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お天道様は見てござる

元創価学会員。現在は公明党が熱烈に推進し、ビルゲイツから感謝状をもらったコロナワクチンの問題について綴っています。

高校生ながらに仏教の勉強をし、選民思考が加速する任用試験

2016-09-27 07:35:41 | 日記
専門学校のことを書いてましたが、またひとつ、マインドコントロールの歴史を振り返るときには
避けて通れないことを思い出したので高校時代に戻ります。
創価学会には任用試験というのがあります。
これは日蓮さんの仏法の知識に関する試験で、任用試験というのは一番簡単な、初心者用の教学試験です。
他の試験は男女青年部と壮年婦人部で別れますが、任用試験は高校生からおじいちゃん、おばあちゃんまで一緒の試験を受けます。
高齢のおばあちゃんが何度受けても受からなくて、それでも勉強することに意義があるという涙ぐましい話も、このときに聞かされます。
これらの試験はだんだんレベルが高くなっていき、創価マインドコントロールを深めるのに一役も二役も買っていきます。
任用試験は創価学会がベースとしている日蓮仏法の基本中の基本を学ぶのですが、
「どうしてお題目をあげると願いが叶うのか」ということや「どうすれば功徳がたくさんもらえる信心ができるのか」などという、
学会活動が功徳に結びつくための方法などをお釈迦さんや日蓮さんの教えを通して学びます。
こうした知識が、今後の選挙や折伏、新聞啓蒙などの活動を正当化するための土台となっていきます。
ここで得た知識をベースに、すべてを創価流に強引にねじ曲げ、世間一般の常識を創価の常識に書き換えていくのです。
また、仏教の勉強をしたということになると、何となく賢くなったというか、「私ちゃんと宗教やってます」感が高くなり、
お坊さんでもないのに、仏教の勉強をするわけですから、得意になったり、自信がついたりもします。
だから、「仏法」を語るときの創価学会員は自信に満ち溢れているのです。
また、勉強をすれば無条件で褒められますから、しかも任用試験の場合はべた褒めですから、気持ち悪いわけありません。
優越感にひたりながら、勉強を頑張ってしまうのです。
当時、私はバイトをしつつ勉強に通っていましたので、一番前の席で爆睡したりしつつも勉強に励んでいました。
それでも任用試験の場合は怒られることなく、褒めてもらえます。
学校の授業では寝てると怒られます。当然です。でも、創価学会では、
「疲れてるのにそうやって仏法を求めて学ぶ姿は尊い!偉い!」というのです。
また「寝ていても、教学の勉強は毛穴から入ってくるから大丈夫!」などという根拠のない話もされます。
でも、寝ていた時の話は、起きたらまったく覚えていませんでした……。
とりあえず、褒められて育つ子だった私は、家に持ち帰ったテキストで必死に学び、任用試験に見事合格することができたのです。
高校生で記憶力も良い年代だったということも大いにあったと思います。
ともあれ、大河グループ、鼓笛隊、創価系高校と、あらゆる創価関連のことで挫折を味わってきた私にとっては、大きな自信となりました。
私が女子部に入っても教学が大好きだったのは、このときの合格があまりにも嬉しく、気持ち良かったからだろうと思います。
改めて振り返ると……日蓮さんの教えや仏教の考えそのものは間違っていないのだけど、その解釈にいろんな間違いがあったなと思います。
間違った知識をすり込まれても、それが間違っているかどうかも分からないので、本人はそれが正しい知識と信じて受け入れていきます。
ほとんどの人が比較する対象を持っていないと思います。
だから、私のような高校生でなくとも、それが「正しい知識」として植え付けられてしまう人も多かったのではないかなと思います。
知識自体は間違っていなくて、今の世にまで受け継がれる何千年も前の仏教や、
日蓮さんの哲学というべきものがベースとなっていますので、説得力はかなりあります。
ただ、創価学会の場合は、その哲学の応用方法が間違っているというか、
その哲学を利用して選挙や信者獲得、機関誌の購読推進などを行わせているところが悪質です。
また、これらの教学試験では「選民思考」ともいうべきものを強く植え付けていきます。
「この仏法に出会うのは、砂をすくった時に親指の爪の上に乗る砂ぐらいの確率しかないのよ」
などと、「私たちは選ばれた人間なんだ」という選民思考もさらに植え付けられていきます。
ただでさえ私は福子(創価学会の家に生まれた選ばれた子)で、小さな頃から「福子はやっぱり違う」と
言われ続けて育っています。
すでに自分の中には「私と他の子は違うんだ。だって私は創価学会の家に生まれることができたんだから」と
思うような嫌な子どもになっていました。
だから、任用試験の勉強というのはその「自分が他の子どもたちと違う理由」を確かめる勉強でもあったのです。
創価学会員に「根拠のない自信」を持っている人が多いのはこのためです。
私自身も長年「根拠のない自信」をよりどころに生きてきました。
でも、根拠がないので、その生き方には限界が来ます。
限界をさらに「根拠のない自信」で上書きしながらだましだまし生きている人も、大勢いると思います。
私もそうやって何年も何とかやりすごしてきましたが、あるとき限界が来ました。
私の場合はすべてを失いましたから、気付くことができました。
何も残らなかったから、気づくことができました。
もし何か残っていたら、きっとまたそれをよりどころにし、だましだまし創価学会員であり続けていたかもしれません。
ともあれ、創価学会の任用試験は、創価学会の駒、公○党の駒となるための頑丈で便利で応用力抜群な土台となり、
その後何年も何年もその土台が取り除かれることはなく、
その土台によって多くの人のマインドコントロールが解けにくくなってしまっているのだと思われます。

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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
解りやすい。 (ココ)
2016-09-27 08:55:16
毎日楽しみに拝見しています。兄弟がバリ活で迷惑している外部のアラ50歳です。
信者はマインドコントロールされてるとよく言われますが、外から見るとなかなか理解できないんですよね。

にゃんこ丸さんのブログはまず解説ありきでは無く、幼少期からの実体験を具体的に綴ってらっしゃるので、「なるほど」と思える部分があり説得力があります。
これからもいろいろ話を聞かせて下さい。応援しています。
返信する
ココさんへ (にゃんこ丸)
2016-09-27 11:21:58
コメントありがとうございます。
ご家族がバリ活でご迷惑を被っておられるとのこと、その苦労、お察しします……。
何か私まで申し訳ない気持ちになってしまいます。
うちの子がどうもすみません的な……。
残酷なようですが、マインドコントロールが解けるには本人たちが転んで鼻血を吹いたり骨折したりして自分で気づくしかないんですよね。
周りの人にできるのは、放っておくことぐらいでしょうか。
「なるべく早く転んで気付いておくれ」と開き直るのが一番かもしれません。
これからもぼちぼち更新していきますので、どうぞよろしくお願いします!
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