湘南鎌倉総合病院 総合内科

湘南鎌倉総合内科の雰囲気や方向性をお伝えするために行っているブログ記事です

内科症例合同カンファレンス(内科+ER)

2013-04-19 19:34:37 | 紹介
こんにちは。Dr.Waveです。

今日はもう一報したいと思います。

2013年度の『内科症例合同カンファレンス(内科+ER)』が本日から開始となりました。
今年も毎週金曜日午後5時~6時に定期開催となります。

内科症例合同カンファレンス(内科+ER)の特徴は
・湘南鎌倉総合病院で実際経験された内科症例を深く分析・評価をし、明日の内科診療に役立てること。
・内容の質は学会レベルの考察を保証するよう担当者はしっかり準備をすること。
・ERから内科ラインでの診療過程と経過も検討課題とすること。どのように協力したらより効率的で効果的な内科診療になるかを考えること。
・ERの視点でも内科症例を検討すること。そしてそれを内科医師も学ぶこと。
・湘南鎌倉総合病院自体のデータを統計・分析し、エビデンスとなっているデータと比較し、local factorやconditionを導くこと。
・現病歴や身体所見については初期研修医にその意義を教育しながら、徹底的に洗うようなディスカッションを行う。
・各専門科で活躍する医師も合同カンファレンスを通じてお互いの強みを出し合い理解し協力していける体制を創り出すこと。
です。

発表は月初めはERから症例提示され残り3-4回は各内科から症例提示します。
発表症例は総合内科の各チームが持ち回りで選択していきますが、自主的な登録も可能です。
今年度はチーフレジデント制が復活しているので、
内科の入院患者さんを全体的に把握しているチーフレジデントが、
実際症例コントロールと発表コントロールをある程度行う予定です。

プレゼンテーターは前日までにはパワーポイントスライドを準備して、一度は司会者と打ち合わせをしておきます。
第三者に一度提示しておくことで、客観性の中でbrush upします。
発表当日、最終スライドを元に司会者と時間的な流れの確認とディスカッションポイントを整理しておきます。
司会者は昨年度はスタッフが中心に行っていましたが、今年はチーフレジデントが行うこととしました。

限られた時間内で、
各専門科も含めた参加者からのコメントを効率よく効果的に集め、
集団学習の場として最大の効果をあげていきたいと考えています。


「カンファレンスはプレゼンターとオーディエンスで創っていくもの」をモットーに、一つひとつのカンファレンスを充実させていきたいと考えています。




本日の内科症例合同カンファレンス(内科+ER)の症例は「原因不明のショック・低血糖で来院された一例」でした。

病態はMSSA敗血症で硬膜外膿瘍と肺炎を併発していました。
来院時は意識障害があり、神経学的診察に制限がありましたが、翌日意識が回復してから神経学的所見を丁寧にとったところ神経障害を認め、2日目にして硬膜外膿瘍の存在を認識できたというものでした。

当院の硬膜外膿瘍の症例をまとめ、文献と照らし合わせ、今後硬膜外膿瘍をどのようなときに疑い、どのようにアプローチして、どのように対処していくかをディスカッションしました。

S田先生、W辺先生、お疲れ様でした。



2013年度第一回目のカンファレンスです。チーフレジデントのW足先生が司会を務めました。



S田先生、この1週間夜な夜な発表の準備にいそしんでいました。



準備されたスライドは雰囲気を引き締めます。



現病歴の場面では、鑑別診断のためのエピソードをひきだす質問が多くでました。



待ってました的に各質問に回答していきます。



プロブレムリストをまとめて更に鑑別診断。



今日は居眠りする研修医はいませんでした。



総合内科プログラムでローテーションをつんできた後期研修医は、色々な視点から問題の検討してきます。



「プレゼンテーターvsオーディエンス」くらいの雰囲気のほうが盛り上がるときもあります。



「振り返り」は様々な「気づき」をもたらしてくれます。随所で「振り返り」「まとめていく」力も臨床には必要です。



今年度はあらためて「clinical question」にこだわっていきたいと思います。



上手に「clinical question」を導くこと。上手に「clinical question」を解決していくこと。



そして「share」していくことが、こうした研修病院の強みだと考えています。

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