
英題"He was aware that he was still a child."
ネルフで働く大人たちの過去を描く。
ビデオフォーマット版では、冒頭のセカンドインパクトのシーン、冬月が南極へ調査に行くきっかけとなるシーン、セカンドインパクトの調査結果等。地味に「白き月」が出てくる。
伏線の回収とおもいきや、さらなる伏線の撒き散らしとなっている本話。
したがって、語られる事件の時系列順の整理をメインにして、コメントは控えます。この話に対する考察は劇場版を観ないと不可能。
第拾九話が作品のクライマックスだとすると、本話は作品の「キモ」。
作品全体の深みを増す大人のドラマ。
1999年
京都、居酒屋
年配の学者から
「君は人の付き合いというものを軽く見ている」と言われる冬月。
京都大学、形而上生物学研究室
碇ユイ(22)のレポートを評価する冬月教授。
「家庭に入ろうかとも思っている」と語るユイに惚れたか、冬月。
京都警察署前
冬月とゲンドウの出会い。
ゲンドウに興味なさ下に振舞う冬月にゲンドウは
「あなたは僕が期待したとおりの人のようだ」と言う。
紅葉の山中、フィールドワークか
ユイからゲンドウと付き合っている事を聞かされ驚愕の冬月。
このシーン、たぶん冬月はデート気分だった気が…。
冬月独白
ゲンドウはユイの才能とバックボーンの組織(ゼーレ)を目的に
彼女に近づいた、というのが仲間内での定説だった。
ユイ、何者???
2000年
南極
科学者達の会話から抜粋
「葛城博士の提唱したスーパーソレノイド理論ですが」
「巨人の能力はS2理論以外に説明できません」
「ロンギヌスの槍は」
「先週死海から陸揚げされたままで」「地下に送る」
「表面の発光を止めろ!限界予定数値を超えてる!」
「アダムにダイブした遺伝子はすでに物理的融合を果たしています」
「ATフィールドがすべて解放されてゆきます!」
「槍だ、槍をひきもどせ!」
「だめだ、距離が保てない!」
「わずかでもいい、被害を最小限に食い止めろ!」
「極地的に大気の分解がすでに!」
「ガフの扉が開くと同時に熱冷却システムを回収」
「すごい…、歩き始めた…」
「羽を広げている、地上にでるぞ!」
ええと、嫌になりますが、ここに出てくる科学者達の
叫び声には、ほぼすべてに意味があります。
ここで、整理しても訳が分からないので、
劇場版にでもまわします。
(すべて後回し…)
2002年
愛知県、豊橋市跡
タンカーを中心に小さな船が集まって海上に油まみれの街を形成している。
もぐりの医者をしている冬月を国連の職員が南極調査に誘う。
(ゲンドウの推薦)
南極
大陸はない。調査船の中。
ユイとの結婚、一子誕生を余裕の笑みを浮かべて冬月にかたるゲンドウ。
調査船第2隔離施設
セカンドインパクト以来口を利いていない葛城博士の娘。
冬月の持つセカンドインパクトの調査結果。
完璧に範囲を特定した大気成分の変化。
微生物に到るまでの全生物の徹底した消滅。
爆心地地下の巨大な空洞跡。
(コードは"WHITE MOON"。
埋まってはいるがあきらかに人工的な球状の空間で
ジャイアントインパクトの際に形成されたとの私見あり)
光の巨人。
キールらゼーレによる情報操作に疑問を感じ、独自の調査を開始する冬月。
2003年
箱根、国連直轄人口進化研究所
セカンドインパクトは人為的なものだった、と推測し、
ゼーレと死海文書の公表を武器にゲンドウに詰め寄る冬月。
冬月を地下に誘うゲンドウ。
そこは、南極と同様の地下の球状の空間。
建設中のネルフ本部
生体コンピュータの基礎理論を模索している赤木ナオコ。
作成中のエヴァ零号機を冬月に見せるナオコとゲンドウ。
「(光の巨人)アダム再生計画、通称E計画のひな型」
