佐田のメリーさんの会、ひつじさんの毛刈り

佐田のメリーさんの会からひつじさんの毛刈りをすると言うお知らせをいただいて見学に行きました。
久しぶりにメリーさんの会に行きましたら、大きな看板が出来ていました。


今日は5月の気温とは思えないくらい低く、雨模様の肌寒い一日でした。
そんな中でのひつじさんの毛刈りです。








大きなひつじさんを抱きかかえてくるん。
ひつじさん、ちょっと抵抗するけれどすぐにおとなしくなります。
毛刈り用の特製バリカンでじょりじょり。
雨にぬれて泥にまみれどろどろの毛を刈られると、その下にはきれいな白い毛が。
羊の種類にもよりますが12センチから15センチくらい1年で伸びるのだそうです。






おじさんの横っちょからなんともいえない表情のひつじさん。






手前のひつじさんはかつてのボス。
年を取って勢力争いに負けてしまって、今はなんだか影が薄くなっちゃったようです。
しかもよる年波に、少し認知症気味。
毛刈りの順番待っています。
その間もうろうろと、干草に頭つこんだり、ポリバケツ覗いたりしていました。






はい、散髪おわり！　隅っこ行ってしまいました。
「なんだか、私、恥ずかしい・・・あらわになっちゃって、どうしよう。
それになんだか寒いわ・・・。」






「やれやれ、やっとわしの順番がきたわい。」

かつてのボスもおじさんのなすがまま、なされるまま。
もっともっと大きくて近寄るのも怖いようなひつじさんだったそうです。
「こんなに痩せちゃって・・・」と言っておられました。


刈った毛は一頭ごとに分けられて、混ざらないように管理されます。
羊によって毛がそれぞれ違うので、混ぜてしまうと、製品にしたときに
伸び方や、色やいろんなところに違いが出てしまって大変なんだそうです。







刈った毛は一晩少し洗剤を入れた中にひたしておき、
次の日、お風呂より少しぬるめのお湯に洗剤を入れ、
目立つゴミを取ったり、悪いものをどけながら汚れを軽く落として脱水。
ごしごしもんだりしたら、フェルト化してしまうので、
そっとゆらして、そっと絞って、脱水機にかけるのです。


この工程をあと2回。
あまり脱脂したくないので、洗剤は1回目だけにしていらっしゃるそうです。









先ほどの工程を終えると、脱水したものを広げて、
乾かないうちにほぐします。

これはほぐしてほぐして、脱水した後のときより3倍ぐらいになったかな。

このほぐしの作業も初めてする私は面白く、空の綿毛のような雲を思いながら
ふわふわになるように夢中になってやってました。
ずーっとやっていたかったです。

今日は手がひつじさんのにおいがほのかにしています。
私はウォルドルフ人形を作るときに、羊毛のにおいをクンクンするのが好きなので（おかしいかな？）
全く平気です今日は、ふっと手を鼻にあててクンクンしています*^^*

これから、ずーっと、月、水、金はこの作業です。
洗いが終わって、ふわふわした羊毛になったら、
また手でゴミを取ったり選別したり・・・・。

お手伝いしたい方はいってみられるといいですよ。

でも、大切な大切な商品になる羊毛です。
そこのところを踏まえて体験させていただきましょう。