡くなった

†彼女はやがて不安定になり、辞めてしまったという

†ユニットは一旦解散、個々にタレントとして売り出されたらしい

†R.I.P

†メタルフイギュアカタログ†

2010年07月31日 | Weblog
†メタルフィギュアはいい

†あの渋い存在感、無数の嫌がらせに近いラインナップ、むげに高い定価

†素晴らしい、海外TRPGの香りと、立体の良さを同時に伝える猛者アイテムだ

†だが、集め始めれば散財では済むまい、海外のメーカーまで直買いに行く羽目になる

†それ位魅力的でわが道を行く、独特な世界の嗜好品なのである

†元はTRPGのコマ代わりと考えられていた

†それが独自の生命を湛えて歩み始めたのがメタルフィギュアである

†子供時分は買えず、悔しい思いをした(アルティメットドラゴンを覚えているだろうか)

†で、最近はカタログを眺めているだけで幾らか胸が満たされる

†いかにも西洋的なデザインを見ていると、自分のセンスの狭さを痛感する

†廃れた飽きたと揶揄されるRPGにも、まだまだ手付かずの大地があると確信する

†デカ物から小物まで多彩な商品数は大した物だが、それ故5冊もカタログがある

†現状は2・4を購入したが残りは中々見つからない

†ウォーロックを定期購読していた時代が蘇り、懐かしむのである


†サイモンマースデン再び†

2010年07月30日 | Weblog
†で、サイモンマースデンはどないだ?というメールを頂いた

†以前も御紹介したが、本の中身は敢えて載せなかった

†しかし、以外に中古の値段が下がらず、試しに買い辛い状況だった

†で幾らか写真を込みで御紹介、気に入ったら是非買ってみて頂きたい


†イギリスの写真家で赤外線写真を用いた幻想的作風で知られる

†ベクシンスキに比べると格段に分り易く、暗い美を感じやすい作品だ

†様々な城やその周辺を撮っているのだが、ドラキュラ城、青髭城等有名所も

†不思議な事に不吉さ以外に闇特有の安らかさを感じる事が出来る


†幽霊城 サイモン・マースデン写真集 (Pan‐exotica) [大型本] 128ページ

†河出書房新社 (2005/12/10) 、28.8 x 23 x 2.2 cm

†ISBN-10: 4309906672 、ISBN-13: 978-4309906676

†¥3990 中古¥3480


†ベクシンスキ†

2010年07月29日 | Weblog
†ベクシンスキをご存知だろうか

†個性的な絵を描く画家で、兎に角強烈な印象を残す

†多くは人間の骨と皮膚が何かに同化したり、混ざり合った様な絵を描く

†一応ファンタジーアートなんだが、日本人がイメージするファンタジーとは大分違う

†一人でも多くこっち側に来て欲しいので、本作を御紹介

† The Fantastic Art of Beksinski (Masters of Fantastic Art)

 Zdzilsaw Beksinski

†定価¥2400、中古で¥1800(たまに1500を切るのも出る)

†一般的に言えば、暗く、気味が悪く、グロテスクとなるのだろう

†なので、添付画像を見て、上記の金額捨てたと思えるならば試してみては?