「神の、プロトタイプか」
「冬月、俺と一緒に人類の新たな歴史を造らないか」
ここからゲンドウの冬月に対する口調が変化。
箱根、芦の湖畔
ユイと語り合う冬月。
冬月はシンジを視野に入れようとはしない。
「ゼーレの持つ裏死海文書、そのシナリオのままだと
十数年後に必ずサードインパクトが起こる」
「最後の悲劇を起こさないための組織、
それがゼーレとゲヒルンですわ」
2004年
箱根、地下第2実験場
「この子には明るい未来を見せておきたいんです」
と言い残し、消滅するユイ。
ナオコの願い、そのままに。
「この日を境に、碇所長は変わったわ」
所長室
「人類補完計画」への着手を語るゲンドウ。
「キール議長にも提唱済み」といっていることから
もともといいだしっぺは碇であるらしい。
2015年の段階では、両者の「人類補完計画」は異なるが。
「神への道」と語るゲンドウのシルエットは十字架を背負っている。
2005年
長野、第2新東京市、第2東京大学
母ナオコと文通をしているリツコ。
母の威光(だけではないと思うが…)で遠巻きにみられているリツコに
屈託なく話しかける失語症から立ち直ったミサト。
箱根では第3新東京市の計画に着工。
加持と二人で1週間こもってたミサトにあきれるリツコ。
娘を放任していたことに負い目を感じているナオコ。
2008年
建設中のネルフ本部
マギの基礎理論完成。
リツコのゲヒルン入所決定。E計画担当(要するにエヴァの建造、か)
建設中の発令所
ゲンドウと抱き合うナオコ、を目撃するリツコ。
「ほんとうにいいのね」
「ああ、自分の仕事に後悔はない」
「うそ、ユイさんのことが忘れられないんでしょ」
ゲンドウはユイとの再会を心に秘めていることは、
この段階ではあっても冬月にしか明かしていないはずであるから、
ナオコが言っているのは、ユイを取り込んだ初号機の開発続行か。
2010年
ジオフロント人工天蓋部
「知人の子」、レイを赤木親子に紹介するゲンドウ。
ユイの面影をみるナオコ。
レイは5歳だが、5年分生きてきたかは不明。
物語前半の「二人目」よりは人間的な感じがする。
この「一人目」のレイについては、全くの謎。
ナオコがレイについて調べるも、抹消済み、白紙。
発令所
語り合う赤木親子。
マギ、完成。
ミサトは加持と別れ、ゲヒルン、ドイツ支部にいる。
リツコ退出、レイ入室。
碇がナオコのことを「ばあさんは用済み」と言っていたというレイに
ユイの影を見て
「あんたなんか死んでも代わりはいるのよ、私と同じね」
といって絞殺、後、投身自殺するナオコ。
ナオコはおそらくレイをゲンドウの慰み者程度に認識していたのか。
劇場版では絞め殺されるレイの瞳にカヲルの顔が映りこむ。
キールを議長とする委員会は調査組織ゲヒルンを解体、
計画遂行のための特務機関ネルフへと移行。
2015年
ミサトに留守電を遺した後、ゼーレの指示で冬月を拉致する加持。
S2機関を搭載し「神」となった初号機を有するゲンドウについての尋問が目的か。委員会ではない、モノリスのゼーレが初登場。
自分の意思で冬月を解放し、のち、射殺される加持。
加持は「アダムを指令に横流ししたことがばれそう」と語った。
なぜ、冬月解放が「自己保身」になるのかは疑問。
第拾四話でゼーレは、アダムを狙ったガギエルとの戦いを、シナリオから外れた事件と呼んだ。あのときアダムが運ばれたことはゼーレすら知らないようだ。しかしカヲルを見る限り、ゼーレは地下の巨人がアダムであると認識しており、また加持自身も、おそらくは胎児のアダムが成長して地下の巨人になったと認識している。
留守電を聞いて泣き伏すミサト
「もし、もう一度会えることがあったら、
そのときは8年前に言えなかった言葉を言うよ、じゃ」
