Trip3～麗江 その１～

雪がしんしんと舞う上海を立ち、飛行機で約5時間、途中は常春の昆明で乗り継いで、雲南省の麗江にたどり着いた。

もともとバリに行く予定だったのが、津波で急遽変更し、なんと麗江に出発する5時間前に決めたことだった。

麗江には世界文化遺産に認定された古城が有名で、明の時代の面影をそのまま残している。
古城には至る所に綺麗な民謡が流れていて、雪山から流れるせせらぎの音とマッチして、古城のリズムとなる。

麗江にもう一つの観光名所の玉龍雪山。海抜4056メートルまでロープウェイで上がり、そこから見える氷河は壮観で、自然の雄大さに思わず息を飲むほど。
高山症状も多少出ていたので、酸素ポンプを持ち歩きながらの登山だったた。
また、雪山のふもとで乗馬をして、広大な草原を駆け巡るのはとても気持ちよかった。あのチャンイーモー監督も先月で映画撮影のロケに使ったとか。

麗江には工業がなく、農業と最近始まった観光業のみなので、自然景色は原始そのまま。
ここは景色だけでなく、人文風俗も大きな特徴があって、わずかな平地になんと21もの少数民族が共存している。
それぞれの民族の習慣、宗教が異なり、封建的民族では、未だに他の民族との結婚が禁じられたり
するらしい。

また、ここは中国の中でも比較的貧困なところで、平均月給が300元（4000円）だという。
それでも、近年は観光でだいぶ幸せな生活ができるようになったと。

中国経済のことを考えますと、月収300元で働ける人が数億いること、また、通信、交通のインフラがこのような農村、山村地域までに整備されていることを考えると、中国の市場は少なくともあと10何年の発展のチャンスはあるのではないかと思う。