†よく見ていくと、醜悪な画面の中にわずか、輝く部分を発見できる

†それは小さな光の表現だったり、色味が明るい部分だったりと様々だが

†美醜対比を無意識に行うような画風に痺れるのである

†筆者はデザイン作業に疲れると、これやサイモンマースデン辺りを眺めるのである


†携帯電話を持たない若者†

2010年07月28日 | Weblog
†知り合いの会社に出入りして顔見知りになった若いのがいる

†工業系のデザイナーで、見た目が今風の爽やかな男である

†当然職場でも(そしてどの会社でもそうらしいが)華があるので主役になりやすい

†人間というのは見た目の綺麗な者に、何とはなしに遠慮し、妬み、憧れるものらしい

†彼は生まれつき色男の為、それが普通だったのであろう

†私と友人の飲み会に「連れていって下さい」と来た時にはびっくりした

†我々強面の中年現場指揮者クラスの飲み会になど無縁なタイプだからだ

†が、来たいというのだから駄目だとも言えない

†話してみれば真面目に上に行きたくて勉強している節が見えたので、色々アドバイスする

†友人が最もな事を言う

†お前は女の子とダーツバーしか興味ないと思ってたよ、と

†酷いなぁ、割と真面目なんですよ僕、と若者

†自己評価を他人に宣伝してしまうのが如何にも若者だが、憎めない奴だ

†よし、携帯教えろ、チャンスがあれば仕事振ってやると言うと話がおかしな方向に流れる

†携帯持ってないんです

†逆に珍しい、今時無くては成立し辛いレベルに来ている機器の一つだ

†別に深い意味はなく、珍しいなと聞いてみる

†R.I.Pさんこういう話し得意ですよね、聞いてくれませんか

†意外な所でネタが転がり込んで来た


†もう6年ほど前、彼はある映画会社の宣伝マン兼広告デザインをしていた

†試写会で小さなレーベルの女生と知り合う

†格好いい彼に彼女はベタぼれ、告白、お付き合いと相成った

†美形ゆえに相手は放っておいても沸いて出る

†彼はそれ程相手に執着も束縛もしないし、逆も嫌がる

†彼女にとってはそうではない

†大人しい普通の見た目の彼女にとっては一大事の恋だったのだ

†のめり込み、喧嘩が多くなり、疎遠になる

†すると、彼女は惚れた弱みで擦り寄るが、彼は幾らでも友達がいる

†面倒な相手を面倒見るほど、恋愛に必死でも真面目でもない

†彼女の電話・メールは執拗になり、のべつ幕なしになる

†携帯を変えても、職場まで来る

†その為、彼は映画会社を辞める羽目になる

†当然、怒りが爆発で関係を修復する所ではない

†引越しまでしました、と彼は疲れた顔で言う

†で、ある日からぴたりと連絡がなくなる

†気になって相手の家に連絡を入れると「2週間程前、事故で亡くなった」という

†後味は悪いが、正直助かったと思ったそうだ

†が、その数日後からまたメールや電話が始まる

†恐ろしく呻く様な声で呪がましく訴えて来る

†死人からの電話??馬鹿な!!

†彼は怯えていたが現実的だった

†いざとなれば裁判だ!とばかり探偵に身元調査を依頼する

†彼に危害を加えるかもしれない相手の行動を知りたい、と訴えた

†探偵は事務的に情報を請求し、仕事に入った

†彼は結果を心待ちにしたが、中々連絡が来ない

†約1ヵ月後の土曜、連絡が来る

†仕事と精神的疲労で出掛けるのがキツかったが、探偵は執拗に呼び出す

†駅前で会い、報告を聞く

†やはり死んではいなかった、家出状態だと言う

†彼女の両親は脅されて、死んだ事にしてくれと口裏を合わさせられていた

†で、彼女は?彼は聞く

†探偵が言う「あなたの家の押入れです、これから一緒に警察に行きましょう」



†それ以来、彼は極力女性と色恋沙汰にならないよう、病的に気を使っている

†仕事以外の連絡が来ないよう、携帯も持たない(会社携帯を仕事で使うのみだ)

†あの機械的な着信音が鳴ると、頭を隠してしまいそうになるそうだ

†全く自業自得なのだが、人間が一番怖いというケースの一遍としていい記録になった

†雷は怖いねぇ、鳴る程、という奴だ

†短い怖い話 ホテルにて†

2010年07月27日 | Weblog
†短い怖い話を所望された

†綺麗なお嬢さん方が居る店で人気者になるのに必要なんだそうだ

†シネヴァイイノニ

†では以前お話をくれたI田さんの友人、T塚さんの話を御紹介しよう


†T塚さんは小編集部のライターで、主に観光系パンフ(I田さん同様)を作成している

†何時もカメラマンのHさんと組んで飛び回っている

†取材先は素晴らしい所が多いが、自分達が泊まる場所は安宿だったりする

†それはそうだ、貧乏会社でそんなに予算は無いからだ


†キャリアが長くなるにつれ、習慣になった事がある

†部屋に入るとある順番である物を探す

†絵(額縁)→押入れORクローゼット→ベット下

†お札を探すのだ

†あれば、その部屋で過去に何かあった証拠となる


†ある時、何時ものように探していると、Hさんが呼びに来た

†「俺の部屋、絵が2個飾ってある」

†来た!と思ってT塚さんはHさんとHさんの部屋に行く

†確かに部屋の左右に向かい合う様に小さい風景画が飾ってある

†一つをHさんが外す、T塚さんももう一つに手を伸ばした、その瞬間

†「とれッ!!!」

†濁った男の声が部屋中に響き、2人は部屋を飛び出して受付に走った


†あの時、絵の裏に何か見つけ、声の言う通り取っていたら、どうなっていたんでしょう?

