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ひとりごとです

映画 ■■1640日の家族■■

2022年09月29日 | 映画

フランスの映画だけど

是枝作品みたいだった
 
 
映画 ■■1640日の家族■■
 
 
とても良かった
 
 
是枝作品に似ていると思った
 
家族が一緒に過ごし愛情をもって
お互いを労わりあい
大切に愛しむ関係であるなら
血がつながっているどうかは
問題でない
 
逆に血が繋がっていても
一緒にいて苦しく
お互い理解し合えない
大切にし合えない家族も多い
 
この映画も
「家族とは何か」と問いかける
血縁関係でなく
一緒に過ごした
愛情に満ちた時間の方が
大切なのでは…と
 
それから
是枝作品に似てると思ったのは
子役ちゃんがみんな上手いの
演技じゃないみたい
とても自然で
子役ちゃんだけでなく
お父さん、お母さんと
家族同士が
じゃれあったり
ふざけたりして
大笑いしているところが
本当に
リアルなファミリー動画みたい
 
 
2人の息子を持つ夫婦が
生後18ヶ月の男の子シモンを
里子として迎え入れ
4年半
本当の家族のように
笑いの絶えない毎日を送っている
(里子であることは
全員知って暮らしている)
 
ある日
本当の父親が
「シモンと
一緒に暮らしたい」
と申し出る
 
妻が亡くなったショックで
一人で赤ちゃんを育てていくことが
とてもできず
シモンを手放してしまったが
引き取りたいと
 
 
ここで疑問
この里親は
養子縁組していなかったのか
(フランスにそんなものないのか)
実の父親が「引き取りたい」
と、言ったら
大切に育ててきた息子を
実の父親に返さないといけないのか
 
もしかしたら
「もし希望する場合は
父親に返す」という
約束をしていたのかも
 

 

これはもし日本で
同じようなことが起きて
裁判になったとしても
里親の両親が親権が認められるのは
難しいのかもなあ
と、思った
 
特に日本では
血縁関係の方が
優先されるような気がした
 
 
誰も悪い人はいないのだけど
本当の母子のように
強い結びつきを持って
暮らしてきた母親とシモンは
えらい迷惑
体を切り刻まれるような
痛みを感じる
 
 
 
 
ネタバレ感想
 
 
里親の母親が
実の父親に感じる嫉妬に
とても共感してしまった
 
シモンのことをいつも最優先に
考えている
優しく思いやりのある母親に見えて
実はドス黒い感情が
湧き上がっている
巧妙に巧妙に
実の父親を弾き出そうと企む
なんと卑怯な!
そんなずるい手を使わなくても
あなたは1番に愛されているのに
 
あんなに優しい
愛に満ちた人が…
深い愛情と、真っ黒な嫉妬は
薄い紙の両面のよう
愛すれば愛するほど
冷静に考えられなくなって
人の道に反することも
してしまうんだな
 
残された家族は最後
落ち着いて
現実を受け入れようとしていたけど
あの母親の心の傷は
そんなに簡単には治らないだろう
鬱病になってもおかしくないくらい
深刻なダメージを
受けたのではないだろうか
 
 
でも、シモンの里親になったこと
「こんなに苦しい思いを
するくらいなら
引き取らなければよかった」
…とは思っていないんだろうな
かけがえのない4年半だったと
大切に思っているのだろう
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