連日強力な暑さが続いている。あまりの暑さに寝ても居られない。意を決して朝六時に散歩に出かけてみた。この時間であれば少しは涼しかろうと思って。
いつもの散歩コースだが、昼間は殺人的な暑さで、とても出歩く雰囲気ではない。アジサイ(紫陽花)の季節も終わってしまっただろうなと思いながらもカメラは持参する。今日のレンズは「RE. Auto‐TOPCOR 5.8cmF1.8」だ。
公園に行ってみると、勿論咲き終わってしまったものもあったが、まだ元気に咲いているものもある。今年は例年より梅雨が短かったので、アジサイも調子が狂ったのかもしれない。
アジサイの花は色も形も多様だが、先ずは定番のコバルトブルーを撮ってみた。実際の花の色は深みのある強烈なコバルトブルーなのだが、写真で再現できるかと言えば、かなり難しい。
その圧倒的な迫力は、写真にするとどうしてもその「迫力」が損なわれてしまう。原因は、カメラの受光素子かそれともレンズか、或いはボロいモニターの性なのかもしれない。
あらゆる条件を整えて撮れば再現可能なのかもしれないが、それもまた難しい。ここは「限りなく近づく」ことで満足するとしよう。
一服の清涼感。
ちょっと暑苦しい。
今回はちょっと変わったアジサイを発見した。花は白だが茎がやたら長く伸びて、その先に花が付いているというもの。初めて見るアジサイだった。アジサイの多様さは承知しているが、今回ばかりはちょっと驚き。
この画像は湖面を撮ったものだが、水面が何処かわかるだろうか。実際、目で見てもハッとしたのだが、湖面に揺らぎが全く無く、完全に鏡面化している。風が無いのは勿論だが、光の向きも関係があるだろう。(比較的明るい曇天で完全な散乱光)
何度も訪れている薬師池だが、初めて見るちょっと不思議な光景だった。
池の中程のメガネ橋もご覧の通り、写真を上下反転させても判らないのではないだろうかと思うくらい完璧に映り込んでいる。
古代ハスはポツポツと花が咲き始めていた。例年、もっと大きな花が咲いていたような気もする。葉は大いに茂っているが咲いている花は、かなり小ぶりである。毎年のことなので栄養不足なのかもしれない。これから一ヶ月くらいが見ごろだと思うが、何分この暑さだ。花を愛でる人も少なかろう。
RE. Auto‐TOPCOR 5.8cmF1.8
今回は全てF3.5で撮ってみた。ピント面の解像具合、色の再現性、艶のある色調はなかなかよろしい。古いレンズだから逆光にはちょっと弱いかもしれないが、F2.0~F2.8でも十分イケるかもしれないと思わせる、なかなか素敵なレンズである。こうなると「RE. Auto‐TOPCOR 5.8cmF1.4」で撮ってみたくなるのだが、これが美品になるとえらくお高いのだ(触らぬ神に祟りなし)。
Body α7Ⅱ/SONY
Lens RE. Auto‐TOPCOR 5.8cmF1.8/TOPCON
Mount Adapter EXA・TOP-SαE/Rayqual
Filter φ49mm MC Protector/Kenko
Hood 50~55mm Standard Lens用φ49mm/Pentax
50mmF1.7のAuto YASHINONは「DX、DSM、DS」の三種類がある。デザインだけでなく、レンズ構成やレンズ・コーティングも異なる。従って、その違いがユーザーに判るかどうかは別として、名前は似ているがそれぞれ別物と思っても良いかもしれない。
また、「DX」には明るい方からF1.4、F1.7、F2と三種類があり、デザインの違いを合わせると、随分な種類になってしまう。ユーザーの「好みに合わせる」も、ここまで来ると徹底している。
全身真っ黒の「後期型」Auto YASHINON-DX 50mmF1.7を入手したのは半年ほど前(2021/10/25)になる。商品説明は、「外観「全体的に綺麗」、光学「カビ・クモリございません。使用に伴うチリ、ホコリのみで、バルサム切れや絞り羽根に油じみございません」、動作「絞り問題無く全域作動しております。ヘリコイドもスムーズ」というもの。珍しく商品説明の通りで、外観を清掃するだけでそのまま使用できるものだった。Front、Rear Cap付きで言う事無し。