†T塚さんはある飲みの席で、I田さんに青い顔で話したそうだ…

†殴りこみ最新シリーズ開幕 西日本編レヴュー†

2010年07月26日 | Weblog
◆作品概要
洋泉社・映画秘宝チームとシャイカーチームが新耳袋の舞台となったスポットを探訪
ガチ・やらせ無しで霊を撮る、人気作品の最新作(3西日本編・4東日本編巻目)
2巻目で折笠観光ホテルの女性霊をはっきり捉えて期待度の上がった3年目は2巻同時、
東西分割でメンバー変えで望む。遂に八甲田山が登場、夜の山の牧場と並んで期待大。


◆前作からの懸念点
CG、やらせ、作り無しを掲げる方針なだけに、毎年都合よく撮れるとは限らない
が、人気作として数を売るようになっただけに、作品として成立させる為の嘘や無理が無い
事が何よりも気がかりだった本作。
新耳的というより、ギンティ小林氏・田野辺氏と愉快な仲間の霊的ワイルドボーイズを
楽しむ作品、にシフトしているような気がするが、最低限、心霊的作品の体制は
持ち通している(ある程度霊現象を記録出来たという点で)。



◆場所
・「グランドピアノ」千葉県:Tホテル

・「軍歌の聞こえる公園」大阪府池田市:S山公園

・「ツーショット写真」大阪府M市:M滝:心霊写真収録

・「読書する人」大阪府能勢:M山

・「心霊ジャンケン」大阪府河内長野市:T畑ダム

・「ブリーフ少年」心霊コラム:某交差点

・「不幸を呼ぶ廃墟」大阪:新○界:場所的に最強

・「読書する人2」心霊コラム:M駅

・「未知との遭遇」兵庫県:山の牧場:夜のリベンジで第4種接近遭遇


◆現象
M滝の写真は体に近いだけに不気味、やや不鮮明だが確かに人に見える
新○界の廃墟は自殺の現場だけに、霊的な事以上に怖い、周りが普通の都会
な事が余計にそこだけの異常さを際立たせる。何れ撤去されるだろうから貴重。
山の牧場は本媒体でよく語られた「行く度状況が変わる」が見られる
前回の映像と比べても大分変わっていて、何らかに使用されているのが明らかだ。
UFO召集ラップ→UFO怪談の流れで聞こえる足音や気配は監視されているようで
気味が悪いし、偶然にしても豊島監督に起こった事も嫌な感じだ。



◆総評
主観で80、一般的には70点前後だろうか。
東日本よりふざけ度は高いので、肌が合わない人の評価は低いだろう。
ただ、メンバーや前作のファンにとっては更なる活躍が楽しい
社長に朗読キャラが付いた事、怪談社の再登場、前作コメンタリのラップ実現等、
シリーズファンにはにやりとする事がてんこ盛りで待った甲斐があった。
怖い度で言えば新○界は格別、やはり犯罪現場は嫌な感じだねぇ…
山の牧場はやはり前回尻切れトンボだったのでリベンジは嬉しい
その様相の変わり具合は興味深い、長時間滞在する事自体が怖い場所だ。
次は幽霊マンションにリベンジしてもらいたい(住居だけに許可が難しいが…)。


こちらはメンバー的に前作の面子(秘宝・シャイカー・シャイカー若手陣(初登場))
+怪談社+ロビン氏(赤犬:バンドメンバー)+メテオ(ラッパー)+小塩編集長(怖い話)
ゲストが多く画面が賑やかだ。力夫、大郷両氏が目立たなかったのは残念だ。

