「何かあったら心配だから、毎朝電話してね。」
と、一人暮らしの母に言われ、毎朝電話しているこの頃。
もう八十過ぎたからね。
週一か二回ぐらいで、お弁当買ってきたりして一緒にお昼ごはん食べたり。
お菓子食べて、お茶飲んだり。
昔から、お母さんとは仲良しだったし、
私は、お母さん大好きな子で。
「今から来て。」の電話一本で、駆けつける私です。
そう、本当に、混じりけなしにこうだったら良かったのに。
亡くなった父さえ、ちゃんとしていたら、
私とお母さんには、今みたいな、楽しい思い出しかないはずだったのに。
父が、借金ばかりつくる人で、外で何やってるかは隠す人で。
お酒が飲めなかったので、酔って暴れるということはなかったけど。
身体がわりと弱くて、たまに入院したり。
こういう人に限って、入院したら一日いくらという医療保険に入ってないし。
掛け金を惜しんだとと思われる。
だから、お母さんがイライラして、
いつもぼんやりしてる私に、時々あたっても仕方なかったとは思うんだけど。
あたられてたんだということに思い至ったのも、ここ一、二年程なんだけど。
父がちゃんとしてたら、お母さんがちゃんと幸せだったら、
お母さんは、本来のお母さんでいられて、
いつも私にやさしくしてくれたはずだったのに!
私とお母さんの間には、いい思い出しかないはずだったのに!!
お母さんは、子供の頃から本当にかわいそうな人で。
小さい頃に母親を、十代で父親を亡くして。
頼れる親せきとかもいなくて、住みこみで働いたりして。
中学校にも行けなくて。
かわいそうな人。
だから結婚したら、幸せになれるはずだったのに!
お母さんにいろいろ言われたこともあったけど、
でも、私、怒ってないよ。
お母さんは、ほとんどの場合、やさしかったよね。
小さい頃から苦労して来たんだもの、
のんびりしててよ。
私も、弟も近くにいるよ。
このブログで、他の記事で、母のことを書いているものもあるけど。
読んだ人の、母に対する印象が悪かったら困るなと思って。
お母さんは悪くない。
たとえ少し悪かったとしても、それは過去の苦労で帳消しになるのです。
それでは、また。