ウイスキーとレス・ポール

2008-05-10 01:25:03 | Weblog
長年お世話になっている方と話していたら、ふとしたきっかけから音楽談義になり、ギターはイイね、70年代サウンドは素敵だね、でもJAZZも好きだね、などなどランダムに会話が広がりながら、その方に『ガチャっ』とスイッチが入ったのです。そう、確かにその時、onの音が僕には聴こえました。同時にエンジンの回転率もどんどんあがり、

「そうそう、イイとこがあるよ~。30分だけでも行ってみないかい?」

ということで、とあるバーに連れて行っていただきました。
マスターのチョイスしたJAZZがランダムに静かに流れ、暖色の照明がぼんやり灯されている空間。
シングルモルトウイスキー専門店というその店は、「ごめんなさい、ブランデーは置いていないんです」という程のこだわりのバーでした。凄いですよね、例えば海辺の焼き魚がウリの定食屋だって、一応牛丼やカレーぐらいはメニューにあるでしょうに(汗)。

カウンターの中には見たこともないボトルがずらりと並び立ち、客席に向かってスウィングしているのです。
こちらは恥ずかしながら、ロックでいくならチェイサーを横に置いて飲むものだということも知らない程の素人だし、せっかくなのでマスターの『お任せ』でオーダーしてみました。
すると銘柄紹介ではなく、まず甘め、辛めどちらが好みか。ローランドならこういう特徴があり、逆にハイランドなら、などなど注文の時点でかなり深い話をしたうえで、それならこれを・・・という感じでグラスを出してくれるのです。

一口飲んで、グラスをコンと置いた頃、今飲んでいるそのウイスキーのボトルがそっと差し出され、「これは~という銘柄でイギリスの~~の・・・」という説明をもらえます。飲んでいるあいだはボトルが目の前にあるので、まるでレコード屋の「Now Playing」のようです。

それぞれのボトルについて・・・聞いたこともない地名。その地形ならではの水質。製法から、火を炊く時の素材まで味に影響するそうで、実際には知らないことなのに、大変面白く、興味深い話を聞かせてもらえました。

そんなこんなで、30分どころか、普段と違うルートで帰宅しなければいけないほど、その空間に浸ってしまいました。
マスターと色々会話を交わしたものの、Blog掲載の話はしていないので念のため店名は伏せておきます、今のところ。

今のところ、ですよ。近いうちリピーターになる予感がしているので。




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