OP曲「タチムカウ!」が掛かるとテンションが上がるのはシリーズ物の強み。
EPは「あの月を撃て」大畠奈菜子さん(何か不思議な曲)

特典は舞台新耳袋:住人恐想曲2号室、豊島監督・ギンティ氏のコメンタリは健在
怪談社、紗那さんの職業がイラストレーターというのは笑った(実際は彫師兼怪談師)。
シリーズのディープなファンは書籍版BOOK1(BOOK2は秋発売)も届く頃
だろうから、DVD後はそちらで未掲載の場所の報告含め楽しめるだろう。
まだまだ来年も続くだろうし、期待のシリーズだ。

†殴りこみ最新シリーズ開幕 東日本編レヴュー†

2010年07月25日 | Weblog
◆作品概要
洋泉社・映画秘宝チームとシャイカーチームが新耳袋の舞台となったスポットを探訪
ガチ・やらせ無しで霊を撮る、人気作品の最新作(3:西日本編・4:東日本編巻目)
2巻目で折笠観光ホテルの女性霊をはっきり捉えて期待度の上がった3年目は2巻同時、
東西分割でメンバー変えで望む。
場所的にも遂に八甲田山が登場、夜の山の牧場と並んで期待大。


◆前作からの懸念点
CG、やらせ、作り無しを掲げる方針なだけに、毎年都合よく撮れるとは限らないが、
人気作として数を売るようになっただけに、作品として成立させる為の嘘や無理が無い
事が何よりも気がかりだった本作。
新耳的というより、ギンティ小林氏・田辺氏と愉快な仲間の霊的ワイルドボーイズを
楽しむ作品、にシフトしているような気がするが(前作からその気配はあったが)、
最低限、心霊的作品の体制は持ち通している(ある程度霊現象を記録出来たという点で)。



◆場所
・新耳:記憶のDVDに写った子供の頭を求めて、静岡A学園廃墟(撮影用貸しスタジオ)

・同場所によるこんくりさん実験

・こっくりさんの言葉「いせ」を捜して、青梅市旧Fトンネル(女性の声収録)

・東北、有名なホワイトハウス、旧Kトンネル(ナイトモード厳禁・市松人形いせ登場)

・巨大な迷路的墓地、青森S霊園(いせが呼び寄せた謎の音収録)

・新耳大ネタの一つ、封印怪談で有名な八甲田山の秘密(封印に至る説明)

・八甲田山潜入(墓地での収集解散命令、新耳朗読実験、陸軍?亡霊収録)

・八甲田山雪中行軍(いせ隊員を後藤伍長像に届ける、という体で行っている)

・恐山(別れ、まぁこれはおまけのネタです)



◆現象
Fトンネルの声は結構気味が悪くていい、ギャラリーに遭遇した点から悪戯に見えるが、
声の流れが撮影者の上を通過するように越えていくのでそれはなかろう。
その後もギャラリー含めて撮影中も笑い声が響く、やはり稲川さんが薦める(?)場所だけある。
関東でも超有名スポットで、私も行った事があるが異様な場所である。
ホワイトハウスやKトンネルも有名所であり、お得感がある。
(残念ながらホワイトハウスは不審火で燃えてしまっており、内部は入れない)
八甲田山は新耳を読んだ人にはある程度幻想込みで期待度の高い場所であるだけに嬉しい
霊云々より吹雪でもう十分やばい場所だ、これは是非見て欲しいので割愛。



◆総評
主観で85、一般的には70点前後だろうか。
正直悪ふざけが嫌いという意見は前作からあったが、今作はその方向が増えているので
登場メンバーに思い入れや好感がなければ厳しい作品だ(そんな事より定点撮れ、と思うだろう)。
今回は田辺キャップも後藤社長も山口裏キャップも活躍する総力戦、
メンバーが好きならばそういうエンタメとして楽しく見れるだろうし、
前回よりパワーアップは色んな意味で確かにしている。

ただし、並行して奇妙な声や音等、確かに霊的現象だという物も撮れており、
完全な空振りでは無いので、このシリーズが好きな人は安心して見てもらえると思う。

こちらはメンバー的に前作の面子(秘宝・シャイカー・シャイカー若手陣(初登場))
なので、ノリも前作に近い。OP曲「タチムカウ!」が掛かるとテンションが上がるのは
シリーズ物の強み。EPは「あの月を撃て」大畠奈菜子さん(何か不思議な曲)

