goo blog サービス終了のお知らせ 

個人旅行

過去の旅行記、趣味全般、その他関心のあること全て。

戸籍の楽しみ

2015-07-23 07:42:36 | 日記

先日、NHKの朝のテレビを見ていたら、私の生前の祖父そっくりの人が画面に
現れて、いろいろインタビューを受けていた。
いやずいぶん似ているなと思いつつ、はて誰だろうと聞き耳を立てていると、
写真家の○○○さんと紹介された。
そこではっと気付いた。
彼は私の会ったことのない従兄だったのだ。
祖父にそっくりなのも道理である。
名前だけは古い戸籍で見て知っている。
ややこしい事情なので詳細は書けないが、要するに彼の姉(私の祖父の長男の長女)
が生まれたとき、祖父は長男の行動を非難して、孫の入籍を拒否した。
当時は旧民法下で、戸主の権限が絶大だったから、このような行為が
可能だったのである。
したがって孫は「一家創立」し、書類上は別戸籍とされたのだ。
今なら婚姻の成立と同時に、夫婦と子供のいわゆる核家族で戸籍が作成されるのが
常識となっているが、昭和20年代前半までは、三世代四世代同居が当たり前の社会。
戸籍もこれを反映して、一冊の帳簿に20人以上の名前が連なっていることも
まれではなかった。
あのとき、60年も前の除籍簿を見ていなかったなら、テレビに映った顔を見ても、
「似てるなあ」ですましてスルーする結果がオチだ。
いちいち覚えている私が特殊なのかもしれないが、日本の法制度は本当にすばらしい。
ただし悪用すると、先日の橋下事件のネタにもなりかねないので、運用には細心の注意が
必要なのはもちろんである。(2012.10.26記)
でももう少し取りやすいとうれしいんですが。







最新の画像もっと見る

コメントを投稿

サービス終了に伴い、10月1日にコメント投稿機能を終了させていただく予定です。