とあるカフェでの「虹のコンサート」

土曜日の昼下がり、小さな喫茶店の店内で行われたコンサート。

テーブルを壁に寄せて、椅子を15個くらい並べたらいっぱいになるくらい。
お店の奥にグランドピアノが置いてあって、店内の壁には、
小さなお子さんが描かれた絵や、自然の風景の写真が貼ってある、
なんだかおうちの居間を思わせるような肩の張らない喫茶店。

第９回目の「虹のコンサート」はもしかしたら、
今回で最後というコンサートでした。
主催の「あ」さんがお引越しなさるのだそうです。

私はお友達のお誘いで初めて参加させていただきました。
このコンサートは、参加者がみんな出演者です。
みなさんが集まって来られ、くじ引きで順番が決まり、
さー、コンサートのはじまりです。

どの方もみ～んなよかったんですが印象ぶかかったのは、
小学３年生と中学３年生のご姉妹。
妹さんの伴奏でお姉さんが歌です。
途中から手話もついて、こころがあったかくなりました。
主催者さんの「あ」さんが、「せっかくだからみんなに手話を教えて。
そしてみんなで手話をしてみましょ！」という提案で、手話を教えていただきました。なんだかとってもよかった！
中学３年生のお姉さんは障害を持っていらっしゃるようで、
来年は養護学校の高等部に進学します、とおっしゃっていました。
キラキラと輝かれていました。

アイリッシュハープを弾いて下さった方がおられました。
今、妊娠していらっしゃって、お腹がふっくら。
「子供たちの声にとても反応している。」とお腹をなでておられました。
アイリッシュハープの演奏は身近に聴けるものではありませんので
とても嬉しく聴かせて頂きました。
みんなアイルランドにどっぷり浸りました。

オカリナの演奏の方もいらっしゃいました。
オカリナの素朴な音が、空気を柔らかくするようでした。
オカリナはパーキンソン病のリハビリとしてお始めになったそうです。

ギターの演奏は、保育士さんのコンビ。
しゃきしゃきお姉さん先輩と、おっとりお兄さん後輩コンビは
とてもなごみました。
久しぶりに幼稚園の気分をあじわわせていただきました。

紙芝居、面白かったです。
「いそおんな」というお話でした。
どんなにか恐いお話かと思いきや、なんだかじんわり来るお話でした。
紙芝居なさったのはもう一人の主催者さん「と」さん。

フルートの方もいらっしゃいました。
50を過ぎてはじめて８年目とおっしゃっていました。
フルートって昔ちょっと憧れでした。

ヴァイオリンの方もいらっしゃいましたよ。しばらくぶりの演奏だとおしゃっていました。

小さなお子さん、保育園のお友達同士のお歌、可愛いかったぁ！
小学３年生のおにいちゃんと、４歳の妹さんのピアノも、
なんだか最初は恥かしそうですが、皆の前で発表されたあとは
とてもすがすがしい感じできらきらしていらっしゃいます。

「あ」さんのピアノ。すごーい！
喫茶店のマスターの歌。これまた本格的。

最後が私とお友達。
ライアーの演奏をしました。何回しても緊張です。
URARAと合せてポロりンポロリン。
空調をとめて、皆が前にきてくださって、なんてあたたかい。

みんな、失敗もあるけれど、それぞれが皆味があって、
とてもいい、昼下がりのコンサートでした。

音楽が身近に楽しめる、そして嬉しいご披露できる場所・・・
最後のコンサートにならなければいいな・・・・と思っています。