特典は舞台新耳袋:住人恐想曲4号室、豊島監督・ギンティ氏のコメンタリは健在

†現場最新シリーズ開幕 第3巻レヴュー†

2010年07月24日 | Weblog
現場最新シリーズ開幕 第3巻レヴュー

◆作品概要
稲川御大+アシスタント女性2名で心霊スポットに赴き、
その場で起こった(又は関連する)怪談を披露、
その後、アシスタントがスポットに陣取り、
怪現象が起きるか検証し、御大が解説するこのシリーズ。
今年は四国から88霊場を訪れる趣向となっている。
この第3巻は香川有数の桜の名所、日盛山山頂「監獄霊場」K道場&トンネル。

◆前作からの懸念点
この3巻はアシスタントの2名の女性が霊感が強い、というパーソナリティだから
やや怖がる場面・霊視的場面が多いので、他巻に比べ賑やかだが、
見れない五月蝿さではない依然として御大の推理や解説、検証をゆっくり
たっぷりと味わえる。

◆場所
過去の1巻3箇所・2箇所から1巻1箇所制に。
だが、今回はトンネル→廃墟(K道場)の流れで2箇所、
トンネルの手掘り感は生命体の内部めいて気味が悪く、小さいのに威圧感がある。
K道場は某スクール的「更正目的の剣道場」だった場所で、教官殺しが起こり閉鎖、
後付無理やりな舞台、鉄条網付き階段等、やはり異常な場所の形跡は見て取れる。
御大が語る「モンスター」の正体が推理され始めると悲しい現実が見えてきて、
怖いだけでなく、物悲しい、哀れな感覚を残す異質の場所である。


◆現象
今回はしつこい、というか何回も聞こえる声が多い。
やはり発光体が何時も、どの場所でもほぼ同じに見えるのが難だが、お馴染みという事で。
トランシーバーの受信音が鳴ったり、モニターが切れたりと電子的トラブル
(定番といえばそうだが)も多く、最終巻に相応しい全現象集合なオンパレードである。
「空気の温度が違う」「稲川氏の吐き気」「悲しくなって泣く」もあるよ!


◆アシスタント
疋田紗也さん、二宮歩美さん、の二人。
今シリーズは別場所同時検証で、アシスタントは毎回一人ではあるのだが
疋田さんは道場の検証でダウン、二宮さんが又も一人検証で見せ場が回ってくる。
最多出演者の面目躍如であり、貫禄でもある(トンネルでは各自往復という見せ場も)。
二人とも、感じる恐怖を上手く説明するので、最もアシスタント業務をこなしている。
それ故怯えるので他巻に比べて悲鳴率は高めだが、それも終盤のみで思ったよりも
時間が短い為、気になる程でもない。よく頑張った、という感が強い。



◆総評
主観で75、一般的には70点前後だろうか。
五月蝿くないよう編集を考慮した結果、地味というリスクが付きまとった今シリーズ。
最終巻の今作は場所が2箇所でやや変化もあり、一応展開のメリハリはあった。

が、現象は特に目新しい物は無く、ライトユーザーであれば拍子抜けかもしれない。
アシスタントは今回がベストで、それぞれのイメージできた霊視が聞けるので面白い、
そして、稲川氏の推理はややドラマ染みているが絶好調、円熟の芸である。

このシリーズはスポット探訪・怪談・検証と一見ライト層向けのサービスパック風だが、
実は稲川作品上級者向け(氏の話術を現場で楽しみつつ、リアル反応(スタッフ・アシ)
を見る)の内容で、軽く見るには「一人語り」物の方が単純に「怖かった/怖くなかった」
で盛り上がれるので向いている、という見た目との相違を含んでいるので難しい作品だが
スポット物でここまで踏み込む物も珍しい、貴重なシリーズである。