8年前は、おそらくは二人が別れた年。
ネルフで働く大人たちの過去を描く。
ビデオフォーマット版では、冒頭のセカンドインパクトのシーン、冬月が南極へ調査に行くきっかけとなるシーン、セカンドインパクトの調査結果等。地味に「白き月」が出てくる。
伏線の回収とおもいきや、さらなる伏線の撒き散らしとなっている本話。
したがって、語られる事件の時系列順の整理をメインにして、コメントは控えます。この話に対する考察は劇場版を観ないと不可能。
第拾九話が作品のクライマックスだとすると、本話は作品の「キモ」。
作品全体の深みを増す大人のドラマ。
1999年
京都、居酒屋
年配の学者から
「君は人の付き合いというものを軽く見ている」と言われる冬月。
京都大学、形而上生物学研究室
碇ユイ(22)のレポートを評価する冬月教授。
「家庭に入ろうかとも思っている」と語るユイに惚れたか、冬月。
京都警察署前
冬月とゲンドウの出会い。
ゲンドウに興味なさ下に振舞う冬月にゲンドウは
「あなたは僕が期待したとおりの人のようだ」と言う。
紅葉の山中、フィールドワークか
ユイからゲンドウと付き合っている事を聞かされ驚愕の冬月。
このシーン、たぶん冬月はデート気分だった気が…。
冬月独白
ゲンドウはユイの才能とバックボーンの組織(ゼーレ)を目的に
彼女に近づいた、というのが仲間内での定説だった。
ユイ、何者???
2000年
南極
科学者達の会話から抜粋
「葛城博士の提唱したスーパーソレノイド理論ですが」
「巨人の能力はS2理論以外に説明できません」
「ロンギヌスの槍は」
「先週死海から陸揚げされたままで」「地下に送る」
「表面の発光を止めろ!限界予定数値を超えてる!」
「アダムにダイブした遺伝子はすでに物理的融合を果たしています」
「ATフィールドがすべて解放されてゆきます!」
「槍だ、槍をひきもどせ!」
「だめだ、距離が保てない!」
「わずかでもいい、被害を最小限に食い止めろ!」
「極地的に大気の分解がすでに!」
「ガフの扉が開くと同時に熱冷却システムを回収」
「すごい…、歩き始めた…」
「羽を広げている、地上にでるぞ!」
ええと、嫌になりますが、ここに出てくる科学者達の
叫び声には、ほぼすべてに意味があります。
ここで、整理しても訳が分からないので、
劇場版にでもまわします。
(すべて後回し…)
2002年
愛知県、豊橋市跡
タンカーを中心に小さな船が集まって海上に油まみれの街を形成している。
もぐりの医者をしている冬月を国連の職員が南極調査に誘う。
(ゲンドウの推薦)
南極
大陸はない。調査船の中。
ユイとの結婚、一子誕生を余裕の笑みを浮かべて冬月にかたるゲンドウ。
調査船第2隔離施設
セカンドインパクト以来口を利いていない葛城博士の娘。
冬月の持つセカンドインパクトの調査結果。
完璧に範囲を特定した大気成分の変化。
微生物に到るまでの全生物の徹底した消滅。
爆心地地下の巨大な空洞跡。
(コードは"WHITE MOON"。
埋まってはいるがあきらかに人工的な球状の空間で
ジャイアントインパクトの際に形成されたとの私見あり)
光の巨人。
キールらゼーレによる情報操作に疑問を感じ、独自の調査を開始する冬月。
2003年
箱根、国連直轄人口進化研究所
セカンドインパクトは人為的なものだった、と推測し、
ゼーレと死海文書の公表を武器にゲンドウに詰め寄る冬月。
冬月を地下に誘うゲンドウ。
そこは、南極と同様の地下の球状の空間。
建設中のネルフ本部
生体コンピュータの基礎理論を模索している赤木ナオコ。
作成中のエヴァ零号機を冬月に見せるナオコとゲンドウ。
「(光の巨人)アダム再生計画、通称E計画のひな型」
「神の、プロトタイプか」
