最近のコンピレーションは素晴らしい仕事が多い。今日店頭で見つけたこのCDもその代表例だろう。
上掲の「Golden State Funk」、ベイエリアのスタジオ「ゴールデン・ステイト」からの録音を集めたものだ。全20曲中、14曲が当時発売されなかったもの。その中から数曲はすでにCD化されているものもあるが、10曲は全く初めて公開される曲だ。個々の解説はブックレット参照ということで、ざっと目に付く曲を紹介してみよう。
まず②のラヴ・エクスペリエンスはこの数年UKのファンクDJイアン・ライトやジェームス・トラブルが好んでプレイしたヴォーカル・ファンクの人気盤。③は少し前にリリースされた「スーパーファンク5」にも収録され一躍脚光を浴びた未発のファンクナンバー。ドラム・ブレイクも鮮やかな⑦、これも未発表曲。シスター・ファンクの未発表⑨も素晴らしい。サンフランシスコTKOsの⑩も文句なし。そういえば、DJシャドウと話したときこのゴールデン・ステイト・スタジオのことで盛り上がったのが懐かしい。サンフランシスコTKOsと⑯のメル・デイヴィスを絡め、拙い英語ながらゴールデン・ステイト・スタジオと言って通じる人がいたことの嬉しさにワクワクしたもの。その⑯メル・デイヴィスはこのCDの目玉か。十八年以上前かに、ソウルボックスのKさんから聴かせてもらい、イチコロにされたのも懐かしい思い出。またレアグルーヴのパーティでこのレコードをかけたら、ドン引きだったのも今では笑い話。ただただ、最高のドラム・ブレイクにひれ伏すのみ。他に⑬⑲の未発表もこれぞファンクといった内容。とくに⑲はアレサのヘビーなカバーで、ドラム・ブレイクも強烈にオリジナルを凌ぐサウンド。
簡単に触れたが、60年代後半から70年代の黒人音楽に興味がある人には、ぜひとも薦めたいCD。ファンク・ファンならば絶対のものだろう。
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