†‘FINTROLL‘ 最新作 「 NIFELVIND」 レヴュー†

2010年07月20日 | Weblog
†愉快で凶暴なポルカメタルの旗手、フィントロール最新作(5作目)レヴュー

†FINTROLL NIFELVIND

1†Blodmarsch:
オーバーチュアだが印象的、これはいい味でムード満点

2†Solsagan:
始まって20~30秒はディセクションのサンバーレイン辺りを思わせる
シリアス系でサビ以降はお馴染みのメロディや展開も顔出す
フォーク・民謡度がこの位なら拒否反応も少ないかも、メロ良し、一押し曲
サビのアイアイヤーが耳にこびり付く(木のウロで小人達が歌っているようだ)

3†Den Frusna Munnen:
民族的楽器音が特徴的な出だし、メロも悪くないが今一印象が薄い
サビに向けてのメロの扇情力が今一なのが原因か

4†Ett Norrskensdad:
全編これ民謡調でアグレッシヴなVoの絡み具合が面白い、
お馴染みの叫び合いの手も顔を出す、佳作

5†I Tradens Sang:
結構重め&アグリーなへヴィーソング、サビの民族度も弱めで
最も普通のデスソングかも

6†Tiden Utan Tid:
今作の面白出だし大賞か、中身は割りと重厚なへヴィーソング
もう少し明快なメロで楽しくするか、重く格好よくするか振り切ってほしかった

7†Galgasang:
ギターのムードがいい感じの、寂しい哀愁系フォークソング、結構いいアクセント

8†Mot Skuggornas Varld:
悪夢めいたムードで終始デスっぽい曲、
メロは期待できないがリズムの格好よさは結構いい

9†Under Bergets Rot:
面白出だし候補だがやや短いんだよね、内容は愉快なブラックメロ
とVo、合いの手と全員集合な内容、「オオッ!」だ、佳作

10†Fornfamnad:
面白出だし候補、内容はちょい他の重めの曲と被りまくり
ヴァリエーションという点がこのバンドの最大の課題かも

11†Drap:
やっぱり他のへヴィー曲との差別化が少なく、飽きる印象


総評:
兎に角2:Solsaganの一人勝ち、格好よいフォーク/ポルカメタルの顔的曲だね
楽しい系最高峰がTrolhammarenだとすれば2が入っていた事で格好がついたアルバム
最近のハロウィンのアルバムのように、今後はいかにも「フィントロール的ソング」
要は「Trolhammaren」探しになりそうな予感がある
その1・2曲の為に買うようになったら終わりかな
もっと豊かにメロを満載して展開の幅や種類を増やして欲しい
主観:70/100 客観:75/100

