からくり出張所

様々なからくりを徒然なるままに書くつもりです。
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珍品到来

2009年01月08日 23時19分52秒 | 鉄道模型

 お屠蘇も抜けて仕事を始めたのですが、毎日固まってパソコンと睨めっこ、そのおかげで肩・腰が張りまくってしまいました。 今朝は久しぶりに整体へ行ったのですが、すごく固まってしまいましたねと云われる始末です。じっくりほぐしてもらってちょっと復調しましたが、パソコン作業は休止して資料整理としました。 サボった時間を一気に取り戻そうとすると必ず無理が出ます。プロジェクト開発も一緒ですね。(苦笑)

ところで、からくり生活も年末年始とあって低調でしたが、オークションを少々楽しんでいました。ちょっとの手間で小さな9mmゲージの汽車ぽっぽをという次第です。入れ込んでしまったモノもあって全てを安価にとはいきませんでしたが、総じて満足です。(笑)

30年来忘れられなかった珍品が入線するという幸運もありました。総分解し元の性能を発揮するように手を付けているところです。これらの小さな汽車を扱って感じたのは30年前の日本製が今でも再生できることです。分解修理を前提の構造なので実に細かなところまで掃除できます。最近のモノははめ込み式が多く、分解そのものが困難な場合も多く、製品がブラックボックス化されているようです。 手作り感が残っているこの時代(S.50年代初頭)の日本製はいい品物だと思います。 この時代の金型が中国製となって出回っていますが、似て非なるモノとなり、牽引力が激減している機関車を数年前に入手しています。微妙な製造差が大きな製品品質の差を引き起こしています。製造部分だけを真似ると結果的に碌なモノしかできないという世界の縮図を模型でみています。

Dc010448 この機関車が30年待ち望んだ9mmゲージのユニオンパシフィック鐡道(UP)のガスタービン機関車です。日本の関水金属今、KATO)で作ってアメリカに輸出していたモノです。もちろん今でも快走します。モーターのブラシまで分解掃除したので当時の状態に戻っていると思います。

Dc010519 分解したモーターのブラシ、使用回数は少なかったようですが30年の汚れが溜まっていました。

日本には存在しなかった機関車で機構的にも興味を覚えていました。飛行機用のジェットエンジンで発電機を回し、その電力で台車に付いた電動機を駆動します。開発されたのは1948年で1969年まで使われていたようです。 この模型の実物は1954年に開発のUP61という型式の第二世代機で車体横に歩み板が付いているのでベランダというあだ名が付いているとWikipediaにありました。これ一台で5000馬力、最後は8500馬力までパワーアップされたそうです。なるほど(汗)

アメリカに限らずイギリス、ドイツなど鐡道先進国では蒸気、ガス、石炭粉タービン機関車や自動車と同じポペット弁式蒸気機関車を開発したりして外燃、内燃機関車方式の能力限界まで引き出しつつそのノウハウを蓄積していたようですが、我が国鉄は一度制式化すると大きく変更することもなく、臆病なくらい同じメカを使い続けました。 メカマニアから見ると実につまらないことですが、確実に動くことを選択し繰り返し使い回ししてきたようです。 どうやらこれが日本のDNAで今の企業にも政治にも脈々と受け継がれているようです。現代の企業活動にも思い当たることばかりです。変え得るのは情けないけど外国からの刺激です。(苦笑)

こんな機関車何故考えなかったか?と問えば出来ない理由が色々びっしり並びそうです。新しいことを嫌う、やっぱり稲作民族でしょうか? ということをメンテナンスしながら考えていました。

Dc010513 さて、模型の中身はこんな風になっています。Nゲージの初期製品ですが工夫しながら作ってあるので素朴さが見て取れます。最近の技術で再設計すれば大変面白い構造になると思います。

近年ではメイドインジャパンの9mmゲージがめっきり減ったような気がします。目を見張るような日本製品を作ってもらいたいと思います。 ライブスチームでは今のところアスターが第一人者ですが、さていつまで頑張ることが出来るのかと不況を見つつ気になっています。 ふと思いついた模型ネタでした。


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