「冬月、俺と一緒に人類の新たな歴史を造らないか」
ここからゲンドウの冬月に対する口調が変化。
箱根、芦の湖畔
ユイと語り合う冬月。
冬月はシンジを視野に入れようとはしない。
「ゼーレの持つ裏死海文書、そのシナリオのままだと
十数年後に必ずサードインパクトが起こる」
「最後の悲劇を起こさないための組織、
それがゼーレとゲヒルンですわ」
2004年
箱根、地下第2実験場
「この子には明るい未来を見せておきたいんです」
と言い残し、消滅するユイ。
ナオコの願い、そのままに。
「この日を境に、碇所長は変わったわ」
所長室
「人類補完計画」への着手を語るゲンドウ。
「キール議長にも提唱済み」といっていることから
もともといいだしっぺは碇であるらしい。
2015年の段階では、両者の「人類補完計画」は異なるが。
「神への道」と語るゲンドウのシルエットは十字架を背負っている。
2005年
長野、第2新東京市、第2東京大学
母ナオコと文通をしているリツコ。
母の威光(だけではないと思うが…)で遠巻きにみられているリツコに
屈託なく話しかける失語症から立ち直ったミサト。
箱根では第3新東京市の計画に着工。
加持と二人で1週間こもってたミサトにあきれるリツコ。
娘を放任していたことに負い目を感じているナオコ。
2008年
建設中のネルフ本部
マギの基礎理論完成。
リツコのゲヒルン入所決定。E計画担当(要するにエヴァの建造、か)
建設中の発令所
ゲンドウと抱き合うナオコ、を目撃するリツコ。
「ほんとうにいいのね」
「ああ、自分の仕事に後悔はない」
「うそ、ユイさんのことが忘れられないんでしょ」
ゲンドウはユイとの再会を心に秘めていることは、
この段階ではあっても冬月にしか明かしていないはずであるから、
ナオコが言っているのは、ユイを取り込んだ初号機の開発続行か。
2010年
ジオフロント人工天蓋部
「知人の子」、レイを赤木親子に紹介するゲンドウ。
ユイの面影をみるナオコ。
レイは5歳だが、5年分生きてきたかは不明。
物語前半の「二人目」よりは人間的な感じがする。
この「一人目」のレイについては、全くの謎。
ナオコがレイについて調べるも、抹消済み、白紙。
発令所
語り合う赤木親子。
マギ、完成。
ミサトは加持と別れ、ゲヒルン、ドイツ支部にいる。
リツコ退出、レイ入室。
碇がナオコのことを「ばあさんは用済み」と言っていたというレイに
ユイの影を見て
「あんたなんか死んでも代わりはいるのよ、私と同じね」
といって絞殺、後、投身自殺するナオコ。
ナオコはおそらくレイをゲンドウの慰み者程度に認識していたのか。
劇場版では絞め殺されるレイの瞳にカヲルの顔が映りこむ。
キールを議長とする委員会は調査組織ゲヒルンを解体、
計画遂行のための特務機関ネルフへと移行。
2015年
ミサトに留守電を遺した後、ゼーレの指示で冬月を拉致する加持。
S2機関を搭載し「神」となった初号機を有するゲンドウについての尋問が目的か。委員会ではない、モノリスのゼーレが初登場。
自分の意思で冬月を解放し、のち、射殺される加持。
加持は「アダムを指令に横流ししたことがばれそう」と語った。
なぜ、冬月解放が「自己保身」になるのかは疑問。
第拾四話でゼーレは、アダムを狙ったガギエルとの戦いを、シナリオから外れた事件と呼んだ。あのときアダムが運ばれたことはゼーレすら知らないようだ。しかしカヲルを見る限り、ゼーレは地下の巨人がアダムであると認識しており、また加持自身も、おそらくは胎児のアダムが成長して地下の巨人になったと認識している。
留守電を聞いて泣き伏すミサト
「もし、もう一度会えることがあったら、
そのときは8年前に言えなかった言葉を言うよ、じゃ」
8年前は、おそらくは二人が別れた年。