†北米サポートセンターの怪異†

2010年07月18日 | Weblog
†暑くてぐったりな気温が続くので、引き続き寒い話を

†珍しい、北米メーカーのお客様サポート係りの方のお話

†これは某大手メーカーに居た時、取引があった海外法人で海外版販売を任せていた

†サポートに一人日本人女性の方が勤めておられた

†現地の方と結婚し、共働きで、どうせならと好きなゲーム業界に勤めた

†契約で伺った際、通訳をしてくれたのだった

†色々現地での話しを聞くうちに、うちとけ、雑談も気軽にできる様になった

†約3週間の滞在で(他にショー等もあった為)大分パーソナリティも分った

†怖い話が好きなのだ

†といっても、意外と北米では怪談は無いらしい

†あっても古い話を延々と再現ドラマでやっていて、詰まらない

†結局ネットで日本の都市伝説や最新怪談見てますね、と苦笑していた

†そんな彼女が、たった1つ、本当に怖い思いをした、という出来事を語ってくれた


†ある夏に販売したSRPGはコア層に受け、5万本と好調

†サポートにも色々電話が掛かり始めたが、実に穏やかな物ばかり

†続編は出ないのか?設定集は発売されていないのか?サントラは?など

†販売担当会社としては嬉しい物ばかり

†目立ったバグも無く、隠れた名作的位置の国内評価に比べてストレートに評価された

†1人だけ、取り説を見れば分るような事ばかり聞いてきた人がいた

†決まって会社が(=サポートが)始まる時間にきっちり直掛かってくる

†別にクレームめいた、気難しい感じでは全く無い

†穏やかで、○○は××なんですか?という感じ、全然嫌な印象はなかったという

†ただ、声の感じから年は結構行っている感じは受けたという

†約1ヶ月近く毎日掛かってきていたが、ある日を境にぴったりと止む

†彼女は「ああ、来ないな」とは思ったが、他の業務もあり、すっかり忘れていた

†2週間もした頃、警察から電話がある

†ハロー、そちらは何処ですか?等一通り質問に答えた

†事情が飲み込めない彼女は更に3日後、訪れた警察に不思議な事実を聞かされる


†電話を掛けていたのはある男性で41歳

†若くして両親を亡くし、親類も遠く離れているので、ほぼ天涯孤独状態の方だった

†電気技師をしており、僻地の伝線修理専門だったらしい

†仕事の相棒以外は友人も無く、もっぱらゲームが趣味であったらしい

†自宅には凄まじい数のゲームソフトが収まった棚があったという

†おとなしく、真面目で、派手な事が嫌いというから恋人も出来る機会がなかったんだろう

†彼は何時からか困った癖が習慣になる

†ゲームサポートに電話を掛け、相手のオペレーターが女性だと、繰り返す

†といっても1日1回、穏やかな質問だけ

†別に卑猥な事を言うわけでもなく、ささやかな彼の楽しみ

†擬似恋愛だったのだろう

†対応が冷たい所は直止めていたが、あなたは気に入られたらしいね、と警察官は言った

†最後は突然の発作か心臓疾患で急死、受話器を握ったままだったらしい


†彼女はなんとなく寂しい気持ちと、哀れみ、申し訳ないという感覚だった

†当然彼女は悪くも何ともないのだが、この場合男性もそれ程悪くはない

†ただ、孤独を上手く楽しめず、寂しい、可哀相な状況の人だった

†そこまで聞いて、成る程、海外の話は何処かドライで面白いと思った

†日本だと怨念めくのだが、悲しく切ない話じゃないかと

†続きを聞くまでは

†警察が続ける

†でも死後もその男性の家から発信記録がある、この会社のサポートに

†彼女は言う、亡くなった時、掛けていたのがそのままだったんじゃないんですか?

†警察が言う、いえ、電話料金が振り込まれないので死後5日で電話は停止してます

†彼女は言う、え?じゃあ、どういう…

†警察は言う、停止した電話で死んだ方の家から、毎日同じ時間に発信記録があるんです

†電話会社から依頼があったんです、停止した電話が使用されてる、調べて欲しいって

†結果1日に1回だけ発信記録があった、あなたの会社の営業開始時間にね

†彼女は今、家の近くの雑貨屋でレジのパートをしている

†日本で言えばアニメ声の、非常に小柄で可愛らしい女性であった


†彼は霊になっても、人に迷惑を掛けたくなかった

†発信記録はあったが、受信記録は当然残っていない、慎ましい霊障であった

†彼の冥福を祈る R,I,P

†椅子と、背もたれの写真†

2010年07月17日 | Weblog
†PCに詳しく無い奴が、友人に居る

†基本操作は出来るのだが、「セーフモードって何?というかこの画面出れない」

†であるからして、ライトなユーザーとでも言うのだろうか(年数はそこそこ使っている)