現状では、お高いF1.4に比べれば、明るいレンズの割にお安く入手できる。勿論、性能も悪かろう筈が無いというのが最大のメリットになるかと思う。もう一つ興味深い点は同じ富岡光学製で製造年では5~6年古くなるが、4群6枚のダブルガウス型「Auto YASHINON 5cmF2」との違いである。
Auto YASHINON 5cmF2の写りが結構気に入っているだけに、果たしてどんな絵が出てくるものやら、期待せずには居られない。
ショウブ、アヤメ、カキツバタ、アイリス・・・・その違い
よく散歩に出かける薬師池公園の花は棚田のように水を張った所に咲いているから、「池沼やため池など水辺に群生」なので「ショウブ」であろう。しかし、花の色からすると「ハナショウブ」でもあるようだ。「畑や草原、乾燥した土地」ではないから「アヤメやアイリス」ではなさそうだが、さてどうだろう。
「シュブ、アヤメ」くらいは知っていたが、その違いは判らない。そこで、ちょいと調べてみた。なかなか複雑で、一様には見分けられない。TVで見た京都の某寺で咲いていた花は全身濃い紫で、白や黄色の模様は見えなかった。これもまた別の種類なのだろうか。
調べているうちに「カキツバタ、アイリス」まで出てきたが、もう何が何やら判らない。
更に、同じアヤメ科に「アイリス」がある。ヨーロッパなどが原産で、日本の「花菖蒲」同様、品種改良が積極的におこなわれ、「花の咲き方の種類は菖蒲が一番」、「花の色の種類はアイリスが一番」とも言われている。
端午の節句(5月5日)に使う菖蒲湯のショウブは、同じサトイモ科で葉は似ているが、花は「ガマの穂」状態で全く別の品種である。道理でねぇ。昔、銭湯に通っていた頃、菖蒲湯があったが、確かに花が付いているのを見たことは無かった。ガマの穂も見なかったが。
「何れ菖蒲か杜若」(いずれあやめかかきつばた)は、どちらも優れていて、選択に迷うこと、いずれ劣らぬ美しさなので、選択に迷うこと。双方美人の例えで使われるが、「太平記」が出典のことわざ。現代では初音ミクの曲「何れ菖蒲か杜若」の方が有名かもしれない。
雨上がりの午後、久々にいつもの公園(薬師池)へ散歩に出かけた。今頃の公園の様子はどうかな、と思って。今日のお供は「TOPCON RE. Auto‐TOPCOR 5.8cmF1.8」。
早咲きの紫陽花もチラホラ見かけたが、今どきの主役はやはり「菖蒲」だろう。満開はこれから迎えるというタイミング。今から一週間が見頃だろう。昨年と比べて、2週間ほど遅いように思うのだが、何がそうさせたものかは判らない。
パット見、「菖蒲」には思えないくらい花が白いのに対して、ちょっとピントも甘かったか、手振れしたか。それで余計に白飛び状態になってしまった。雰囲気としては悪くなかったのだが、今一つ。
諧調不足か、Dynamic rangeが狭いのか、もっとうまく撮れないのか不満が残る。
油彩の「白」はジンク・ホワイトとシルバー・ホワイトがあるが、菖蒲の白はシルバー・ホワイト系の白である。紫陽花にも白があるが、こちらはジンク・ホワイト系の白のように思う。
多様な種類のある中で、ひときわ目立つパステル・カラーの優しい色合いだ。中にはこんな色の菖蒲もある。
サツキの生垣を背景にして、三種類の菖蒲です。画像の透明感もいいですね。絞りは「2.8」だったと思うが、ふわりと溶けるボケ具合もなかなかよろしいようです。
咲き始めたばかりの紫陽花。本格的にはこれからが開花の季節。
こんな紫陽花が咲いていた。花の付き方がとても変わっているように思う。今まで見た多くの紫陽花はお椀を伏したような花の形なのだが、これは全く違う。葉の形も少し変わっているような・・・。
それとも紫陽花じゃないのかな。
Body α7Ⅱ/SONY
Lens RE. Auto‐TOPCOR 5.8cmF1.8/TOPCON
Mount Adapter EXA・TOP-SαE/Rayqual
Filter φ49mm MC Protector/Kenko
Hood 50~55mm Standard Lens用φ49mm/Pentax