PINK FLOYDの1977年5月9日と10日のOakland公演を収録した5枚組のブート(Sirene-055)です。
初日に関しては、その演奏の良さとアンコールで珍しく「Careful With That Axe, Eugene」を演っていてます。
また音質も驚異的に良く、この時代のオーディエンス録音のブートといては最高峰ではないでしょうか??
LED ZEPPELINの『LISTEN TO THIS EDDIE』、ROLLING STONESの75年7月13日のLA公演なんかを録音した人と同じ人らしいです。
古くからブート化されている公演で僕はGREAT DANE RECORDSの『IN THE FLESH』を愛聴していましたが、その後、HIGHLANDが『Mr.PIG』を出して既発ベストとなりました。
そのHIGHLANDも昨年『Mr.PIG』のリマスター版を出しましたが、先日も書きましたがジェネレーションは低そうな音源を使っているのに派手な感じの音に仕上っていて、ずっと聴いているとツライ感じがしました。
そして今回の『OAKLANDS』ですが、一聴すると音量レベルが低めで物足りない感じですが聴いているとすぐに慣れました。
リマスター『Mr.PIG』よりも聴きやすいですし、旧『Mr.PIG』と比べてもマイルドで聴きやすくなっています。
迫力という点では両『Mr.PIG』に負けていますが、その時の気分で自分でイコライジングできますし、何よりも長時間聴いていても耳に優しいです。
作品としてカッチリ作った音という感じでしょうね。
『ANIMALS』パートと『WISH YOU WERE HERE』パート、アンコールの3曲と3枚に分けられていますが、この辺は好みの問題でしょうか。
2日めは初めて聴いたのですが、初日の驚異的な音に比べると随分劣りますが、思ったよりも悪くなかったです。
プレスのブート化は初めてでしょうか?
マニアCD-Rでは出回っていたようですが。
セットリストも初日と違い、いつも通りですが、演奏自体はそんなに悪くないですね。
「SHEEP」でいつもよりも早めに”叫び”を入れるROGER WATERSが聴けたりと面白いですね。