†彼が怖い事があった、と電話をくれ、飲みに行ってきた

†私が怖い系の体験談・怪異談収集をしているのを知ってるし、彼も好きなのだ

†そういうサイトや動画・画像を見るのが目的でPCを始めたと言ってもいい

†私より3つ下の真面目で優しく静かな、家族思いのお父さんである


†有名サイトを粗方見終わって、飽き始めていた彼は、海外サイトを回り始める

†ゴースト等、単語で引っかかるサイトを虱潰しにするという地道な方法である

†未見の画像や話(彼は仕事の関係で英語を習っているので多少は読める)、新鮮だ

†彼の趣味の時間はもっぱら新規サイト開拓に向けられる

†ある土曜の昼下がり、変なサイトを見つける

†文字は意味を成さない羅列で、ぼろぼろの椅子が写った写真画像のTOP

†かなり色が飛んでいて、ほぼシルエット写真のような様相だ

†足が4本辛うじて立っている、1本の足が背もたれを踏んづけている

†それだけ、外れサイトでも見つけたようだ

†取りあえず、不吉な感じの画像は保存して、他のサイトに移る

†1時間程もして、喉が渇き、コンビニにでもとスタンバイにする

†買い物後、しばらくTVを見ながら飲食

†再びPCを立ち上げる、画面がつ・・・つかない

†おや?と思っているとつっかえ、つっかえ立ち上がる

†画面上に横線がノイズ的に走っている、何だこれ?さっきまで無かった…

†何時も通り気に入りサイトのリンクを叩く

†画面に警告メッセージ「このファイルは使用中の為、削除できません」

†何も使っていないのにどうしろと?彼は悩んだ

†その後、何か押すたびに警告文

†こらイカレタかな?もう年代物の中古品だし、よく持った方だ

†しかし、原因を探るとあのサイトしかない

†しかもファイルを使用中という事はあの画像、椅子の画像か

†いやいや、古いPCだし、HDも異音が多少する、買い替え時なんだ

†もしくは変なウイルスとか、何とか違う答えを見つけようとする

†だが実際には分り始めているのだ

†あの画像が原因かと開いて見た時、たまたま誤って回転させてしまう

†画像が上下逆さまになる

†足と思った物が指である事が分る、異様に骨ばっているのだ

†その1本、多分一指し指、の先に背もたれ、と思っていた物

†良くみれば、スペースキーらしいと分る

†あの画像の何者かが、何かを使用している

†それがPCに影響している…


†買い換える事にするよ

†彼はやや疲れた目でそう言い、冷たいビールを口に運んだ

†酷暑の遭遇†

2010年07月15日 | Weblog
†暑くなってきて、打ち合わせ等の外出が辛い季節になってきた

†ハーフズボンにTシャツ位であれば夏を感じるという意味でいいのかもしれない

†が、立場上も合う方々の位もちょいラフな格好が許されない場合が多い

†スーツ(上着込み)での体力消費は恐ろしい程だ

†寝不足で朦朧としつつ、打ち合わせ後、会社に戻る電車待ち時の出来事

†緩やかな精神的スイサイド状態の方が近寄ってきた

†場所はやや埼玉に近い寂れた駅

†午後2時半過ぎという中途半端な時間ゆえ、人もまばら

†僅かにいた女子高生がそそくさと離れる、目を合わせないように素早く

†私は先程の打ち合わせ内容を頭で反芻租借しつつ、20分に1本の電車を待つ

†湿度を伴った日本の夏はいつも思うが過酷だ

†ふと顔を上げた時には遅かった

†椅子に座る私の前にしゃがみ込み、ブツブツと喋り続けている

†目はかっと見開いて、私を見据えるが、声は明後日の方向に向かって流れている

†それが妙に怖いのと、何だか拡声器を薄く通したように声が二重に聞こえる


†が、これだけであれば、たまにある第2種接近遭遇という所で終わりだ

†嫌な事ではあるが、仕方ないし、何処にも少なからず居る方々だ

†何時もはメタルを聞いているので雑音なぞガン無視で生きているのだが

†今日はたまたま暑さに嫌気が差し、ハンカチで汗を拭いていた所だった

†イヤホンを外して居る時に目の前に座り込んで来たのである

†年は30~位の女性で、妙に老けた感じを与える、おばさんといいたくなる容姿だ

†ジッと見据えあって動きが止まっていると、ブツブツと声が流れ始める

†その内容が怖かったので御紹介、内容自体は短い、ただ延々と繰り返される


†ノリ(ヨシ、とも聞こえた)と私は(が?)やめろと言ったのに、お父さんは聞かない

†止めた方がいいのに、馬鹿だからあの人形(人間?ニンガウと聞こえた)を離さない

†あいつは夜中に歩き回ってノリ(ヨシ?)や私に呪ってやるって言い続ける

†お父さんは馬鹿だから直に死んじゃって、ノリは具合が悪い

†わたしが先かノリが先か、馬鹿だから止めろといったのに死んじゃってあいつは赤い赤い


†これが何とか聞き取れた全文

†時間にして5分も無いだろうが、無反応の私に一頻り話しかけ、去っていった

†これが事実であればあの人形(人間?)はその家族を呪い殺そうとしているようだ

†あの女性の無事を祈ろう