今日は長崎に原爆が落とされた日から67年目になります。
母のいとこは長崎の諫早で山の向こうにきのこ雲が立ち上るのを見たそうです。
長崎は原爆が市内ではなく山を挟んだ浦上に落ちてしまいました。
なので市内は無事だったと聞いたことがあります。
しかし、落ちた事には変わりありません。
多くの犠牲者が出たことも変わらないのです。
そのいとこも80代、段々と歴史の証人が少なくなってきました。
さて、タイトルの「戦後の平成ドラマ」って何?? 何だ???
って思われますよね。
それは、NHKの朝ドラ「梅ちゃん先生」の事です。
常に視聴率20%をキープしている、数少ない人気ドラマ
同じくNHKの「平清盛」はオリンピック期間中と言うこともあるけれど
とうとう大河至上ワーストの7%台を記録。
前回の北京オリンピックのときも大河は視聴率を落としましたけれど、
確か。。。14%くらいだったような(うろ覚えですが)
清盛は見事に一桁突入してしまいました。
そんな中、前回のカーネーションの勢いのまま始まった
戦後復興と共に歩んだ下町の女医さんの物語、
という事で当初は面白いと思ってみていたのですが、
最近、どうも鼻に付く事が多くて、
視聴率からみればぶっちぎりの大人気朝ドラなんですが、
ちょっと突っ込みどころ満載なんで取り上げてみます。
8月6日の広島に原爆が投下された日
NHKでは「広島平和記念式典」が行われていた関係で、
この日の「梅ちゃん先生」はいつもの8時からの放送はありませんでした。
原爆が投下された時刻
全員で黙祷。。。
私もTVの前で1分間黙祷しました。
その後、式典が粛々と執り行われ。。。
のはずが、
その式典の途中でいきなり「梅ちゃん先生」が始まりました。
それも中途半端な8時39分
式典はまだ終わってません!!!
え=======!!!!!!!
となったわけですが、
NHKでは、いつもの時間に放送しなかった事に関して、
苦情が殺到したとか。。。
これも信じられないのですが、
平和記念式典より朝ドラの方が大事なの?って
そもそも式典が終わってから放送すればいいものを、
途中でぶった切って放送したNHKの姿勢がわかりません。
突っ込みどころはドラマの内容もてんこ盛り
私の母は年齢から言うと梅子世代ですが、
その母が「何これ====!!!ありえない====!!!」と怒り心頭です。
先ずはおかしなところをまとめてみます。
☆梅母の度派手な着物
設定として50代だと思われる梅母が、エンジ色やピンクの着物を着ている
☆梅婆の洋服
70代ですよね。昭和30年ごろはこの年代は殆ど着物です。 白髪ひとつ無いのも不自然
☆見合いの席の梅子の着物
梅子は25歳を過ぎていたはず、で、真っ赤な七五三のような着物は絶対に着ない。
あり得ない!夏の設定なのに袷の着物もあり得ない
。。。とまあ、書き出せばまだまだ沢山あるのですが。。
母は、戦後川崎に住んでいました。
このドラマは蒲田が舞台、直ぐ隣ですよね。
戦後の状況は似ていたと思うのです。
その母が、怒り心頭です! 間違ってる====!!!!
何故、時代考証をもっとしっかりやらないのか!!!!とね。
結局、このドラマは東日本大震災で急遽企画されたドラマだそうです。
だからなのか、あちこちに作りの雑さが目立ちます。
このドラマを見ている人の中には、母のように戦後を体験した人も多く見ている反面、
全く知らない世代も見ています。
「梅ちゃん先生」は脚本家や製作スタッフも戦争を知らない世代のようです、
ならば、どうしてもっとちゃんと調べないのか、
随所にいい加減さが目に付きます。
そのせいか、最近はストーリー展開もメチャクチャ有り得ない話の連続です。
梅の発言も平成時代ならまあ有りか、で済まされますが昭和30年代の話ですよね。
結局戦後の復興ドラマを、平成の感覚で作っちゃった。
それが「梅ちゃん先生」なんでしょう。
問題の着物姿です。